随分とまだら模様の濃い確定申告だったと思う。
毎年、3月15日は所得税の確定申告の期限。個人事業者や不動産の売却所得の申告などが集中するせいで、休み無しの仕事漬けの毎日だった。
税務署から戻ってきた申告書の控えなどをチェックしながら、昨年の動向などを省みると、やはり小規模事業者には厳しい一年であったと思う。全般的に所得が減少して、それに伴い納税額も減少している。廃業や休業の届けもあり、寂しさを禁じえない。
その一方、不動産の売買は盛んであったようで、非常に申告数は多かった。納税額が八桁に届く申告もあり、ずいぶんと緊張させられたものだ。中味を吟味すると、再開発型の不動産売買が窺われるものが多い。それと相続に伴い、相続人の間で不動産を売却して分割する申告も目立っていた。土地を貰うより、金銭が欲しいということなのだと思う。
私は「勝ち組」「負け組」といった単純な二分法が好きではないが、やはりある程度の二極化は実感せざる得ない。従来の土地持ちの資産家ですら、その資産の運用の良し悪しに差が出てきた。また金融資産の貯蓄から投資への動きも、非常に実感できた。ただし、こちらは失敗例が多かった。もちろん成功例もあるのだが、率直に言って素人が相場に手を出して失敗するのは今も昔も変わらないと思う。
個人的には投資信託への急激なシフトが気になった。現在の株式市場は、数年前の7千円台の頃の倍になっており、必然的に投資信託も収益率を向上させている。ただ、実際の景気は、とても倍の実感はないわけで、景気の実態との乖離がいずれは相場を下げさせるのではないかとの懸念を捨てきれない。
まあ、今の円安が続くかぎり、或る程度景気は維持されると思うが、個人の所得が減少をし続ける今の状況を考えると楽観は禁物だと思う。
さて、そろそろ頭を法人税ベースに戻して、3月決算に備えますかね。いずれまとめたら書くつもりですが、今年の5月以降の会社決算は要注意だと考えています。新・会社法や平成18年度法人税改正の影響が出てくる最初の申告です。法や制度が変わっても、経営者の考え方はなかなかに変わりません。税務当局の対応も気になります。
嗚呼、いつまでたっても休まる暇がないなあ~
毎年、3月15日は所得税の確定申告の期限。個人事業者や不動産の売却所得の申告などが集中するせいで、休み無しの仕事漬けの毎日だった。
税務署から戻ってきた申告書の控えなどをチェックしながら、昨年の動向などを省みると、やはり小規模事業者には厳しい一年であったと思う。全般的に所得が減少して、それに伴い納税額も減少している。廃業や休業の届けもあり、寂しさを禁じえない。
その一方、不動産の売買は盛んであったようで、非常に申告数は多かった。納税額が八桁に届く申告もあり、ずいぶんと緊張させられたものだ。中味を吟味すると、再開発型の不動産売買が窺われるものが多い。それと相続に伴い、相続人の間で不動産を売却して分割する申告も目立っていた。土地を貰うより、金銭が欲しいということなのだと思う。
私は「勝ち組」「負け組」といった単純な二分法が好きではないが、やはりある程度の二極化は実感せざる得ない。従来の土地持ちの資産家ですら、その資産の運用の良し悪しに差が出てきた。また金融資産の貯蓄から投資への動きも、非常に実感できた。ただし、こちらは失敗例が多かった。もちろん成功例もあるのだが、率直に言って素人が相場に手を出して失敗するのは今も昔も変わらないと思う。
個人的には投資信託への急激なシフトが気になった。現在の株式市場は、数年前の7千円台の頃の倍になっており、必然的に投資信託も収益率を向上させている。ただ、実際の景気は、とても倍の実感はないわけで、景気の実態との乖離がいずれは相場を下げさせるのではないかとの懸念を捨てきれない。
まあ、今の円安が続くかぎり、或る程度景気は維持されると思うが、個人の所得が減少をし続ける今の状況を考えると楽観は禁物だと思う。
さて、そろそろ頭を法人税ベースに戻して、3月決算に備えますかね。いずれまとめたら書くつもりですが、今年の5月以降の会社決算は要注意だと考えています。新・会社法や平成18年度法人税改正の影響が出てくる最初の申告です。法や制度が変わっても、経営者の考え方はなかなかに変わりません。税務当局の対応も気になります。
嗚呼、いつまでたっても休まる暇がないなあ~