Pphoto by Ume氏
3日ほど家を空け、帰ってきたら梅の花が咲いていた。きょうから3月である。この独り言の題名を「春」に変えたら、冬の間にずっと感じていた肩の重さが大分軽くなったような気がする。
これからいい季節が来る。
3年ぶりの東京、会いたかった人、会えたらいいなと思っていた人の中には、当初の予定を早めて帰ってきたため、断念した人たちもいた。それでも幾つかの目的を果たすことができて、それなりに安堵、納得して帰って来た。
上京すると、決まって靖国神社と上野公園は訪れる。と言って、特別な思想を持っているわけではない。宿舎が近く、母方の伯父が太平洋戦争で亡くなっているというせいもあるが、上野公園も含め、これらの場所が単純に好きだからだということが最大の理由だろう。
年齢のせいも当然あるだろうが、いつもながら賑やかな場所へ行きたいとは思わない。東京で暮らしていたころから都会の田舎者を自任し、自然とそういう場所は敬遠していたし・・・、いや、貧乏ばかりしていたから、それが最大の理由だったろう。
今回上野は車の中から遠く眺めただけで、その代わり都会の夜風に当たり、昔しの記憶が少し残る広尾や有栖川公園へ行ってみた。数年以来のことで、また夜でもあり、懐かしさもあれば、もはや縁なき土地であることも同時に強く感じ、それでよしとして帰ってきた。
行きはタクシーに頼ったが、帰りは酔った足をふらつかせつつ地下鉄などを乗り継ぎ、途中でタクシーの世話にもならず、無事戻ることができた。予定もしてなかった気紛れだったが、あれはいい都会の散歩になった。
東京から帰る昨日、田舎者には不似合いな某ホテルで開いてくれた会食では、6人を相手に今生の別れの挨拶までさせられた。その後、話題は例によって病気からはては葬式、墓の話にまで及んで盛り上がり、長く続いた。それでいて、参加者の多くが内モンゴルや九州の旅を一緒にした旅仲間だったから、最後にはまた愉快な旅でもしようかという話題に戻り、和やかに笑って終わった。
東京の2泊3日の短い旅の話はこれだけにして、さて明日は天気は良くないらしい。となると、予定を早めて帰って来た理由の一つが3日前後に予定していた入笠行だったが、さてどうしたものか。行きたいという思いと、その逆の思いが拮抗している。どっちに傾くか、ムー。
本日はこの辺で。
