ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

「ももいろシスターズ」 ももせたまみ

2007-05-15 09:38:45 | 
私には妹が二人いる。はっきり言って、困った奴らである。美人ではないと思うが、男あしらいが上手いというか、ズルイ。上の妹に言わせると、頑固なお兄ちゃんに苦労したからだと生意気を口にする。

姉妹同士で、あるいは女友達と、よくお喋りをしていた。その内容が凄かった。別に盗み聞きする趣味はないし、妹も私が家に居る時は、抑えて喋っていたと思うが、狭い家ゆえに時折耳に入った。まあ、辛辣な男批評であったり、下らない噂話であったり、はたまたHな話であったりとネタは尽きることがないようだった。

私もお喋りは嫌いではないが、とてもあれほど長時間喋り続ける気にはなれない。親元を離れた後も、妹とは同居していたせいで、女同士の長話には案外慣れている。正直、つまらない話も多く、あまり関心はなく、ほとんど聞き流していた。でも、時々凄い話もあったりして、唖然としたことがある。

妹の奴も、まずい話を私に聞かれたと思った時は、「お兄ちゃん、冷蔵庫のケーキ食べていいよ」などと私を買収にかかったものだ。口止めのケーキを食べながら、妹の彼氏哀れだなあ・・・と嘆慨したものだった。

表題の漫画は、隔週発売の青年誌「ヤング・アニマル」で連載されていた四コマ漫画だ。ちょっとHなお姉さんと、けちん坊の妹さんを主人公にした、ほのぼのとした漫画だった。一応、男性誌のお約束でHなネタもある漫画なのだが、絵柄が可愛らしいのと、会話が面白いせいで、全然いやらしくない漫画だった。多分、OLと兼業していた作者の人柄だろうと思う。男性誌に連載されていたくせに、女性のファンが多いのも無理ないと思う。

発売元の白泉社の掲げるメディア・ミックス戦略の第一弾とされ、TV、ビデオ、ラジオと様々なメディアに展開していたので、目にした方もいるかもしれない。私は気分が荒れているときに、読むようにしています。いや、本当にホノボノします、この漫画。女の子同士のお喋りから、辛辣な部分を抜いて、男性が読んでも笑えるような話に限って漫画化しているからだと思います。

嗚呼、うちの妹どもも、これくらい長閑だったら良かったのだが・・・
コメント (6)
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