ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

願望と現実

2020-01-09 12:02:00 | スポーツ

頼むから未熟な若者をスター扱いするのは止めて欲しい。

最近だとプレミアリーグの強豪リバプールに移籍した南野拓実に対する報道がヒドイ。若手の中でも上手い選手の一人ではあるが、代表に定着している訳でもないし、たいした活躍もしていない。

ただ、そのプレーは我が強いだけに見応えがあるのは私も認めている。昨年のチャンピオンズリーグでの活躍が認められての移籍だと思う。だが、まだ移籍したばかりの新人に過ぎない。

これから伸びる可能性はあるが、失敗する可能性も十分ある程度の選手である。それなのに、日本のマスコミの取り上げ方が異常だ。過去、プレミアリーグの強豪チームに移籍した日本人選手で、レギュラーとして定着して活躍した選手はほとんどいない。

マンUに移籍した香川は鳴かず飛ばずだったし、ボルトンに短期間居た中田英もしかり。活躍できたのは下部リーグから昇格して一年目に、そこそこ活躍できた岡崎と、CBとして準レギュラーのポジションを掴んでいた吉田くらいである。

それは現在、マジョルカに在籍している久保建英だってそうだ。たしかに上手い選手ではあるが、トップリーグでの実績は乏しい。ポルトガルの中島翔哉も同様である。まだまだ未完成の若手に過ぎない。

ヨーロッパのチームに在籍している日本人選手で、十分活躍していると云えるのは、長谷部と酒井の二人くらいなもの。でも、長谷部は代表引退だし、酒井の活躍は、なぜか日本ではあまり伝えれれていない。彼、フランス・リーグアンの強豪マルセイユの主力選手なんだけどねぇ。

ちょっと思い出して欲しい。ロシア・ワールド杯の前、代表でも活躍し、ベルギーのチームでも活躍していると報じられた久保裕也が今、どうしているかご存じですか。

ワールド杯予選でも活躍し、予選通過に貢献した期待の若手は、ベルギーではそこそこ活躍できましたが、ブンデスリーグでは鳴かず飛ばず。今年からはベルギーに戻り今後復活する可能性は十分あるとは思いますが、彼を未来のスター扱いして持ち上げた当時のスポーツ・メディアの取材が如何にいい加減か、よくよく知って欲しいです。

未来のスター選手としての可能性はあるのでしょうが、今はまだ未熟な若手に過ぎない選手を持ち上げてネタ扱いする日本のサッカー報道の軽薄さには、毎度ながらウンザリしますよ。

コメント
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