市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

議長公用車の目的外使用問題に関する県議へのアンケート用紙配布を議会事務局が拒否!

2016-05-12 16:14:00 | 県内の税金無駄使い実態

■小渕優子後援会に群馬県議会議長が議会事務局職員の運転する議長公用車を使って、会場まで往復して参加したことについて、市民オンブズマン群馬では現在、住民監査請求中ですが、当会副代表が、この問題について県議会議員の皆さんがどう思うかについて、全員を対象にアンケート配布してもらいたいと、5月9日に議会事務局にお願いしました。

 ところが、昨日(5月11日)、正午少し前に、群馬県議会事務局の職員と思しき人物から当会副代表の携帯電話に連絡が入りました。一体何事かと思った副代表に対して、県議会事務局職員らしきその人物は「先日お預かりした県議宛てのアンケートだが、当事務局で検討した結果、配布できないのでお返ししたい」と言ったのです。

 当会副代表は、有権者向けのこの程度のサービスさえも拒否する議会事務局の対応ぶりに呆れてしまいました。そこで、「一昨日預けた書類の取扱をどうするつもりですか?」と県職員に質問したところ、県職員は「郵送でお返ししたい」といいました。

 そのため、一旦は「それでは、早く返してほしい」と県職員に伝えましたが、直ぐに思い直しました。そして、折り返し電話を県庁に掛けて、当該の県職員に「先ほどのお話の件で、①配布できない理由と②あなたのフルネームを明記してください」と要請しました。県職員は「わかりました」と、こちら側の要請を受け入れました。

■配布できない理由がどのようなものだったのかは、大変貴重な示唆に富む情報ですので、いまから理由を記載した文書の到着が待たれます。

 まさか一部の県議会議員から、「オンブズマンのいう事なんか、なぜ聞いたんだい?」などと言われて、圧力だと感じたのではないとは思いますが、予断は許されません。

 折から、舛添要一東京都知事が公用車を駆って週末、頻繁にわたり神奈川県湯河原町にある、自ら所有する別荘に往復していた「公私混同問題」がマスコミで追及されているこの時期です。

 知事が週末に知事公舎に頻繁に愛人を連れ込んで宿泊を伴う滞在を繰り返せるように、高額の公金をつぎ込んで群馬県の管財課が、風呂や目隠し用の弊の嵩上げや植樹、玄関脇の目隠し用竹垣設置、リモコン式の開閉ゲート新設、アルミサッシの新替えによる騒音シャットアウト工事など2000万円を遥かに超える公金をつぎ込んで知事におもねる県職員の愚行でしられる我らが群馬県ですが、そのお目付け役であるべき群馬県議会議員がそれに輪をかけて公金のムダ遣いをしているとすれば、これは大変なことです。

 とにかく群馬県からの配布許否の理由説明が書かれた文書の到来を待ちたいと存じます。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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パナマ文書解禁!・・・タックスヘイブン関係者リストに挙がっていたふたりの群馬県関係者

2016-05-12 00:27:00 | 安中市内の大規模開発計画
■膨大な資料のパナマ文書を整理して5月10日からいつでも誰でも検索できるようにした国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)のホームページで、「Gunma」あるいは「Gumma」のキーワードで検索を掛けると2名の方が登場します。東京や埼玉県など他の首都圏の関係者は多数いますが、群馬県ではタックスヘイブンを利用していた人物は僅か2名でした。それだけに注目されるところです。

 お1人目のかたの住所は「2-1-15-804 Chiyodamachi; Maebashi-City Gunma; Japan 371-0022」とあります。つまり「前橋市千代田町2-1-15」にあるマンション「シティタワー前橋千代田町(群馬県前橋市千代田町2-1-15)」の804号室にお住いの方のようです。

 この住所情報から氏名を検索すると「Atsushi Takakusagi」という名前がヒットします。

 どうやらこのタカクサギ氏は、伊勢崎市赤堀の精密せん断加工技術による二次加工の不要な精密プレス部品の開発を手掛ける年商19億円、資本金7000万円、社員数41名の金属プレス加工(事務機器・遊技機ほか)の製造会社の代表取締役のかたのようです。
※参考URL: http://www.hokuto-g.co.jp

 パナマ文書に載っていたこの方の持株会社名は「Nanto Ltd.」です。タカクサギ氏が伊勢崎で経営する会社の名前が「北斗」ですので、これをもじって、タックスヘイブンには「南斗」という意味を込めたのでしょうか?ご本人に聞いてみないと分かりません。なお、この会社は、セイシェルズで2011年9月27日に設立され、住所は「Business Link Holdings Limited, Unit C, 15/F, Hua Chiao Commercial Centre, 678 Nathan Road, Mongkok, Kowloon, Hong Kong」となっており、香港コネクションのタックスヘイブン会社として現在も活動中となっています。

■お二人目のかたの住所は「10-2, Chuo-cho Isesaki Shi, Gumma, 372-0042, Japan」とあります。即ち、「伊勢崎市中央町10-2」です。

 お名前は「Fuju Hiromichi」という方で、「LIVIO2H HOLDINGD LIMITED」という会社の株式の一部を保有していました。この会社の住所は「Gary Cheng Secretaries Limited c/o Gary Cheng & Co. 8/F., Richmond Commercial Building, 109 Argyle Street Mong Kok, Hong Kong」で英領ヴァージン諸島において2005年9月1日に設立されましたが、破産が原因で2015年4月30日に登録が抹消され、2015年5月4日に活動停止となったことが記録に載っています。

 フジュウ氏とともに株式を保有していたのは「Custodian Ltd.」というセイシェルズのタックスヘイブン会社で、パナマ文書によると、ほかにも300社のタックスヘイブン会社の株主となっています。

 このフジュウ氏は、伊勢崎市内の青果物の仲卸会社の代表取締役社長で、2010年に伊勢崎青年会議所の副理事長に就任したことがあり、2014年2月まで地元の石関貴史代議士の後援会の会計責任者を務めていました。

■いずれにしても、きちんと税金を申告していたのかどうか、自他ともに確認していただくひつようがありそうです。

 もっとも、報道記事によれば、大企業や富豪の皆さんが、我々一般庶民には想像もつかない額をタックスヘイブン地で設立した法人を通じて投資していたことが次々に報じられており、地方の小金持ちの方々にしてみれば、忸怩たる思いがあるでしょう。しかし節税の名のもとに本来払うべき税金を払わないというのは、不公平極まりありません。

 とはいっても、大企業や富豪優先の現政権には、パナマ文書の情報も馬耳東風、猫に小判という結末になるのではないかと今から懸念されます。

■我らが安中市でも、公務員が51億円余りも横領して、不法利得に対して税務署も課税を放棄した経緯があり、そのツケを市民のための公金であと87年間償うという、公務員のためのタックスヘイブン地として全国にその名をとどろかせていることはご承知のとおりです。

【ひらく会情報部】

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