■県都前橋の象徴でもある赤城山の南麓に放射能汚染された群馬県北部山間部から集めた間伐材等や県外からも得体の知れない廃材等を持ち込んで焼却処分をすることでサーマルリサイクルをするというとんでもない計画が東電のグループ会社の関電工を筆頭に、トーセン、群馬県森林連合組合、群馬県素材生産流通協同組合の出資により、国や県から多額の補助金まで投入して、設置するという手続きが、官業の間でどんどん手続きが進んでいます。この過程で、情報開示や説明責任について、肝心の関電工は、ノウハウ流出や無用な混乱を招くなどとして極めて消極的な対応を取り続けています。そのため、市民オンブズマン群馬は、地元住民グループの皆さんとともに、各方面からの情報収集に尽力しておりますが、この度、本計画施設を設置予定の土地を提供した電力中央研究所(所長・磯部誠)と、燃料チップ製造施設に出資をしているトーセン(社長・東泉清寿)、群馬県森林連合組合(代表理事会長・八木原勇次)、群馬県素材生産流通協同組合(代表理事・橋爪洋介)のそれぞれの責任者に対して次の公開質問状を5月6日に郵送で提出しました。
PDF ⇒ 20160506lx.pdf
**********PDF ⇒ dj160504.pdf
平成26年5月4日
〒371-0241 群馬県前橋市苗ヶ島町2567
電力中央研究所 赤城試験センター
所長 磯部 誠 様
TEL:027-283-2721 FAX:027-283-6024
市民オンブズマン群馬
代表 小川 賢
公 開 質 問 状
件名:前橋バイオマス燃料及び前橋バイオマス発電について
拝啓 貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
当会は税金の非効率的な使い方や行政の不当な処分で不利益を被った事例を正してゆくことを目的としている群馬県を拠点とする市民団体です。
さて、昨年の5月、突然に工事が着工し、その爆音に地元住民は、大変驚きと迷惑を被りました。住民が調べると、電力中央研究所内の住民に近いところの西側で、井戸の掘削工事であることが発覚し、今回の木質バイオマス発電の建設が突然明るみになりました。県に提出された資料によると、電力中央研究所殿が関電工殿に売り渡したとのこと。
電力中央研究所の定款を見ても、研究が主目的で営利目的のために土地を売り渡すことが許されるとは思えません。昭和30年代に地元の地権者の皆さんは、県の仲介により研究開発のためにということで、大切な土地を貴所に譲ったと聞いています。その県民の願いが込められた生命の土地を、貴所が一民間企業に売り渡したことにより、その企業は、20年以上にわたり放射能を地下浸透させたり、空気中に拡散したりすることになるのです。この取り返しのつかない暴挙の背景には、大切な土地を拝金主義にかられて、放射能まみれの木質バイオマス発電施設のために手放した貴所、すなわち電力中央研究所にも大変大きな責任があります。
また、施設が計画されている赤城南麓のこの場所は、西の赤城神社、東の千本桜やドイツ村、北の赤城森林公園や大沼、南のフラワーワークに囲まれた、まさにど真ん中に位置しています。
地元住民のかたがたは、これまで何回にも亘り、貴殿への面談等を申し込んできましたが、貴殿はノーコメントを押し通してきました。このような対応では、地域に根ざした法人と言えるのでしょうか。そこで、以下の点に付き公開質問をいたします。
質問1「最初に売却の話が持ち込まれたのは、いつ、どこの誰からですか」
質問2「売却に際し、群馬県や前橋市にどのような相談をされ、どのような回答でしたか」
質問3「なぜ住民に近い場所を売却したのか、その理由と誰の指示か」
質問4「定款にない土地の売却など、電力中央研究所としてどのように考えていますか」
当会は、本質問状について貴社に提出する際に記者会見で明らかにし、また貴所のご回答を得た上で、あるいは得られなかったときに、再度記者会見で回答の有無及び内容を明らかにしてまいりたいと考えます。同時にその経過を含めて当市民オンブズマン群馬のホームページ上でも明らかにし広く群馬県民に広報してまいる所存です。
つきましては、平成28年5月16日(月)限り、下記に郵送又は FAX にてご回答いただきますよう、お願い申し上げます。
記
市民オンブズマン群馬 事務局長 鈴木 庸
〒371-0801 群馬県前橋市文京町 1-15-10
電話 027-224-8567 FAX 027-224-6624
*****前橋バイオマス燃料出資者あて公開質問状*****PDF ⇒ jcj.pdf
平成26年5月4日
〒379-2153群馬県前橋市上大島町182-20
群馬県森林組合連合会
代表理事会長 八木原 勇治 様
TEL:027-261-0615 FAX:027-261-0697
市民オンブズマン群馬
代表 小川 賢
公 開 質 問 状
件名:前橋バイオマス燃料に関する事業等について
拝啓 貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
当会は税金の非効率的な使い方や行政の不当な処分で不利益を被った事例を正してゆくことを目的としている群馬県を拠点とする市民団体です。
さて、昨年の7月以降、地元住民は、株式会社トーセン殿に対し、再三、説明会の開催や出席を要請しておりますが、一向に顔を出す気配はありませんでした。粘り強く出席要請をしたところ、ようやく2015年12月20日にトーセン殿から2名が出席されましたが、質問には一切答えないという姿勢を崩しませんでした。国や県から血税を4億8,000万円も補助されるという企業が、住民の不安にも答えず、これでは社会的責任を果たしておらず、県民として許すことはできません。よって、前橋バイオマス燃料殿主催の説明会の開催を要請するとともに、以下の点に付き同社に出資をしている貴殿に対して、次の公開質問をいたします。
質問1「出資比率について」
前橋バイオマス燃料㈱の出資各社の出資額をご教示ください。標記事業の出資額は、この事業で裨益する者は誰かを特定するために重要な情報です。前橋バイオマス燃料㈱は、群馬県から補助金が交付される対象となっていることから、関与する者とその関与度合いを正確に把握する必要があるため、次の情報をご教示ください。
・㈱トーセン ___円
・㈱関電工 ___円
・群馬県森林連合組合 ___円
・群馬県素材生産流通協同組合 ___円
質問2「燃料の放射能40Bq/kgの保証について」
2-1
関電工殿は当初、「燃料の放射能の量は30Bq/kg」と答えていましたが、説明会で突然、「40 Bq/kg」と言い出しました。その理由を明確にご教示ください。
2-2
最大で考えると、40Bq/kgの放射能を出す燃料が年間80,000万トンですからトータルで32億Bqの放射能が燃料として持ち込まれることになりますが、燃料される前における放射能の行方をご教示ください。
・脱水等で排液の中に Bq
・風等で飛ばされる Bq
・燃料に持ち込まれる Bq
・その他(理由 ) Bq 【合計32億Bq】
2-3
間伐を行う森林組合等やチップ製造工場に対し、燃料の放射能を40Bq/kg以下のレベルに確保するために、放射能汚染レベルのチェックに対して、どのような指示を出すのでしょうか。具体的に分かりやすくご教示ください。
2-4
森林組合等やチップ製造工場から搬入される木材を、どのように受入れ検査を行い、燃料の放射能を40Bq/kg以下のレベルに担保するのでしょうか。
2-5
前橋バイオマス発電殿に、放射能が40Bq/kg以下である燃料を供給できるようにすることについて、どのように保証するのか。具体的にご教示願います。
質問3「毎年燃料チップ8万トンの確保」について
3-1
前橋バイオマス燃料における、トーセン、群馬県森林連合組合及び群馬県素材生産流通協同組合の役割を具体的にご教示ください。
3-2
関電工殿は、これまで一貫して、県産のみで毎年8万トン(7万トンという説もあります。どちらが正しいのでしょうか?)の間伐材やチップを集めると発言しておりますが、その根拠を明確にご教示ください。
質問4「説明責任」について
これまで一切、前橋バイオマス燃料の関係者からの説明がありませんでしたが、これからの住民説明についてどのように考えておられますか。
当会は、本質問状について貴社に提出する際に記者会見で明らかにし、また貴社のご回答を得た上で、あるいは得られなかったときに、再度記者会見で回答の有無及び内容を明らかにしてまいりたいと考えます。同時にその経過を含めて当市民オンブズマン群馬のホームページ上でも明らかにし広く群馬県民に広報してまいる所存です。
つきましては、平成28年5月16日(月)限り、下記に郵送又はFAXにてご回答いただきますよう、お願い申し上げます。
記
市民オンブズマン群馬 事務局長 鈴木 庸
〒371-0801 群馬県前橋市文京町 1-15-10
電話 027-224-8567 FAX 027-224-6624
以上
**********
■5月16日までに何らかの回答があるのかないのか、また、回答があった場合はどのような回答内容なのか、後日報告します。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
PDF ⇒ 20160506lx.pdf
**********PDF ⇒ dj160504.pdf
平成26年5月4日
〒371-0241 群馬県前橋市苗ヶ島町2567
電力中央研究所 赤城試験センター
所長 磯部 誠 様
TEL:027-283-2721 FAX:027-283-6024
市民オンブズマン群馬
代表 小川 賢
公 開 質 問 状
件名:前橋バイオマス燃料及び前橋バイオマス発電について
拝啓 貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
当会は税金の非効率的な使い方や行政の不当な処分で不利益を被った事例を正してゆくことを目的としている群馬県を拠点とする市民団体です。
さて、昨年の5月、突然に工事が着工し、その爆音に地元住民は、大変驚きと迷惑を被りました。住民が調べると、電力中央研究所内の住民に近いところの西側で、井戸の掘削工事であることが発覚し、今回の木質バイオマス発電の建設が突然明るみになりました。県に提出された資料によると、電力中央研究所殿が関電工殿に売り渡したとのこと。
電力中央研究所の定款を見ても、研究が主目的で営利目的のために土地を売り渡すことが許されるとは思えません。昭和30年代に地元の地権者の皆さんは、県の仲介により研究開発のためにということで、大切な土地を貴所に譲ったと聞いています。その県民の願いが込められた生命の土地を、貴所が一民間企業に売り渡したことにより、その企業は、20年以上にわたり放射能を地下浸透させたり、空気中に拡散したりすることになるのです。この取り返しのつかない暴挙の背景には、大切な土地を拝金主義にかられて、放射能まみれの木質バイオマス発電施設のために手放した貴所、すなわち電力中央研究所にも大変大きな責任があります。
また、施設が計画されている赤城南麓のこの場所は、西の赤城神社、東の千本桜やドイツ村、北の赤城森林公園や大沼、南のフラワーワークに囲まれた、まさにど真ん中に位置しています。
地元住民のかたがたは、これまで何回にも亘り、貴殿への面談等を申し込んできましたが、貴殿はノーコメントを押し通してきました。このような対応では、地域に根ざした法人と言えるのでしょうか。そこで、以下の点に付き公開質問をいたします。
質問1「最初に売却の話が持ち込まれたのは、いつ、どこの誰からですか」
質問2「売却に際し、群馬県や前橋市にどのような相談をされ、どのような回答でしたか」
質問3「なぜ住民に近い場所を売却したのか、その理由と誰の指示か」
質問4「定款にない土地の売却など、電力中央研究所としてどのように考えていますか」
当会は、本質問状について貴社に提出する際に記者会見で明らかにし、また貴所のご回答を得た上で、あるいは得られなかったときに、再度記者会見で回答の有無及び内容を明らかにしてまいりたいと考えます。同時にその経過を含めて当市民オンブズマン群馬のホームページ上でも明らかにし広く群馬県民に広報してまいる所存です。
つきましては、平成28年5月16日(月)限り、下記に郵送又は FAX にてご回答いただきますよう、お願い申し上げます。
記
市民オンブズマン群馬 事務局長 鈴木 庸
〒371-0801 群馬県前橋市文京町 1-15-10
電話 027-224-8567 FAX 027-224-6624
*****前橋バイオマス燃料出資者あて公開質問状*****PDF ⇒ jcj.pdf
平成26年5月4日
〒379-2153群馬県前橋市上大島町182-20
群馬県森林組合連合会
代表理事会長 八木原 勇治 様
TEL:027-261-0615 FAX:027-261-0697
市民オンブズマン群馬
代表 小川 賢
公 開 質 問 状
件名:前橋バイオマス燃料に関する事業等について
拝啓 貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
当会は税金の非効率的な使い方や行政の不当な処分で不利益を被った事例を正してゆくことを目的としている群馬県を拠点とする市民団体です。
さて、昨年の7月以降、地元住民は、株式会社トーセン殿に対し、再三、説明会の開催や出席を要請しておりますが、一向に顔を出す気配はありませんでした。粘り強く出席要請をしたところ、ようやく2015年12月20日にトーセン殿から2名が出席されましたが、質問には一切答えないという姿勢を崩しませんでした。国や県から血税を4億8,000万円も補助されるという企業が、住民の不安にも答えず、これでは社会的責任を果たしておらず、県民として許すことはできません。よって、前橋バイオマス燃料殿主催の説明会の開催を要請するとともに、以下の点に付き同社に出資をしている貴殿に対して、次の公開質問をいたします。
質問1「出資比率について」
前橋バイオマス燃料㈱の出資各社の出資額をご教示ください。標記事業の出資額は、この事業で裨益する者は誰かを特定するために重要な情報です。前橋バイオマス燃料㈱は、群馬県から補助金が交付される対象となっていることから、関与する者とその関与度合いを正確に把握する必要があるため、次の情報をご教示ください。
・㈱トーセン ___円
・㈱関電工 ___円
・群馬県森林連合組合 ___円
・群馬県素材生産流通協同組合 ___円
質問2「燃料の放射能40Bq/kgの保証について」
2-1
関電工殿は当初、「燃料の放射能の量は30Bq/kg」と答えていましたが、説明会で突然、「40 Bq/kg」と言い出しました。その理由を明確にご教示ください。
2-2
最大で考えると、40Bq/kgの放射能を出す燃料が年間80,000万トンですからトータルで32億Bqの放射能が燃料として持ち込まれることになりますが、燃料される前における放射能の行方をご教示ください。
・脱水等で排液の中に Bq
・風等で飛ばされる Bq
・燃料に持ち込まれる Bq
・その他(理由 ) Bq 【合計32億Bq】
2-3
間伐を行う森林組合等やチップ製造工場に対し、燃料の放射能を40Bq/kg以下のレベルに確保するために、放射能汚染レベルのチェックに対して、どのような指示を出すのでしょうか。具体的に分かりやすくご教示ください。
2-4
森林組合等やチップ製造工場から搬入される木材を、どのように受入れ検査を行い、燃料の放射能を40Bq/kg以下のレベルに担保するのでしょうか。
2-5
前橋バイオマス発電殿に、放射能が40Bq/kg以下である燃料を供給できるようにすることについて、どのように保証するのか。具体的にご教示願います。
質問3「毎年燃料チップ8万トンの確保」について
3-1
前橋バイオマス燃料における、トーセン、群馬県森林連合組合及び群馬県素材生産流通協同組合の役割を具体的にご教示ください。
3-2
関電工殿は、これまで一貫して、県産のみで毎年8万トン(7万トンという説もあります。どちらが正しいのでしょうか?)の間伐材やチップを集めると発言しておりますが、その根拠を明確にご教示ください。
質問4「説明責任」について
これまで一切、前橋バイオマス燃料の関係者からの説明がありませんでしたが、これからの住民説明についてどのように考えておられますか。
当会は、本質問状について貴社に提出する際に記者会見で明らかにし、また貴社のご回答を得た上で、あるいは得られなかったときに、再度記者会見で回答の有無及び内容を明らかにしてまいりたいと考えます。同時にその経過を含めて当市民オンブズマン群馬のホームページ上でも明らかにし広く群馬県民に広報してまいる所存です。
つきましては、平成28年5月16日(月)限り、下記に郵送又はFAXにてご回答いただきますよう、お願い申し上げます。
記
市民オンブズマン群馬 事務局長 鈴木 庸
〒371-0801 群馬県前橋市文京町 1-15-10
電話 027-224-8567 FAX 027-224-6624
以上
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■5月16日までに何らかの回答があるのかないのか、また、回答があった場合はどのような回答内容なのか、後日報告します。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】