ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

好きだけれど困る

2012-06-28 12:26:00 | 健康・病気・薬・食事
蒸し暑いと感じる時に、涼やかな風が吹くのは嬉しい。

だが、これが案外と困りもので、私はこの涼やかな風のせいで体調を崩すことが少なくない。普段は特段気にしないが、月末の修羅場を乗り越えた後は、疲労が体に蓄積していることが多い。

しかし、一仕事やり終えた充実感から、この蓄積された疲労は気が付きにくい。そのことに気が付くのは、涼やかな風に吹かれて「あぁ、気持ちイイ」などと思っていた後、悪寒と頭痛を感じて風邪を引いたと分かってからだ。

20代で難病に罹患して、いろいろと不自由は増えたが、私個人として一番難儀に思うのは、涼しい風に吹かれることが危険な体に堕してしまったことだ。贅沢な悩みであることは分かっている。

あの頃、一緒に病棟で過ごした同じ病の患者仲間の大半は、今は亡き人たちであることは分かっている。生きてはいても、私のように社会に復帰している人はそう多くないことも知っている。

それでも、この蒸し暑さを感じ始めた時期の、涼しい風が厄介者であることを厭う気持ちはぬぐえない。冷暖房完備の病棟に入院していた時だって、やっぱり難儀した。

涼しい風が吹く夕刻になると、窓際のベッドの患者さんが窓を開けて、涼しい風を病棟に入れようとすることは珍しくない。ただ、抵抗力が低下した難病患者にとって、この涼しい風は、厄介この上ない代物だった。

そりゃ、気持ちいいのは間違いない。しかし、この涼しい風に吹かれると、あっというまに風邪をひいて発熱する。これは他の病気の患者さんたちには、なかなか理解しがたく、しばしば病室での揉め事となっていたほどだ。

あれから20年以上が過ぎ、体力も付き、抵抗力もかなり戻ったつもりだが、それでも疲れていると同じ過ちを繰り返す。しかも40代前半のときよりも、年を重ねた分だけ体力が落ちたように思えてならない。

疲れている時は、今まで以上に注意が必要だと痛感しています。ただ、困ったことに、仕事が充実して精神的に高揚している時は、疲労感を感じにくい。そんな時の涼しい風には要注意だ。

まァ、調子に乗っていると、足元に落とし穴が待っているよとの警告だと思うことにしましょうかね。
コメント (6)
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