
ずっと気になっていた入笠へ昨日、思い立って出掛けた。好天ではあったが前夜に雪が降ったらしく、西山のほぼ中腹を境に山肌は朝日を浴びて白く輝き、開田に上がってみると東の山も鹿嶺高原くらいの標高から上はやはり降ったばかりの雪が景色を冬に戻していた。
今回は、道路状況の偵察を主な目的にして、その上で、改めて週内に法華道もしくは林道から牧場へ行くことにし、それでも念のため山靴、スノーシューズ、羽毛服などを用意した。
小豆坂トンネルはまたしても通行止めの看板が出ていた。迂回路があるようだったからそのまま進んだら、トンネルの入り口に大きなクレーンがその先を塞いでいた。引き返すのも面倒だと、一度も通ったことのないトンネル横の古い峠道を超すことにした。
どうにか無事に荊口へ下り、「お気楽農園」のS氏と軽く言葉を交わし、さらに先を急いだ。この辺りも季節はすっかり春で、芝平に入っても雪はなく、そのまま第1堰堤からオオダオ(芝平峠)まではすれ違う車もなく、荒れた未舗装の道を進んだ。
峠を過ぎ、池の平も過ぎ、この分なら焼き合わせまでは行けると気を強くし、例によって各所に目立った勝手放題の轍も前夜に降った数センチばかりの雪が、逆に通行を助けてくれた。
焼き合わせまでは雪の量も例年よりか少なく、そこから3カ所ほどの難所を予想したものの、さらに先を目指すことにした。もしかしたら、最大の難所であるド日陰も、などという期待も頭の隅には生まれていたかも知れない。

ところがオットーである。2カ所の難所を無事に過ぎ、ド日陰の最初の曲がりを過ぎた途端、目の前に想定もしてなかった難物が待っていた。1台の軽トラが側溝に嵌まり、そのまま放置されてしまっていたのだ。軽トラは車重がないから、雪に捉えられて尻を振ったのだろう。
折角ここまで来てと諦めきれず、よく見ると右手にまだ余裕がありそうだった。車同士の接触を覚悟の上で、エンジンの回転を思い切り上げ、祈るような気持で突っ込んだ。こっちの車が軽トラと並んだ。行けるか、と思った瞬間、右前輪が雪の深みに落ち込んだ。そして車は止まった。
無理をしなければよかったと思っても後の祭りだ。反対側のドアから外に出てみるとわずかな救い、後輪部の雪を削り、下り傾斜を利用すれば脱出できそうだった。
早速、車に積んだあるはずのスコップを取り出そうとしたら、ところがそれがない。圧接された固い雪を手で掘るのかと、天を仰いだ。(つづく)
かんとさん通信ありがとう。後日、返信します。本日はこの辺で。