ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

菅直人の傲慢さ

2011-10-24 12:15:00 | 社会・政治・一般
少数意見でも正しい。

そう確信していたのが菅直人・前首相だ。先々週のことだが、銀行のロビーでソファーに座りながら順番を待っていた。まだ時間がかかりそうなので置いてある週刊誌を手に取ると、四国のお遍路さん姿の菅直人の写真が目に入った。

立ち話的なインタビューなようだが、辞め際でも高支持率を誇った小泉・元首相を引き合いにだして、正しくとも低支持なこともあるんだよねと記者に語っていたようだ。

瞬間的に血圧が30は上がったと思う。

呆れたモンチッチである。

ちなみにモンチッチとは、とぼけた表情の猿のヌイグルミである。真剣に怒るには相応しくない状況で、気持ちを落ちつかせるとき、私はあの暢気な猿を思い出すことにしている。

モンチッチを思い起こしながら、菅のようなバカのために高血圧を悪化させて、脳溢血などになったら、あまりに虚しい。だから、必死で気持ちを落ち着かせた。

政治の世界における正しさとは、ただ、ただ現実の社会における結果のみで証明される。菅政権のやった、あるいはしでかしたことで、日本の社会に大きく貢献したことがあったというのか。

東日本大震災は、未曾有の災害ではあったが、その後の対応の拙さは、あきらかに人災。しかも、政治がやるべきことをやらずに誤魔化しからであろう。

原発事故と、その後の対応は後手後手にまわり、過度な放射能ヒステリーを引き起こし、社会不安を増長させたのは、間違いなく菅内閣の責任だ。

災害復興を第一優先にするといいつつ、党内のとりまとめに失敗し、野党との協議に失敗し、予算を大きく滞らせた最大の戦犯は、菅内閣に他ならない。

長年、自分たちを支援してくれた少数意見の持ち主たちの主張にばかり耳を傾け、大多数の国民の声を無視したがゆえの支持率の低下である。

少数意見でも正しいなんて、どんでもない思い上がりだ。間違っているからこそ、長年少数意見であった現実から目をそらし続けた愚かさこそが、低い支持率に他ならない。

あたしゃ、一刻も早く民主党政権が崩壊することを望んでやみません。そして最後に菅直人に一言。四国のお遍路をやる暇があるなら、東北の被災地をお遍路姿で巡礼してみろ。最高権力者として、何をすべきで、何をやらずにすませたのか、その結末をその目で見て懺悔しろ。

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気恥ずかしい一位

2011-10-21 14:23:00 | 日記

たまに転びそうになることがある。

私はつま先を蹴りだすように歩く癖があるので、つま先がなにかに引っかかると、たちまち転びそうになる。もう少し正確に言えば、つま先が引っかかった時に踏ん張る力が弱いのだ。

なぜ踏ん張る力が弱いのかといえば、それはおそらく子供の時に何度か踵の骨にひびが入ったからだと思う。無鉄砲な子供だった私は、高いところから飛び降りるのが好きだった。

しかも、よく考えずに飛び降りる。地面が土ならともかく、石畳の上に飛び降りて踵の骨にひびを入れたのが最初だった。その後、なにを考えていたのか、下駄をはいて3メートル近くを飛び降りた。

当然に下駄は、真っ二つに割れたが、その際再び踵の骨にひびが入っていた。その後遺症だと思うが、足首の可動域が広がり、かなり柔軟な足首となった。ただし、支える筋力が弱いのか、どうも踏ん張れない。

だから、ちょっとした出っ張りや、溝に足を取られて転びかけることが少なくない。傍から見ると、かなりみっともないようだ。

でも、あまりコンプレックスは持っていない。何故ならメリットもあったからだ。

私はあまり足は速くない。20の頃でさえ100メートルを14秒台で走るのがやっとだった。このタイム、運動部系の男子としては遅い部類に入る。

出だしの20メートルくらいなら、100メートル12秒台の奴等とタメを張れるくらいの瞬発力はあった。ところが、その先が伸びない。だから平凡なタイムしか出せなかった。ちなみに中距離、長距離はまったく苦手。

ただし、それは直線の話。トラックを廻るようなコースだと、私は自分でも驚くほど早いタイムを出すことがあった。足首が柔らかいので、コーナーで減速をせずに駆け抜けるのが得意だった。

そのことに気がついたのは、中学3年の秋の運動会であった。私の出身中学は、都内でも有名な不良学校であったが、それは放課後の話。不良対策用に腕っ節の強い先生がゴロゴロしていたので、悪たれのガキどもも校内では大人しかった。

なにせ先生方のほとんどが、インターハイの経験があるか、あるいは武道の黒帯ばかりなのだ。当然に運動会は先生たちが異常に気合を入れてくる。クラス対抗戦で勝って得点を重ねるため、放課後は担任直々の指導の下、練習を強要されるのだ。

鈍足な部類の私は、いささか居心地が悪いものだが、放課後の練習中にクラスメイトの一人から、「ヌマンタ、お前の200メートルのタイム、けっこう良いぞ」と言われて驚いた。

自分は足が遅いと思い込んでいたので、かなり驚いたが、タイムはたしかに悪くない。そのため、急遽100メートル走からはずされて、200メートルにエントリーすることになった。

ただ、200メートル走には、同学年でも俊足で有名なMとTが入っていて、私は3,4番手争いを狙うよう指示されていた。私は足が遅いと思われていたので、他のクラスの参加メンバーからは、まったくのノーマークであった。そのせいか、けっこう気軽というか、ストレスなく運動会を迎えることができた。

スタートの合図でいっせいに飛び出す。自分でも驚いたことに、最初のカーブを駆け抜けた時は三番手を走っていた。よし!このまま頑張ろうと思っていたら、私の数メートル前で身体をぶつけるかのような激しいトップ争いをしていたMとTが足をからめて、二人同時に転唐オた。

私は巻き込まれそうになりながらも、かろうじてすり抜けて、気がついたら一位でゴールを駆け抜けた。幼稚園からこの方、かけっこで一番になったのは初めてだった。

本来なら、小躍りして喜びたいところだが、正直居心地が悪かった。一位の旗の下に座っていたが、MとTとは目をあわすのさえ苦痛だった。

自分が棚ボタで一位になっていたことは痛感していたので、黙って自分のクラスに戻った。クラスの皆からは、予想外の健闘であり、強運の持ち主とおだてられたが、私は恥ずかしげに黙りこんでおいた。

ここでいい気になれば、後が怖いことぐらいは、当然に分っていたからだ。私としては、コーナーを駆けるのが上手であることが分っただけで十分だった。

この足首の柔らかさは、自分の武器だと思ったが、実はあまり実用的ではなかった。平地を駆けるなら大丈夫だが、山道のように足首に加重が強くかかる場合、踏ん張りが効かないのでそれほど早くないことが分ったからだ。

高校、大学でも陸上競技には熱心でなかったので、この足首の柔軟さは、ほとんど活かす機会はなかった。だから、かけっこで一位をとれたのは、あの棚ボタの時だけであった。

あまり堂々と胸を張れるものではないが、私の記憶のなかでは、かけっこに関する限り唯一の一位であり、大事な思い出として忘れずにいる。

棚ボタだって一位は一位。でも、やっぱり棚ボタなんだよね。思い出すと、少し口元が緩むが、気恥ずかしさも抑えられない複雑な気持ちになる。

私の人生って、こんなもんなのかねぇ・・・まっ、いいか。

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期待の長身FW

2011-10-20 12:09:00 | スポーツ

期待しすぎてはいけない。

なにがって、ワールドカップ予選のタジキスタン戦の大勝の試合だ。もともとシリアの違反で繰り上がってのチームだけに弱いことは分っていた。だから大量得点に沸くサポーターを尻目に、キャプテンの長谷部が「忘れるべき試合」だと言ったのは適切だと思う。

分っていながら頬が緩むのは、日本が長年願っていながらにして得られなかった長身のFWに目処が立ったことだ。現・甲府のハーフナー・マイク選手がそれだ。

前線に長身の点取り屋のFWがいることは、ただそれだけで強力な武器になる。とりわけ海外の長身で大柄なDFが揃うチームと対戦する時は、一人長身のFWがいるだけでマークが集中するので、その分他の選手にも得点の機会が格段に増える。

分っていながら、日本は長年、長身のFWを得ることが出来ずにいた。ただ背が高いだけなら数人いた。船越や平山などは190を超える身長で、高校サッカーで大活躍した期待の星であった。しかし、国際試合では通用しなかった。いや、国内のJリーグでさえ通用したとは言いがたい。

かろうじて通用したのは高木ぐらいでしかなかった。おそらく日本のサッカー界には、長身のFWを育成できるノウハウを持ったコーチがいなかったのだろう。

その点、ハーフナー選手は恵まれていた。日本に帰化したオランダ人で、日本代表のGKとしても活躍したハーフナー・ディドを父に持つ彼は、日本語はもちろん、オランダ語、英語も簡単ながら使える。身近なところに元・プロ選手の父がいたことの影響は大きい。

おそらく幼い時から、世界で活躍することを夢見ていたサッカー少年だったのだろう。しかも、幸か不幸か、日本の高校サッカーでは目だった実績を持たずにいたために、妙にスター扱いされて増長することがなかった。

おまけに当初はJ1では控えにさえ入れず、サテライト(二軍)での下積みが続いた。試合に渇望し、J2の甲府に移籍して、そこで実績を挙げての日本代表入りだから、甘やかされた平山等とは地力が違う。

とはいえ、U20の国際大会以降で目立った実績はない。だから当初は、日本代表入りを期待しつつも疑いの目を向けざるえなかった。しかし、ここでようやく実績を挙げた。

たとえ相手が弱小チームでも得点は得点。これでチームメイトからの信頼も増すし、なにより自身の自信にもつながる。その証拠に、Jリーグに戻ってからのほうが、その前よりも得点の機会が増えている。

でも、期待し過ぎてはいけない。弱小チームではあるが、タジキスタンは見事なほど紳士的なチームであった。汚い反則がほとんどない稀有なチームであった。だからこそ大勝できた。

この先、激しい試合が続く。ウズベキスタンも北朝鮮もホームでのゲームは絶対負けられないとの気迫をもって戦ってくる。岡崎や香川だけでは予選は乗り切れない。本田の復帰もおぼつかないことを思えば、ここで長身FWであるハーフナー選手に期待したくなる。

問題は、お馬鹿な日本のマスコミが、ハーフナーをスター扱いして増長させてしまうことだ。これが一番心配だ。彼はまだまだ成長途上の期待の若手選手に過ぎない。

どうか、厳しくも優しい目で成長を見守って欲しいものだ。

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スマートフォンに思うこと

2011-10-19 12:13:00 | 日記
タッチパネルが嫌い。

だから昨今、流行のアイフォーンやら、アイパッドやらには手を出さない。時代に取り残されるとか、ガラケイ(ガラパゴス携帯)とかバカにされているが、私としては携帯電話は電話であればいい。

とはいえ、タブレット型のPCには少し興味はある。携帯電話でネットに接続できるが、画面が小さいので目が疲れて長時間見ることはしない。

ただ、これだけ無線LANが増えて、家の外でネットに気軽に接続できるメリットは認めている。やはり情報入手の手段がネットならば格段に増える。

そこまで認めておきながらタッチパネルに拒否感が強いのは、入力があいまいだからだ。

私とコンピューターの出会いは、大学時代に遡る。そこでBASICのプログラムを学び、就職してからはDOS/Ⅱのコンピューターにコマンドを入力して操作していた。

最初は馴染めなかったキーボードによる入力だが、慣れてくると手元を見なくても正しく操作できるようになる。もっとも、当時は日本語ソフトがまだ未発達で、ワープロのほうが楽だった。やがて一太郎が出てくると、その快適さに感動したことを覚えている。

だが、決定的だったのは、ウィンドウズ95の登場とそれにあわせてワードとエクセルの登場だった。私は改めてパソコン学校に通って、このソフトを学び直した。

休日と祝日を除いて毎日のようにこのブログを更新できるのも、キーボード入力による日本語作成機能に拠るところが大きい。正直、鉛筆で書くのならば、これだけの文章を毎日書くことは難しいと思う。

さらに言えば、キーボードにもいささかウルサイ。ノートPCに多いソフトタッチのキーボードは、あまり好きではない。むしろIBM(現、Lenovo)のThinkPadに代表されるような、いささか硬めのタッチを好む。

カチッ、カチッと入力の手ごたえが感じられるのが好きなのだと思う。だからこそ、タッチパネルは好きになれない。あれで長文入力は御免被る。しんどくて叶わなん。

ただ、あまりに小さいキーボードは、やはり打ちにくい。店頭で打ってみても、B5サイズのノートPCでさえ、少し窮屈だ。長文を書くことの多い私は、最低でもA4サイズでないとしんどい。

だからタブレット型のPCに興味を惹かれつつも、買う気にはなれない。ましてやスマートフォンなんぞ論外だ。時代遅れと言われそうだが、どうせ古いタイプの人間なので気にはしない。

ふん! 動く化石といわれるまで頑張るぞ。
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反省なきマスコミ

2011-10-18 12:43:00 | 社会・政治・一般

マスコミ報道を鵜呑みにしなくなって久しいが、それでも本気で腹が立つことがある。

先月末のことだが、韓国が輸出を大幅に増やしているのは、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に参加したからだ。景気低迷に喘ぐ日本も、早期にTPPに参加すべきだとの記事を新聞等で目にした。

思わず目を疑った。まず第一に、韓国が米韓FTA(自由貿易協定)に参加したのは事実だが、TPPは未だ批准していない。第一、韓国の対米輸出の大幅増加は、ウォン安によるもので、貿易協定の影響などほとんどない。

私もいろいろ調べてみたが、やはりTPPには問題が多い。少なくてもデフレ政策を続けている状態での参加は、日本を凋落させる可能性が高い。

いい加減、自由貿易の幻想から目を醒ましてもいいのではないか。少なくてもマスコミは事実を報じるべきだ。政府の広報用資料を丸呑みして、それを垂れ流すのはいい加減にして欲しい。

ちなみにTPP関係の資料を作っているのは、経団連の出向スタッフの可能性が高い。別に証拠はないが、数年前のWTO/GATTのときも、その資料を作っていたのは経団連のスタッフだった。

講演で、そのスタッフ自らが政府との協同作業を、胸を張って語っていたぐらいだから、今回も間違いないと思う。要するに大企業向けの広報活動。

大企業さえ元気なら、日本は大丈夫だと言っていた小泉・竹中改革が、実は大嘘であったことは、既にもうお分かりだと思う。銀行や生保を統合させて、無理やりメガバンクや巨大生保を作った結果が、今の状況ではないのか。

いい加減、マスコミは自分たちが何を報道し、その結果がどうであったか検証したほうがいい。もし、本気でやったのなら、恥ずかしくて記者のバッジを外したくなると思いますがねぇ。

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