評価に困る作品だった。
一応、三部作の三作目の位置づけなのだが、前二作と、どう繋がるのか、上映中ついに思い出せなかった。そもそも、人類最初のミュータントであるアポカリプスを出してくる意味が分からなかった。
ちなみに、アャJリプスとは新約聖書の黙示録のことで、その内容は難解というよりも、抽象的に過ぎて、極めて分かりづらい。私がキリスト教徒として教会に顔を出していた頃、もっとも理解しづらかったのが黙示録でした。
現在の私の理解では、黙示録は聖書のありがたみを深めるためのスパイスだと、極めて乱暴な理解をしています。その程度で十分なのです。あれは脅しみたいなものですから。
私が脅しだと捉えているのは、欧米のキリスト教の下では、概ね黙示録は破滅とか終末を意味させるかのような使い方がされているからです。実際、この映画でも、アポカリプスはミュータントの最終兵器というか、ラスボス的な存在感を示しています。
でも、その割に、普通に人間たちに封じれてていたみたいですし、今回も・・・まァ、ネタばれになるから書きませんけどね。この手のSF活劇映画は、最後はハッピーエンドがお約束ですから、仕方ないといえば、仕方ないのですが、正直シナリオには不満が残ります。
でも、あの映像の迫力は観る価値あります。だから、観るのならば映画館で、それも3Dで観るほうが楽しめると思います。しかし、まァ、なんだって、あの場面でウルヴァリンを出すのかねぇ・・・
あれでは、三部作の三作目の意味がないように思うのですが、ウルヴァリン・ファン(日本は多いらしい)には嬉しいのでしょう。