
いい天気が続いている。こんなに晴天が続くなら、鬱陶しい梅雨の季節の為に少し残しておいて欲しいと、詮もないことを思うくらいだ。
北門を過ぎて少し来ると指標木にしている山桜の木がある。それがすでにかなり蕾を膨らませ、もうすぐ開花するかも知れないと思ったほどだった。もっとも、標高のもっと低いオオダオ(芝平峠)付近の山桜さえまだなのだからとその期待を打ち消して、それでも念のために再度見にいったら、やはり開花はきょう明日かに迫っていた。

一昨日仕掛けた大型の囲い罠、今朝来てみると罠のゲートが落ちて、中に鹿5頭を確認。今年における初捕獲となるから、有害駆除の観点からすれば、もう少し数が欲しかった。
昨日も午後は牧場内を通る道路の際のコナシの枝打ちに専念。これは、牛を運んでくる大型トラックに性質(たち)の悪いコナシの枝が引っ掛かったりして車体や、幌を傷めないようにするための作業だと先日呟いたばかりだ。作業は体力も要れば危険でもあり、加えて腰の具合が本調子でないから、重いチェーンソーを持って微妙な体制を執ると、決まって激しく痛む。一昨日は、まだ不慣れと不調が重なり、落ちてくる太い枝に脳天を叩かれるということもあった。
道路に木を倒すから合図の為、昨日も少し先に軽トラを停めてから作業をしていた。すると、1台の同じ軽トラが近付いてきた。小黒川へ釣りに来たという。それで、現在小黒川林道は通行止めで、南門のゲートは施錠されていると伝えると、70をかなり過ぎたと思えるその人は、大久保谷の近くで生まれ育ち、今も土地を持っていると聞きもしないことまで話し始めた。
あんな人家などない人里離れた山奥だから、先祖は山仕事でもしていたのかと問うと、そうだという。しかも、木地師の末裔だというからさらに驚いた。こういう話になれば放っておけず、小屋に招いて茶を淹れ、子供のころの不便な山の中の暮らしや、分校の思い出話を聞かせて貰った。
それにしても、あの谷から分校のある戸台までとなれば一体何キロぐらいあるだろうか。中学は長谷だったというからさらにもっと遠く、とても通学できるような距離ではなかったはずだ。
別れ際、年齢を聞いてまた驚いた。年上だと思った相手は2歳も若かった。他人が見れば、あの人よりかもっと老けて見えるかと、わが風体のことを神妙に考えざるを得なかった。
FUWAさん久しぶり、情報有難かったです。当分は、こんな調子です。
本日はこの辺で。