ヌマンタの書斎

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日本のサッカーメディア

2006-07-12 09:46:33 | スポーツ
ドイツ大会での敗退決定後、マスコミの紙面を賑せたのが、お決まりのジーコ監督批判。戦術批判から選手交代への異議、果てはジーコを選んだ日本サッカー協会への批判。

敗北から学ぶ事は必要でしょう。されど、大半の批判記事はそうではない。ただ単に不満をわめき散らしているだけの駄文ばかり。

日本のサッカー界が抱えてきた長年の問題の一つが、サッカーメディアの程度の低さであると私は考えていました。過去にも、身体能力は凄いが、単なるアマチュアレベルの選手に過ぎない釜本をスター扱いしたり、明らかに相手チームが手抜きをしている親善試合を名勝負扱いしてきたのが、日本のサッカーメディアでした。

Jリーグが始まってから目立つようになったのが、選手個人への批判記事を書くことを控えるようになったことでしょう。今大会、ジーコは中村俊輔を攻撃の核に据えたチーム造りをしてきました。しかし、中村は期待を裏切り、低調なプレーに終始しました。しかし、マスコミは中村批判をすることは避けています。

マスコミが創り上げたスター選手の一人に、DFの宮本がいます。彼も今大会の戦犯の一人でしょう。ドイツとの練習試合で「ゴール前にボールがこないよう、中盤のDFをしっかりしなければいけない」などとコメントした大馬鹿者です。要するにゴール前にボールを入れられたら、守る自信がないよと自白しているわけです。だったら試合出場を辞退しろと言いたい。何のためのDFなのか!でも、マスコミはスター選手であられる「恒様」批判はしません。

予選の時も盛んにシステム批判をしていた杉山某は、お気に入りの中田英から「システムの問題ではない!」と言われた途端に黙り込む。まあ、杉山某は、中田からのコメントをまとめたサッカー本で稼いでいるから分からなくもないが、だったらサッカー評論家の看板下ろせと言いたい。

日本代表のなかでも中村は、そのコメントが大変面白く私も興味深く読んでいますが、どうも中村批判をしたメディアには、コメントをしないらしく、それが中村批判を封じている。コメントをしたがらない選手が多い中、リーダーでもある宮本は、わりと頻繁にコメントを出してくれる、ありがたい(マスコミにとって)選手です。だからといって、駄目なプレーを批判しないのは如何なものか。

プレーしていた選手を批判せず、監督を批判することで誤魔化す日本のサッカーメディアの存在は、日本のサッカーを考える上で、きわめて問題が多い。そう言わざる得ない今日この頃です。
コメント
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