ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

「花とみつばち」 安野モヨコ

2007-03-06 09:21:20 | 
現在、仕事が大変忙しく、そのせいでお堅い本を読む気になれない。そんな訳で漫画が続きます。

表題の作品は、週刊ヤング・マガジン誌上で連載されていたものですが、当初は読み流していました。十代半ばの女性にもてたくて四苦八苦する高校生を描いたコメディ漫画でした。

私は困った癖があり、なにかに集中しだすと、周囲のことが見えなくなる。それは勉強であったり、登山であったり、あるいはパチンコであったりするのですが、そんな時に限って女性からラブレターなるものを貰ったりする。はっきりいって女性にもてるタイプではないので、そのような機会は滅多にないので、是非とも活かすべきなのでしょう。理屈じゃ分っているけど、駄目でした。気持ちが乗らないから、デートしても楽しくない。よって自然消滅。さぞや呆れられたと思います。

そんな恋愛下手な私ですから、この漫画は読んでいて共感も出来ないし、笑い飛ばす気にもなれず、ほとんど読み飛ばしていたのですが、最後の方になって気になりだした。もてない駄目高校生の主人公と、モデル級の美少女との、お付き合い未満のお付き合い。当然に振られるのですが、その後がいい。

特に最後に振り返って挨拶する場面が秀逸。ああ、こんな場面、いつかあったっけ。

気恥ずかしいような、懐かしいような、そんな十代の思い出が蘇る場面。いろんなことが思い起こされて、立ち止まって暫し感じ入ってしまいました。(いや、立ち読みしてたので・・・)

そんな訳で、この漫画は最後の七巻だけ買って持っています。大概は揃えるのだけど、この漫画は最後だけでいいや。ちょっと、作者に失礼かな・・・
コメント (2)
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