ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

所ジョージに思うこと

2009-04-03 12:16:00 | 日記
WBCの二連覇に湧く最中、新聞のTV欄を見ていたらビートたけしと所ジョージが食わず嫌いで対決と書かれていた。

日頃滅多にバラエティなど見ない私だが、この対決は観てみたかった。番組はもちろん「みなさんのおかげです」で、ホスト役のトンネルズの二人がゲストをいじくるのが見所の企画だ。

いつも見ているわけではないが、たけしと所の二人の存在感には感心した。トンネルズの二人がアシスタントに思えたぐらい、この二人のキャラは目立つ。

ビートたけしと所ジョージという異色の組み合わせの面白さを知ったのは、私が自宅で病気療養中の頃だったと思う。当時は暇にまかせて、いまよりはるかにTVを真面目に見ていた。関東圏だとTBSの日曜夜10時からの「ドラキュラが笑っている(・・・だっけ?)」だがなんだかの、妙なタイトルのバラエティだった。

なにがしたいのか、よく分らない番組だったが、真面目に番組を進めようとする所と、ふらっと遊びにやってきたが如く、おふざけをするビートたけしのやり取りが面白くって、けっこうよく見ていた。

あれから十数年、つくづく感心するのが所ジョージという芸能人の生き方だ。はじめ出てきた時は、矢沢永吉のパロディかと思った。ギターをかきならしつつ、妙な歌を唄う一発屋だと思っていた。

グループを組むでもなく、派閥を仕切るでもなく、特定の色に染まらず、あくまで所ジョージというキャラで30年近く芸能界で生き延びてきた。これは凄いことだと思う。

所ジョージは自分の人生の楽しみ方を心得ている。軽そうなキャラにみえながら、流行に左右されずに、あくまで自分の生き方を貫いているようにみえる。敵を作らず、味方に媚びることもなく、あくまで自分の好きなように生きているかに見える。

真似しようとして出来る生き方ではないと思う。能天気に間抜けなキャラを装っているが、あれは本当のバカには出来ない。あたりまえだが、彼にも相当な苦労があったはずだし、自分の自由にならない困難にもぶつかっているはずだ。

しかし、それをみせない、感じさせない。そこが凄い。苦労話さえも彼は楽しげに語る。精神的に強い人なのだと思う。私は密かに日本券\界のスヌーピーと呼んでいる。

自分の人生、自分の幸せを確立するって難しいはずなのに、スヌーピーはそれをいとも容易に実現している。羨ましいね、ホント。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする