ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

我が町の統一地方選挙

2011-05-06 11:40:00 | 社会・政治・一般
ここまで間抜けだとは、思わなかった。

先月に行われた統一地方選挙の結果に仰天した。いや、民主党の大敗は織り込み済みであり、驚くに値しない。驚いたのは、私が住む世田谷区の区長に、社民党の保坂展人が当選したことだ。

東京23区でも最大規模の住民数を誇る、巨大地方自治体である世田谷区は、保守的な地元民と、転居の多い若い住民を抱えた選挙区でもある。

区内に深刻な問題を抱えている訳でもなく、滞りなく地方自治がなされているため、これまで選挙で大きな変動が生じたことはない。

自民と民主で仲良く議席を分け合ってきた印象すらある。強いて言えば、行政110番で知られる後藤(現在は国会議員)氏が、多少波風を立てたことがあるくらいだ。

ところが、今回の区長選挙は、いささか趣が異なっていた。まず、築地市場移転問題を巡り反対から賛成へとまわった花輪都議が、民主党を離れて自民党推薦を受けて区長に立候補をした。

ところが根回し不足からか、世田谷の自民党支部が反発して、独自候補として川上氏を立候補させて混戦となった。そこに突如として社民党(離党済み)から保坂・前国会議員が立候補を表明したからたまらない。

元・国会議員とはいえ、保坂なんざ中選挙区だからこそ当選できた程度の人。小選挙区になったら、途端に落選して、かろうじて比例代表で議員になれたが、現在は落選しており、次の国政選挙も当選見込みは薄い。

造反有理の保坂で知られているように、いちゃもん的質問で国会を混乱させ、議事を長引かせたことだけが実績の反日自虐政治屋に過ぎない。

とはいえ、国会議員としての知名度は低くない。この知名度だけは大物の区長選挙参戦は、驚きというより呆れを伴って地元に波紋を投げかけた。なにせ、どちらかといえば、口先だけの反対しか実績のない元・国会議員である。

困惑と混乱のなか、選挙は始まってしまい、結果保坂区長の誕生となった。呆れたことに、花輪候補と川上候補の獲得票を足せば、保坂氏の票数を軽く超える。つまり、保坂氏は見事漁夫の利を得たわけだ。

要するに、自民党の候補者選定ミスであり、調整の失敗が生み出した時代遅れの革新区長である。

次の国政選挙では、民主党は歴史的大敗を喫することは、ほぼ間違いない。しかし、だからといって自民党が復活するとは限らないことが、良く分った統一地方選挙であった。

連立内閣は難しい。国益に関るような重大案件になればなるほど、政治は停滞と混乱を巻き起こすことが容易に予測できる。つまり、当面小手先改革だけが、言い訳のように行われるだろう。

楽天家の私だが、いささか悲観的になってきたぞ。
コメント (2)
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