ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

夕焼け

2011-10-14 13:25:00 | 日記
西の空を染め上げる夕焼けの光景には、心を静める効果がある。

その日、朝から夕方まで東京近県の某市にある中小企業で、税務署の調査立会いをやっていた。朝10時から、昼休みを挟んで夕方4時まで、気の抜けない仕事は身体も心も疲弊させる。

すぐにでも一風呂浴びたい気持ちだが、事務所に戻ってやらねばならぬ仕事が山積みだ。手順を考えながら、苛立ちを禁じえない。やるべきことが多すぎるし、そのための時間が足りない焦燥感が我が身を焼く。

いつもなら、特急電車の指定席でウトウトとしながら帰京するのだが、その日は考えることが多すぎて、寝ることも出来ずに悶々としていた。

陽射しが眩しかったので、カーテンを閉めてあったが、東京に近づく頃には薄暗くなってきた。ふと気がついて、カーテンを開けると、地平線沿いが見事な夕焼けで染まっていた。

しばし、茜色の光景に目を奪われる。気がつくと、さっきまでざわめいていた私の心は落ち着きを取り戻していた。

多分、人間って生き物は太陽の昇っている時間こそが本来の活動時間なのだろう。最近、つくづくそう思う。50が間近に迫ってきたせいもあるが、どうも夜更かしが苦手になりつつある。

夜11時には床に就かないと、どうも翌朝の寝覚めが良くない。日中も疲れがある気がして、活力に蔭りを感じざるえない。

そろそろ超朝型の生活に切り替えるべきなのかもしれない。陽が昇る前の薄暗い時間に起き出して、陽が沈む頃には一日の活動の大半を終えて、夜を静かに過ごす。そんなスケジュールに変えるべき時機が来ている気がする。

陽が沈み、星が瞬きだした空を見上げながら、そんなことを考えていた。なにわともあれ、今は目前の仕事を完遂することだけに集中しよう。

どんな高い山だって、一歩ずつ登れば必ず頂上にたどり着く。どんな困難な仕事だって、少しずつ進めれば、必ず出来るものだ。ただし、道(手順)を間違えなければ、だ。

さあ、頭を仕事モードに戻して、もう一踏張りするか。
コメント (2)
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