技術の進歩は確実だ。
「アバター」の3D画像の成功以来、映画業界は日々技術の改良に勤しんできた。なかでもMX4Dと呼ばれる体感システムは、多大な投資をして次世代の映画技術として、期待がかけられていた。
ただ、先行しすぎる技術で、私はどちらかと云えば、あまりありがたいシステムだとは思っていなかった。煙が出たり、水蒸気を吹きかけるだけでなく、振動などが映画を盛り上げる志向なのだろうが、正直言えば映画鑑賞の邪魔に感じることも多かった。
だからこそ、表題の映画の出来に驚いた。三作目にあたるシリーズものだが、アクション・シーンは従来に負けない迫力ある映像である。そして、これまで邪魔に思うことが多かったMX4Dと称されるシステムが、なかなか効果的であったと思う。
振動や煙などは、従来よりも控え目であったことが、好ましく感じられた。少なくても映画鑑賞の邪魔には思わなかった。3月の春休みのお楽しみとして十分楽しめると思います。
これで、もう少し安かったら、言う事なしなんですけどね。