入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

        「夏」 (24) 

2015年07月28日 | 牧場その日その時



 「オイ、そんな所でなにしてんだ?」
 「何言ってるんだ、早くここから出してくれ、頼む」
 などという会話が、牛と囚われの鹿の間で交わされたのだろうか。同じ偶蹄類同士、親近感はかなりあるようで、一緒に草を食んでいるところをよく見かける。今朝、大型の囲い罠に鹿が4頭入っていて、すると牛たちはわざわざその近くまで行ってからどっかりと横になり、フェンス越しに反芻を始めた。鹿は仲間が助けに来てくれたと喜んだだろうに、その期待を裏切って平気を決めているのが牛である。一昨日に掛けた貴婦人の丘の罠にも、小鹿が1頭掛かっていた。

 何度も書くが、決して雨が嫌いというわけではない。霧の立ち込める草原や森を、雨に降られながら歩くのも悪くはない。しかし、今日のように商工会議所のメンバーが来ることになっていたり、商業撮影の下見や本番があるといえば決まって雨になり、頼みの天気予報も複雑な昨今の天気状況では台風を当てるぐらいが精一杯のようだから、本当に予定が立たないし、立てれば狂う。こんな山の中で、外で仕事をする身でないと、このあたりのことは分からないかも知れない。
 予報では、30分後は100%の確率で雷雨のようだが、賑やかな鳥のさえずりが聞こえてくるだけで、雷鳴はまだしない。明日は早朝から撮影の立ち合いのため、今夜は山の人になる。

 まだまだ夏の予約は山小屋もキャンプ場も余裕しゃくしゃく、静かな牧場と周辺の山、そしてどこにも負けない美しい星空をご堪能ください。
 宿泊施設及びキャンプ場の営業に関しましてはカテゴリー別の「H27年の営業」を、また星空に興味のある方は「入笠牧場からの星空」をご覧ください。
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