ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

ツバメの営巣

2012-06-01 12:28:00 | 日記
春の風物詩の一つに、ツバメの営巣がある。

都内とはいえ、比較的緑豊かな私の住む地域では、毎年のようにツバメの巣作りが見られた。よく見かけたのは、商店街の店の軒先と駅のホームの入り口であった。

しかし、ここ2,3年ツバメの巣を見ることが激減した。原因はカラスだと思われる。雑食のカラスだが、肉を好むようで、ツバメに限らず巣を襲い雛を食べることは、よく知られている。そのせいで春の風物詩が一つ減ってしまった。

カラスにとっても営巣の時期であり、いつも以上に栄養価の高い餌が必要なのだろう。弱肉強食は自然界の揩ナあり、人間の情緒だけで判じていいものではない。

それでも、ツバメの営巣を見られないことを嘆く声は大きかった。だが、こればっかりは仕方あるまいと思っていた。

ところがだ、井の頭線の駅が改装され高架の駅となり初めての春を迎えた。驚いたことに、吹き抜けの階段を上がり、2階の改札口の前の天井に設けた監視カメラの上に、ツバメが巣を作っていた。

階段の天井を飛びぬけるツバメの姿に驚いた人は多いと思う。だが、さすがにここまではカラスはやってこないだろう。なんといっても駅ビルの二階なのだから。

それにしても、この場所を見つけ出したツバメの執念には驚かされる。よくぞ階段の上を飛んで、2階まで上がって営巣の場所を見つけ出したものだと感心する。どうか、この巣から雛たちが飛び立って、来年もここで営巣して欲しいものだ。
コメント (2)
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