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曇天、それに気温も低く昼になっても10度をわずかに超えるくらいで寒い。小屋を開け、キャンプ場を整備し、人を迎えることができるまでにはまだまだ時間がかかる。
昨日解決したと思った水回りは、急な水圧がかかったせいだと思うが水道管が破裂して、再び断水になってしまった。午後は、その作業が待っている。
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この写真で分かると思うが、まだ車が安全に通るには充分な道幅ではない。ド日陰を少し過ぎた例の雪崩のあった場所で、昨日、撮影関係者の乗ってきた車は普通車だったから危険だと、通行を見合わせてもらったくらいだ。18日に来て、かろうじて通れるようにし、昨日ときょうで、軽トラならひとまず通ることができるようにした。一応来週、除雪のために重機が来るようだが、火事が消えた後に消防車が来るような気がしないでもない。
雨が降ってきた。まだたった二日過ぎただけで言うのも何だが、今年は入笠にあまり快く迎えてもらえなかったような気がする。花こそ豪華絢爛だったけれど、山室川の谷も清流も明るさに乏しく、溌剌とした鳥の鳴き声は聞けず、そのせいだけではないが、楽しみにしていた早春の息吹は期待していたほどではなかった。
どうも雪融けが予想外に早く、暖かい日も続いたはずだけれど、山全体がまだ冬の眠りから完全には覚めていないような気がする。鳥の声がしないばかりか、鹿の姿も例年に比べたら少ない。
これから落葉松の芽吹きが始まり、牧草の緑が増え、明るい青空が戻ってくればまた印象も変わっていくだろう。白樺の樹幹が緑の葉に覆われるようになれば、山桜も咲き出すし、クリンソウ、コナシの花も続く。1年のうちで最も新鮮な季節が来る。
そのころには、牧場の仕事が本格化するだろう。牧守16年に突入。
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本日はこの辺で。