ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

「大宇宙を継ぐもの」 K・H・シェール

2007-06-21 09:34:06 | 
実は迷っている。再び読もうか、読むまいか。

表題の本は、ドイツで刊行されている「宇宙英雄ローダン」シリーズの第一作だ。十数人のSF作家がリレー方式で発刊されている、世界最長のシリーズものだ。たしかギネスにも載っていると記憶している。

とにかく長いというか、よく続いている。私が読み出したのは昭和50年代前半だと思うが、ドイツでは今でも月3回程度のペースで刊行されているから驚異といっていい。日本版は、ドイツ本国の2巻を一冊にまとめているが、それでも300巻を超えている。

大学生の頃までは、欠かさず読み続けていたが、社会人一年目に入院してからは途切れてしまった。当時が140巻程度だったから、まだ銀河系内に留まっていたと思う。ちょっとうろ覚え。

読まなくなったのは、はっきり理由があるわけではない。嫌いではないのだ。ただ、あまりに長すぎて、途中から読むのをためらう気持ちが生じたのは事実だ。いつしか、落ち着いたら再び読もうと、心ひそかに思っていた。

今も、再び読み出したい気持ちはある。あるのだが、なかなか実行に移せないでいる。ためらう理由は二つある。一つは、読む必然性が強くないからだ。私は、他の人がTVや映画を観るのと同様な感覚で本を読むことが多い。SF小説を読むのは楽しい。今でもそう思っている。思ってはいるが、他にも面白い分野はいっぱいある。読みたいのに、部屋の片隅に山積みになっている本を思い出すと、ここで新たにペリー・ローダン・シリーズを加えるのは、少々気が重い。

もう一つの理由は、単にスペースの問題。本棚のかなりのスペースを、ローダン・シリーズは埋めている。たしか140巻程度までは揃えているから、再び揃えだすと単純にこの倍以上のスペースが必要となる。ねえよ!そんなスペース。

多分、読み出せば、きっとはまると思う。わかっているから、なおのこと、読み出せない。嗚呼、悩ましい。
コメント (6)
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