これこそ、3D技術とコンピューターグラフィックの見事な融合だと思った。
映画「アバター」により一気に広まった3D映像ではあるが、度が過ぎた技術は、むしろ映画の鑑賞の邪魔になることがある。あまりに立体化映像に拘りすぎるると、観客が気持ち悪くなることがある。
私自身、何度か経験している。そのせいか、最近の3D映画は、控えめな3D処理で済ませているケースが多かったように思う。その方が、私としても快適に映画鑑賞が出来た。
しかし、技術の進歩は少しずつ進んでいる。この映画に関しては、その驚愕のCGと3Dにも関わらず、観ていて不快に感じることはなかった。相当に奇天烈な映像であり、その驚愕のCGは、それだけで観る価値がある。実際、凄いゾ。
実は私、アメコミではそれなりに有名で人気のある「Drストレンジ」の事はまったく知らなかった。アヴェンジャーズの一員らしいのだが、予備知識はまったくないまま、この映画を観た。
アメリカ人が思い描く東洋の神秘をアメコミ風にアレンジすると、あんな感じなのだろうかと、いささか否定的に観ていたのは事実だ。だが、そんな背景や、設定のことなんざ、頭の片隅に置いて、まずはこの驚異の映像を堪能すべきだと思う。ただ、それだけに価値がある。
まァ、シナリオとか演技とか、いろいろあるんだろうけど、私はそれらはすべて端折って、この映像だけで十分楽しめましたよ。
なお、この映画は是非とも映画館で、それも出来たら3Dで観て欲しい。いや、3Dでないと意味がない。お財布に余裕があれば、MX4Dでも、IMAXでも良し。でもDVDで自宅の大画面4KのTVであっても、映画館での迫力には、到底及ばないと断言できます。
是非、映画館でご鑑賞下さい。