
アンタレス周辺 Photo by かんと氏
星の夜が始まった。1800メートルの高地から眺める天の川、さそり座、白鳥座、夏の大三角形、かんと氏が来て、Ume氏が来て、出発のベルが鳴る。「無窮の遠(おち)」へと旅立つ星の旅人たちは、心躍らせ足早に、目指す星の航路に向け、それぞれの宇宙船へと乗船していく。
仰ぎ見る宇宙の広大さ、銀河の輝き、宇宙を眺めることは、何か人間であることの根源的な問いに迫られ、たじろぎ、また、暗い闇の中に吸い込まれていくような不安と畏怖には、抗わず、身を任せるしかない。
100年すら生きれない者が億年を案じ、語らい、永遠の深さを測りかねている。