多分、この人が総理大臣になることはないと思う。
誰かっていえば、今話題の小泉・環境大臣である。美人のアナウンサーと結婚して子供が産まれて、そのせいで舞い上がっているのだろうけど軽薄すぎる。
別に育休をとろうと、とるまいとそれは構わない。どうせ大臣の為すべき仕事なんて、官僚の作成した法案にサインするだけだ。おそらく、その法案の内容さえ、ろくに理解していないだろうし。
民主主義に基づく議会政治では、数こそが力である。如何に人気があろうと、議員数の過半を握らなければ、政治家として力量を発揮することは出来ない。
現実には過半数を握る与党の、その内部における過半数を握れば良いので、議決権を持つ議員の26%の支持があれば、与党政治家ならば総理大臣への道は開ける。
だが、この見た目、爽やかな青年政治家さんには無理だろう。おそらく、この方、鏡に映った自分の姿ならばよく見ていると思う。しかし、その自分を見ている他の政治家のことは見ていないはずだ。
政治家というものは、古今東西、最も権勢欲が強く、嫉妬心も強い生き物である。鏡(TV)に映った自分の姿に酔い痴れている暇があるなら、他の政治家、とりわけ与党政治家が自分をどうみているかにこそ注意を払うべきだ。
同じ与党政治家から支持されなければ、決して総理大臣になることは出来ない。
戦後、どれだけの人気政治家が同じ失敗をしたと思っているのだろうか。いくら国民人気があろうと、マスコミから気に入られようと、同じ与党政治家から支持されない政治家は、決して総理大臣にはなれない。
多分この人、自分の派閥さえ作れないと思う。せいぜい政策研究会どまりで終わる。父親は主流派に疎まれながらも、消されないだけの政治力、すなわち仲間である政治家たちと徒党を組む程度の器量はあった。
しかし、息子にはそれだけの生き残りの器量は継がれなかったのではないかと思う。まァ見た目が良いので、ワイドショー向けの政治家としては重宝されると思いますけどね。