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昨夜、夕焼けを見ようといつもの場所へ行ったら、西の方角はあいにくの厚い雲で、ふと見上げた頭上の雲がまさに茜色に染まり出していた。急いでもっと広い空の見える高台に移動すると、白い月と夕焼け雲が、入笠山の上に浮かぶように見えていた。
山の人になって今朝、2時半に起きて外に出てみると、満天の星の圧倒的な輝きにに驚かされた。すでに月の光の影響はなく、牧場(ここ)だけの夏の夜空が広く、深く、壮大な眺めを見せていた。
星空はいつ眺めてもいい。「無窮の遠(おち)」という言葉は讃美歌で知ったが、この言葉以上にこの宇宙の広大さを、深遠を、実感させてくれる言葉を知らない。確かにキリスト教が説くように、「私たちは終点」ではなかった。「み空」はわれわれのためにあるのではなかった。偶々宇宙の極小域のそのまた小さな惑星に生まれた、ちっぽけな存在でしかなかったことを近代の科学は解明し、われわれはそれを受け入れた。星空を眺めれば、その認識がむしろ、何も語らぬ暗黒の宇宙の途方もなさを、不可知であることを、かえって逆に抗いようもなく、ひしひしと感じさせてくれる。
敬虔な信徒であったあの人たちとは違い、人類がとるにたりない矮小な存在であろうとも、そんな事実に不服であったり、「「耐えられない重荷」だと思うことはない。
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撮影隊は予定通り、朝の6時ごろにやって来た。しかしこういう時に限って、牧場は深い霧に覆われてしまった。それでも辛抱強く待ち、9時過ぎにやっと撮影が始まった。
・・・そしてまた長い一日が過ぎ、たった一日の縁かも知れないが無事終えた撮影隊一行を、夕暮れの中に見送る安堵感もいいものだ。プロジェクトの成功を祈る。
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