入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

Ume氏の入笠 「夏」 (15)

2015年07月01日 | 牧場その日その時

                                             Photo by Ume氏

 こんな雨でも、牛は変わらず草を食んでいる。今日は恒例のキャンプ場の草刈りと、山小屋の布団干しのため、下から20人くらいのJA職員が上がってくる予定だったが、生憎雨天が予報されていたために、昨日の段階で中止となり、3日の金曜日に振り替えることが決まった。

 今日から7月、1年の半分が過ぎた。過ぎてしまった6カ月よりもこれから先の6カ月の方がむしろ、長い坂を登っていかねばならないような気持ちになる。よくぞ半年を来たなという安堵感よりも、まだ半分しか来てないぞという、それは山や壁のルートの途中で覚えるような、残された行程に対する自戒めいた気持とでもいったらよいのか。何か格別に案ずることも、用心することもないのだが、どうしてこんな風に思うのだろう。
 雨と霧の一日であったにもかかわらず、プロモーションビデオのロケハンがやってきたり、富士見パノラマのH君が来たり、下からは問い合わせの電話が何本も入るという変な一日だった。

 雨は止んだが、相変わらず霧は深い。第1牧区の牛たちは少し前、ダケカンバの森の中に全頭が一つの群れになって、降る雨をしのいでいた。今日は昨日と違い勘が当たって、それほど時間をかけずにまだら模様の牛たちの顔を、見分けの難しいクリーム色の樹林の中で見付けることができた。囲い罠の中の牛たちは身を隠す場所もないので、例の東側の縦柵と横柵の交わるコーナーにじっとしていたが、今見れば霧の中にぽつんぽつんと身体を休めて横になっている姿が、薄っすらと見えている。

 S君コメントとURLありがとう。今度お師匠が来たらお見せしたいと思います。それにしてもお師匠ばかりかテイ沢や高座岩、法華道など、段々人に知られ、マスコミにも取り上げられるようになってきたが、ただ喜んでばかりでもいられない、ムー。

 入笠牧場からの星空に興味のある方は、5月25,26,27日のブログにアクセスしてください。また、入笠牧場内の山小屋「農協ハウス」やキャンプ場の営業に関しましては4月26日のブログをご覧ください(日付をクリック)。
 
 
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