ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

安倍政権の失態?

2019-06-12 13:41:00 | 社会・政治・一般

日本のマスコミの軍事音痴も困ったものである。

先週のことだが、トランプ大統領と約束して最新の高価格戦闘機F35を100機購入する安倍政権に対し、アメリカは今年度予算で旧型のF15EXを発注するとの記事が出ていた。

既に昨年から予測されていたことだはあるが、私のその記事に呆れたのは、F35より大幅に安いF15EXをアメリカが購入する一方で、超高額なF35を大量に購入する安倍政権を批難する内容であったことだ。

この記事を書いた記者、バカなのか。

日本がF35を購入するのは、既に半世紀を経過したF4ファントム(日本は未だ現役)の引退と、既に旧型化しているF15の代替機としてである。いずれも対航空機を目的とした戦闘機である。トランプ以前より計画されていたことが実施されただけである。

一方、アメリカが新規発注するF15EXは、攻撃機である。既に実績ある攻撃機であるF15ストライクイーグルの発展系がEXなのである。F35は多用途に仕える戦闘機だが、やはり専用機に比べれば爆弾やミサイルの搭載量が少ない。

双発のF15は大量に爆弾、ミサイルを搭載できるので、ステルス機であるF35に先行させて敵レーダーサイトを破壊し、制空権を確保したうえで地上施設を攻撃する目的としてのF15EXである。

この記事を書いた記者は、この事を分かっているのか。それとも日本にも地上攻撃機を多数導入しろとでもいうのか。

思うに、ただ単に購入単価が安い点だけに着目した間抜けな記事なだけだと思う。確かにF35は高額である。でも、現状、日本の周辺の敵性国家であるロシア、シナは、第五世代の最新の戦闘機を導入している。

いくら専守防衛とはいえ、第四世代のF15では防衛戦力として、明らかに能力不足であることは明白である。ただ、最新の高性能機ゆえに、今後もトラブルは頻発することは確かだが、これは致し方ないこと。

民生品と異なり、軍用品は実際に使ってみないと分からないことが多いのが実情である。オスプレイもそうだが、最新鋭の武器であればあるほど、製造上の欠陥などが後から判明するリスクは確かにある。

しかし、明らかに時代遅れな兵器で国を守るほうがリスクは高い。強い武器を持っているからこそ、襲われる可能性は低くなる。これが軍事上の常識である。

マスコミ様が必死で安倍政権を貶めようと努力奮闘されているのは分かるが、今少しまともな記事を書いて欲しいものである。

コメント
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