ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

あと、一勝だが

2009-04-09 17:00:00 | スポーツ
3月末のホームで、バーレーンを破り、ワールドカップ予選に王手をかけた岡田ジャパン。

どんなかたちであれ、勝ちは勝ち。残り3試合で一勝すれば出場は決定なのだから、それで善しとの意見は分る。少なくとも間違いじゃない。でも煮え切らない思いを抱くサッカーファンは多いと思う。

はっきり言って、日本代表は弱くなった。

理由はいろいろあるが、その一つに強化試合のレベル低下がある。4年前のジーコ監督の頃を思い出すと、試合相手のレベルの違いに愕然とする。ヨーロッパの相手のホームで、ポーランド、チェコ、イングランドと厳しい試合を重ねたジーコ・ジャパン。勝ちより負けが多かったが、選手たちの経験値は確実に上がり、代表の強化に役立ったことは間違いない。

しかし、岡田監督の下で、相手のホームで強い相手との試合を組んだことはない。すべて日本に招待しての試合ばかりが実情だ。これでは相手はなかなか本気を出してくれないし、当然日本代表の強化も限定的となる。

岡田監督が望んだわけではない。多分、日本サッカー協会に要望は出していると思う。しかし、残念ながら強豪国から相手にされていない。岡田監督では通じないのだ。

世界的な名選手であったジーコは、今も知名度は高く、ジーコの名であればこそヨーロッパの強豪国との試合も可能であった。事実、試合が終わると、ジーコには日本の選手を差し置いて、相手国のマスコミから取材殺到であった。マスコミばかりでなく、相手国の選手までもがジーコにサインを求める有様であった。

ジーコほどではないが、トルシェエにもオシムにも相応の知名度があり、試合相手に強豪国を選ぶことが出来た。しかし、世界的には無名の岡田監督では、それは望むべくも無い。もちろん、日本サッカー協会にも、それだけの人材はいない。これがサッカーの世界における日本の現状なのだ。

つまるところ、日本人の代表監督で世界に挑むのは30年、早いと思う。

残り3試合のうち、カタール、ウズベキスタンのどちらかで一勝すれば、南ア大会への出場は決まる。岡田監督の下でも可能だと思うが、このままでは本大会はおそらく予選落ちだと思う。
コメント (2)
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