ヌマンタの書斎

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衆議院選挙 野党の醜態

2014-12-02 12:13:00 | 社会・政治・一般

あまりに野党がだらしなさ過ぎる。

率直に言って、今の日本の状況は、一部の富裕層及び大企業がアベノミクスの恩恵を受けているほかは、概ね低迷しているといって良い。

もちろん、先行ランナーの活況が日本全体に波及する効果と可能性は否定しないが、現状で判断する限り景気は低迷していると云わざるを得ない。

その意味で、消費税増税の延期は正しいかもしれない。その判断を有権者に委ねる意味もある今回の衆議院選挙には意義があると私は考えている。

そんな折り、話題となったのが小学生が「どうして選挙が必要なの?」と素朴な疑問を呈したあるネット上のサイトである。もっとも、既に報じられている通り、これは反自民の立場から大学生らが、子供に成りすましての情報操作である。

このような呆れた企みが出てきたのは、野党というか非自民勢力が今、如何に選挙を望んでいないのかを立証しているからだ。

与党自民党にだって、政治資金の問題やら、アベノミクスの是非やら問題点はいくらでもある。だが、大きな失政とは言えないのは、その前の民主党政権の3年間があまりにひどすぎたからだ。

だからこそ、自民は選挙を望んだのだし、野党は選挙を嫌がった。今の野党勢力にとって、次の選挙で勝つにはどうしても自民党の大きな失政が必要不可欠だ。敵の失点に付け込むしかないのが、今の野党の実力である。

今だからはっきりと分かるが、民主党政権こそ霞が関の操り人形であった。特に財務省の言いなりであったと断言できる。忘れている方もいると思うが、今年4月の消費税増税と、予定されていた来年10月の消費税再増税は民主党政権から出された法案が元である。

消費税という大型間接税を増税するだけでなく、東北大震災にかこつけて復興特別法人税(実質2年)と復興特別所得税(25年)を押し付けただけでなく、直接税は法人税だけ。

法人税を納付するのは、実質超大企業が中心なのだから、民主党政権が如何に大企業に甘く、庶民に辛く当たっていたことがはっきり分かる。庶民に優しそうな顔をして、扶養控除を制限し、子供手当の支給は減額。そのくせ、社会保険は確実に少額づつ値上げする阿漕さ。

民主党が財務省の言いなりであったのは、財務省に頼らないと政権が維持できなかったからで、財務省は政界に干渉力の強い大企業にだけ飴を与え、震災と社会福利厚生を口実に庶民には鞭を打ち続ける。

それに勘付かれたからこそ、先の衆議院選挙で民主党は敗退した。大手マスコミ様があれほど切望し、支え続けてきた非自民政権はあっけなく崩壊してしまった。

当初、安倍叩きに奮闘していた朝日新聞は、従軍慰安婦虚偽報道、福島原発虚偽報道と相次いで傲慢虚言癖が露呈してしまい、もはや自民叩きに浮かれている場合ではなくなっている。

財務省の意向に忠実なふりをしつつ、自民党は必ずしも従わない。この年末の土壇場で消費税増税延期を安倍首相が言いだしたために、来年度税制改正大綱の発表は先送りせざるをえない。来年度予算案の編成は、財務省にとって悪夢そのものである。

私はアベノミクスに対し、未だに懐疑的なのだが、それでも民主党政権よりははるかにマシだと考えている。これで民主党が次期政権として、期待をもてるマニフェストでも公表できたらともかくも、現実には寝耳に水の衆議院解散にあたふたしているばかり。

維新の会は、所詮アンチ民主党政権だけに、追い風はまったく吹く様子はない。みんなの党は、渡辺の独裁体質にみんなが嫌気がさして事実上の解体。他の野党に至っては、馬鹿みたいに従前の屁理屈を繰り返すだけ。

野党の立場からすれば、この時期に選挙なんてしてほしくない。出来るならば、安倍政権が自ら失政を繰り返して自滅した時にこそ解散して欲しかったが本音だろう。

要するに自力では政権が取れない。この勝負、どうみても与党の側の勝ちに終わると思う。

私は今回の選挙、案外と自民も議席を減らすのではないかと思いますが、それ以上にだらしない野党が議席を減らす気がしています。変わって出てくるのは、無所属で、無責任な言だけを囀る小物議員ばかり。

そんな、情けない結果が目に見えるようで、いささか嫌になりますね。

コメント (4)
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