![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/a3/081ea76ae9a9f67581c36887bc362faa.jpg)
Photo by Ume氏
以前にもしたことのある間違いを犯して昨夜、ようやく終えた折角のブログを消去してしまった。「おのれ」というわけで再度書き直していたら、里に帰る時間も気も失せてしまった。
山行記のようなものを、千字ぐらいで書くのは容易でないとつくずく思う。今回のものを読んでも、一体出発点はどこからか、「半対」を何と読むのか、そもそもその集落や、「栗の木立ち・赤坂口」とはいずこにある地名なのか、コースタイムもないではないか、と思ったに違いない。
それでいい、と思わぬでもないが、もう少し補足して果たせる責任は果たしたい。
高遠から杖突峠に至る152号線を行けば、長藤(おさふじ)という集落がある。JAの経営するGSの手前にある入笠や遠照寺の案内板に従い右折、坂道を登り「小豆坂トンネル」を過ぎると、いかにも山村と感ずる「三義(みよし)」の集落に出る。三義は下から「山室(やまむろ)」、「荊口(ばらぐち)」、「芝平(しびら)」の山室川に沿った三つの集落が統合されてできた旧い村名だが、いまでも各集落の名前で使われることが多い。
古道「石堂越え」は、山室川に沿った道を荊口に入っていくと、右から半対沢が落ちてくるが、今はさらにもう少しだけ進む。「北垣外橋(きたがいとばし)」という橋の100メートルばかり手前に、右手に急な坂が下りてくるが、そこを上っていく。そして集落を過ぎても林道をひたすら進む。目印は道標でなく、埋却された鹿の放つ異臭である。
北垣外橋を渡りそのまま行けば左手に弘妙寺、さらに進めば山室川に「栗立ち川」が合流する「赤坂狭」が見えてくる。そこで右折して山室川を渡れば、法華道の一つである「栗の木立ち・赤坂口」となる。しかしこのコースは石堂越えと同じように、未整備な箇所、不明な所がまだ残る。T夫妻には、頑張っていただきたい。同夫妻は御所が池に出ず、どこやらから栗立ち川の源流をたどり、御所平峠と高座岩の中間点に出るようだが、地図から見る限りその方が妥当だと思われる。
右折せずそのまま進めばやがて芝平の集落に出て、集落の中間ほどになるか山室川の対岸に諏訪神社がある。ここが法華道のもう一つ「諏訪神社口」である。現在は初の沢に砂防ダムを建設中で、工事事務所もある。そこからは北原のお師匠が苦労して立てた道標に従って進めば、迷うことなく本家・御所平峠や目的の各所まで行けるだろう。
石堂越えは稜線までなら3,4時間、法華道は両コースとも4,5時間、といったところか。
宿泊施設及びキャンプ場の営業に関しましてはカテゴリー別の「H27年の営業」を、また星空に関心のある方は「入笠牧場からの星空」をご覧ください。