■筆者は、8月8日の朝、東邦亜鉛の環境管理室長に電話をかけ、同社安中製錬所を取り巻く畑地の重金属汚染土壌対策を目的とする碓氷川流域公害防除特別土地改良事業の推進と、この非鉄スラグ問題などについて、緊急に面談を申し入れましたが、会議で多忙を理由に、「お盆休み後の8月19日以降しか面談には応じられない」と言われました。「面談時間は30分でもかまわない」と懇願しましたが、なぜか多忙を理由に面談を拒否されましたが、その理由が分かりました。本日夜、このブログのアクセス数が急激に増えたので分析してみると、東邦亜鉛のアクセスがいつもの数倍になっていました。さっそく「東邦亜鉛」「スラグ」で検索してみると、今日の午後、東邦亜鉛がHPでプレスリリースをしていたことが分かりました。
**********日経2019年8月9日15:50
東邦亜鉛、非鉄スラグ製品の土壌環境基準を超過などについて発表
発表日:2019年8月9日
<当社の非鉄スラグ製品に関するお知らせ>
本年7月下旬、当社安中製錬所(群馬県安中市)が過去に出荷した非鉄スラグ製品(以下、K砕製品という。)の一部において、土壌汚染対策法(以下、土対法という。)の土壌環境基準を超過した製品があること、ならびに、当社の管理不足により不適切な使用・混入がなされた可能性のあることが、調査の結果判明いたしましたのでお知らせいたします。
当該基準超過製品は2016年4月以降、出荷を停止しておりますが、当社では出荷済みK砕製品の使用状況を調査するとともに、土対法の基準を超過するK砕製品が使用・混入された可能性のある箇所については関係者と協議しながら修補工事を行う等、対応を進めております。
当社ではこれまで各種法令を順守しながら資源の有効利用をするべく、K砕製品を取り扱ってまいりましたが、当社の土壌環境基準に対する認識不足と不十分な出荷先管理により、地域住民の皆様や関係各方面の皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけする事態となりましたことを心よりお詫び申し上げます。
地域の皆様におかれましては、生活環境上の支障を除去する措置が必要な場合、当社負担にて回収・撤去等を進めてまいりますので、以下のお問い合わせ窓口までご連絡ください。
【お問い合わせ窓口】
東邦亜鉛株式会社
総務本部 総務部
・電話:03-6212-1722
・メール: Honsha_Soumubu@toho-zinc.co.jp
・受付時間:平日(月曜日~金曜日)9:00~17:30
※以下は添付リリースを参照
リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。
添付リリース
https://release.nikkei.co.jp/attach_file/0516635_01.pdf
**********
■一方、東邦亜鉛のニュースリリースと相まって、マスコミでは毎日新聞が東邦亜鉛のスラグ問題を積極的に取り上げています。
**********毎日新聞2019年8月9日 19時02分(最終更新 8月9日 21時35分)
「東邦亜鉛」が有害スラグ 公園や住宅の庭などで使用 健康被害懸念も
↑毎日新聞が入手した東邦亜鉛製のスラグ=東京都千代田区で2019年8月9日、竹内紀臣撮影↑
環境基準を大きく超える鉛やヒ素が含まれる砂利状の金属片「スラグ」が、群馬県内の公園、駐車場、住宅の庭などで使用されていた。東証1部上場の金属メーカー「東邦亜鉛」の安中製錬所(群馬県安中市)から排出されたもので、毎日新聞の取材に対し、同社の取引先の建設会社は自社工事分だけで使用が数十カ所に上ると明らかにした。東邦亜鉛は9日、有害なスラグの出荷を認めて関係者に謝罪。同社負担で回収・撤去する方針を示し、費用が約69億円に上る可能性があると発表した。
スラグは金属製錬の際に炉にたまる金属くずで、基準を超える有害物質が含まれていないことなどを条件に建設資材に再生利用されるケースもある。毎日新聞は同社製スラグを取引先から入手し、国指定の検査機関に分析を依頼したところ環境基準の55倍の鉛と6倍のヒ素が検出された。
同県高崎市の建設会社などによると、東邦亜鉛は少なくとも10年前からスラグを販売。建設会社は公園整備や道路舗装などの公共工事に利用したほか、県内のガーデニング会社に転売し、住宅の庭や駐車場に敷き詰められていた。専門家から子どもの健康被害などを懸念する声が出ている。
昨年9月、この建設会社も整備に関わった高崎市の公園駐車場などを群馬県や同市が調査し、基準の最大57倍の鉛や同3倍のヒ素を検出。県などは廃棄物処理法違反の疑いがあるとみて既に東邦亜鉛を立ち入り検査した。違反が認められれば行政処分や刑事告発などが行われる可能性もある。
建設会社社長は「東邦亜鉛から安全な資材と説明され、有害物質が検出されなかったという検査結果も受け取っていた」と話した。東邦亜鉛総務部は8日、毎日新聞の取材に「環境基準を超過する製品(スラグ)が出荷され、一部販売先で品質管理が十分されていなかった」とコメント。出荷件数などは調査中とした。
東邦亜鉛は1937年創業。群馬県安中市のほか広島県大崎上島町、福島県いわき市に製錬所を持ち、亜鉛製品や鉛、硫酸などを製造販売する。72年には、安中製錬所から排出されたカドミウム汚染水などが農作物に影響を与えたとして、地元農家らが損害賠償を求め提訴し、会社側が4億5000万円を支払うことなどで86年に和解している。【杉本修作、畠山哲郎】
東京農工大の渡辺泉教授(環境毒性学)の話 人体への影響が最も懸念されるのは鉛で、環境学者から見ても異常な濃度。敷いた上を歩く程度ならリスクは低いが、子どもが口に入れるなどすれば神経系の発達に深刻な影響を及ぼしかねず、すぐに撤去すべきだ。工事の作業員の健康被害も懸念される。これだけの濃度を把握しながら商業ベースに乗せていたとすれば企業として問題で、行政は即応すべきだ。
**********毎日新聞2019年8月9日 19時10分(最終更新 8月9日 20時08分)
東邦亜鉛 有害スラグ 住民や関係者に不安 健康被害や撤去費用負担巡り
↑毎日新聞が入手した東邦亜鉛製のスラグ=東京都千代田区で2019年8月9日、竹内紀臣撮影↑
↑スラグとみられる砂利が敷かれた駐車場=群馬県高崎市で、畠山哲郎撮影↑
環境基準を大きく超える有害物質を含む金属片「スラグ」が、群馬県内の住宅などに使われていた。健康被害や撤去費用の負担を巡り、住民や関係者に不安が広がっている。
「使用された場所の数がよく分からない」。東証1部上場の「東邦亜鉛」の安中製錬所(群馬県安中市)からスラグを購入した同県高崎市の建設会社社長は、こう言って声を落とした。東邦亜鉛からは当時、有害物質の説明は受けていなかったという。
この建設会社は公園などの工事に利用した数十カ所のスラグを撤去中だ。ただ、スラグは県内の別のガーデニング会社など複数の業者に転売され、全容を把握しきれていない。
スラグとみられる赤褐色の砂利を自宅の庭に利用した高崎市の女性(36)は「危険だという説明があれば選ばなかった」と悔やむ。庭の砂利からは環境基準の73倍の鉛と5倍のヒ素が検出された。
マイホームの庭に砂利を敷き詰めたのは昨年の夏前。知り合いから紹介された業者に3種の砂利を見せられ、一番安いものを選んだという。検査結果を受け、3人の子どもが触ったりなめたりしないよう、別の業者に撤去を依頼した。「子どもの将来に影響が出ることを大企業が説明もなくやっていたなら、悲しい」と話す。
県内のある寺では駐車場の20平方メートル分に敷かれた砂利から、基準の100倍の鉛と6倍のヒ素が検出された。住職だった男性(72)によると、十数年前に知り合いの建設会社に敷いてもらったという。東邦亜鉛製のスラグの可能性があり、男性は「危機管理はどうなっているのか」と憤った。【畠山哲郎、杉本修作】
**********毎日新聞2019年8月9日 19時13分(最終更新 8月9日 20時32分)
東邦亜鉛 有害スラグ 使用箇所の調査をするも公表せず 関係者に謝罪
↑毎日新聞が入手した東邦亜鉛製のスラグ=東京都千代田区で2019年8月9日、竹内紀臣撮影↑
毎日新聞は、当時の取引先を通じて入手した東邦亜鉛製のスラグ1検体と、同社製スラグの可能性がある群馬県高崎市の住宅の砂利など2検体について住民の許可を得て、国指定の検査機関に成分分析を依頼。その上で東京農工大の渡辺泉教授の研究室に成分比較や詳細な分析を頼んだ。
鉛、ヒ素、銅など30種類の物質濃度が酷似し、自然界では珍しいアンチモン、ビスマス、インジウムなどの物質も高濃度で検出された。これらの点から、渡辺教授は「自然界のものより濃縮されている可能性がある。同一の工場から排出されたとみて間違いない」と指摘した。鉛は中毒になれば脳障害などを引き起こすという。
東邦亜鉛によると、安中製錬所では年5万トンのスラグが発生し、砂利などの建設資材のほか、セメントの原料として販売。ただ、建設資材用のスラグは、業界内での利用厳格化の流れを受けて2016年4月から出荷を停止。使用箇所の調査を続けていたが、公表はしていなかった。
東邦亜鉛の元社員によると、同社は海外から亜鉛原料になる鉱石を輸入。鉱石には健康被害が懸念される物質が含まれ、スラグにも残存するという。元社員は「少なくとも直接触れる可能性がある使い方はすべきでなかった」と話す。
同社はスラグに関する地域住民向けの問い合わせ窓口(平日03・6212・1722)を開設した。
**********
■あらためて、東邦亜鉛のHPを見てみましょう。東邦亜鉛が本日プレスリリース及びIR発表したのは次の4件です。いずれも非鉄スラグの不法投棄に関する事案です。
**********
2019年08月09日 プレス
「当社の非鉄スラグ製品に関するお知らせ」PDF および「当社の非鉄スラグ製品の調査・回収について」PDF を掲載しました。
2019年08月09日 IR
「2019年度Q1連結累計期間決算及び業績予想(上期・通期)修正説明資料」を掲載しました。
2019年08月09日 IR
「業績予想の修正に関するお知らせ」PDFを掲載しました。
2019年08月09日 IR
「第121期(2020年3月期)第1四半期決算短信」を掲載しました。
**********
それではそれぞれのPDFにはどのようなことが書かれているのでしょう。
*****当社の非鉄スラグ製品に関するお知らせ*****ZIP ⇒ news_20190809_1.zip
2019年8月9日
各位
会社名 東邦亜鉛株式会社
代表社名 代表取締役社長 丸崎公康
(コード5707 東証一部)
問合せ先 執行役員総務本部長 大久保浩
電話番号 03-6212-1711
当社の非鉄スラグ製品に関するお知らせ
本年7月下旬、当社安中製錬所(群馬県安中市)が過去に出荷した非鉄スラグ製品(以下、K砕製品という。)の一部において、土壌汚染対策法(以下、土対法という。)の土壌環境基準を超過した製品があること、ならびに、当社の管理不足により不適切な使用混入がなされた可能性のあることが、調査の結果判明いたしましたのでお知らせいたします。
当該基準超過製品は2016年4月以降、出荷を停止しておりますが当社では出荷済みK砕製品の使用状況を調査するとともに、土対法の基準を超過するK砕製品が使用混入された可能性のある箇所については関係者と協議しながら修補工事を行う等、対応を進めております。当社ではこれまで各種法令を順守しながら資源の有効利用をするべく、K砕製品を取り扱ってまいりましたが、当社の土壌環境基準に対する認識不足と不十分な出荷先管理により、地域住民の皆様や関係各方面の皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけする事態となりましたことを心よりお詫び申し上げます。地域の皆様におかれましては、生活環境上の支障を除去する措置が必要な場合、当社負担にて回収・撤去等を進めてまいりますので、以下のお問い合わせ窓口までご連絡ください。
【お問い合わせ窓口】
東邦亜鉛株式会社
総務本部 総務部
電 話:03-6212-1722
メ ー ル:Honsha_Soumubu@toho-zinc.co.jp
受付時間:平日(月曜日~金曜日)9:00~17:30
1.当社の対応
2014年に起きた群馬県内の他社工場における路盤材向けスラグの品質問題を受け、2016年2月に日本鉱業協会の「非鉄スラグガイドライン」が改定されました。
これらを受け、当社ではK砕製品の販売先を見直し、品質管理・出荷管理基準を改定したうえで、新たな運用を開始し、2016年4月から路盤材向けの出荷を完全に停止しました。
その後、当社ではK砕製品の不適切な使用・混入がないかの調査に着手したものの、最終需要家の把握が困難だったため、調査に時間を要しておりました。しかし、2018年5月以降、販売先の協力を得ることができ、2018年8月に対策チームを設置し、2016年3月以前に路盤材業者に販売されたK砕製品の最終需要家ならびに使用場所の特定作業が進展いたしました。
さらに、2019年5月には問題解決の促進を図るべく、新たに対策本部を設置し、①販売されたK砕製品の最終需要家・使用場所の調査及び必要な対応、②基準超過品が出荷された原因の解明、③内部統制の強化・改善を進めております。
2.土対法の基準超過品を出荷した原因
2016年3月までは、環境省環境管理局水環境部長による通知、すなわち平成15年(2003年)2月4日付け環水土第20号(現在は、平成31年(2019年)3月1日付け環水大土発第1903015号*)において、「土木用・道路用資材等として用いられ、かつ、周辺土壌と区別して用いられている場合は、そもそも土壌とはみなされない」との記載があり、このため当社はK砕製品を路盤材として出荷することが可能であると判断しておりました。この結果、土対法の土壌環境基準を超過するK砕製品が出荷されておりました。
また、一部販売先におけるK砕製品の保管や品質管理、用途の限定等に関して当社の出荷先管理が十分になされておりませんでした。
(*)環水大土発第1903015号(平成31年(2019年)3月1日)
非鉄製錬業や鉄鋼業の製錬・製鋼プロセスで副生成物として得られるスラグ等や石炭火力発電に伴い排出される石炭灰等が土木用・道路用資材等として用いられ、かつ、周辺土壌と区別して用いられている場合は、そもそも土壌とはみなされない。
3.再発防止に向けた取り組み
(1)安中製錬所におけるK砕製品の路盤材向け販売停止
安中製錬所におけるK砕製品の路盤材向け出荷は、2016年4月から停止しており、製品の環境安全品質を完全に確保できるまで停止を継続いたします。
また、K砕製品の販売業者や需要家等、関係各所へ在庫品の使用停止の要請や在庫品の回収等、必要な対応を進めております。
(2)K砕製品に関する定期調査及び品質安全総点検の実施
2016年4月以降につきましては、各出荷先との契約書の整備、使用用途の実態把握、現地確認及び指導を実施し、適切な出荷先であることを確認する定期調査を実施しております。
また、2018年8月から進展したK砕製品の最終需要家・使用場所の特定作業において判明した路盤材業者による不適切な使用・混入を受けて、2019年5月からK砕製品に関する品質、安全総点検を実施しております。当社では今後も定期的に調査・確認を行ってまいります。
4.今後の対応
今回の経験を経営の大きな反省材料とし、上記の再発防止はもちろん、地域社会の信頼回復に向けた取組みを徹底し、地域の一員として認められ、地域にとって存在価値のある会社を目指してまいります。なお、出荷済みK砕製品の使用状況の調査につきましては今後も継続して真摯に対応することをお約束申し上げます。
出荷済製品への対応につきましても、生活環境上の支障を除去する措置が必要な場合は、当社負担にて回収・撤去等を進めてまいります。
当社といたしましては関係各所と協議の上、これからも誠意をもって適切な対応を行ってまいります。
5.業績への影響について
本件については、現在までに約19億円を費用計上済みです。また、今後50億円規模の費用が発生する可能性がありますが、調査の状況や所有者の意向で変動するため、時期については未定であります。なお、今後の調査結果によって費用は変動することがあります。
以上
*****当社の非鉄スラグ製品の調査・回収について*****ZIP ⇒ news_20190809_2.zip
2019年8月9日
東邦亜鉛株式会社
当社の非鉄スラグ製品の調査・回収について
このたび、当社安中製錬所(群馬県安中市)が過去に出荷した非鉄スラグ製品(以下、K砕製品という。)の一部において、土壌汚染対策法の土壌環境基準を超過した製品があること、ならびに、当社の管理不足により不適切な使用混入がなされた可能性のあることが、調査の結果判明いたしました。
弊社といたしましては、生活環境上の支障を除去する措置が必要な場合は、当社負担にて回収・撤去等を進めてまいります。
下記のようなK砕製品が使用された可能性がある箇所を発見された場合には、お問い合わせ窓口ヘご連絡ください。当社スタッフが現地を訪問し、判別調査をいたします。なお、当該対象物を口に入れないようにし、触れた場合は手を洗うようにしてください。
今後とも地域住民の方々の健康を第一に対応してまいりますので、何卒ご協力賜りますようよろしくお願い申し上げます。
本件に関しまして、皆様に多大なご迷惑、ご心配をおかけしていることを深くお詫び申し上げます。
記
<K砕製品の特徴>
外観:赤茶黒色、数mm~20mmのゴロゴロとした塊
性状:手や足でつぶしても崩れず硬い、通常の石より重く感じる
臭い:無臭
↑外観↑
↑拡大↑
【お問い合わせ窓口】
東邦亜鉛株式会社 総務本部 総務部
電 話:03-6212-1722
メ ー ル:Honsha_Soumubu@toho-zinc.co.jp
受付時間:平日(月曜日~金曜日)9:00~17:30
以上
*****2019年度Q1連結累計期間決算及び業績予想(上期・通期)修正説明資料*****ZIP ⇒ ziejc.zip
*****業績予想の修正に関するお知らせ*****ZIP ⇒ news_20190809.zip
*****第121期(2020年3月期)第1四半期決算短信*****ZIP ⇒ 2020_1q_gaikyo.zip
■以上の通り、東邦亜鉛はいかにももうしわけなさそうに謝罪の意を表明していますが、どうも額面通りには受け取れません。なにしろ、公害企業としてさまざまなルール違反を平然とやってのけてきた企業です。
今回も2016年4月以降、出荷を停止していると言っていますが、とうてい信用できません。現在もなお、得体のしれない深アオリのダンプトラックが頻繁に東邦亜鉛のスラグ置き場からスラグを積んで東毛方面に向かっているからです。
また、東邦亜鉛は今でも日本鉱業協会のスラグ委員会のメンバーに所属していません。K砕はスラグではないというのがその理由だというのです。この自分勝手な理屈を、東邦亜鉛はどう説明するのか、このあと、日本鉱業協会と東邦亜鉛に直接ヒヤリングしてみたいと考えています。
噴飯ものなのが、「2016年3月までは、K砕を路盤材として使う場合は、土壌とはみなされない」と判断して、長年にわたり平然と有毒物質交じりの産廃を出荷していたことを正当化していることです。これでは、本当に反省しているのかどうか、極めて大きな疑問符を付けざるを得ません。
■今回のプレス発表時期も実に微妙なタイミングです。盆休みの直前に発表したからです。やはり公害企業の体質はいまだに厳然と残っていると言えます。
【ひらく会と市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
**********日経2019年8月9日15:50
東邦亜鉛、非鉄スラグ製品の土壌環境基準を超過などについて発表
発表日:2019年8月9日
<当社の非鉄スラグ製品に関するお知らせ>
本年7月下旬、当社安中製錬所(群馬県安中市)が過去に出荷した非鉄スラグ製品(以下、K砕製品という。)の一部において、土壌汚染対策法(以下、土対法という。)の土壌環境基準を超過した製品があること、ならびに、当社の管理不足により不適切な使用・混入がなされた可能性のあることが、調査の結果判明いたしましたのでお知らせいたします。
当該基準超過製品は2016年4月以降、出荷を停止しておりますが、当社では出荷済みK砕製品の使用状況を調査するとともに、土対法の基準を超過するK砕製品が使用・混入された可能性のある箇所については関係者と協議しながら修補工事を行う等、対応を進めております。
当社ではこれまで各種法令を順守しながら資源の有効利用をするべく、K砕製品を取り扱ってまいりましたが、当社の土壌環境基準に対する認識不足と不十分な出荷先管理により、地域住民の皆様や関係各方面の皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけする事態となりましたことを心よりお詫び申し上げます。
地域の皆様におかれましては、生活環境上の支障を除去する措置が必要な場合、当社負担にて回収・撤去等を進めてまいりますので、以下のお問い合わせ窓口までご連絡ください。
【お問い合わせ窓口】
東邦亜鉛株式会社
総務本部 総務部
・電話:03-6212-1722
・メール: Honsha_Soumubu@toho-zinc.co.jp
・受付時間:平日(月曜日~金曜日)9:00~17:30
※以下は添付リリースを参照
リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。
添付リリース
https://release.nikkei.co.jp/attach_file/0516635_01.pdf
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■一方、東邦亜鉛のニュースリリースと相まって、マスコミでは毎日新聞が東邦亜鉛のスラグ問題を積極的に取り上げています。
**********毎日新聞2019年8月9日 19時02分(最終更新 8月9日 21時35分)
「東邦亜鉛」が有害スラグ 公園や住宅の庭などで使用 健康被害懸念も
↑毎日新聞が入手した東邦亜鉛製のスラグ=東京都千代田区で2019年8月9日、竹内紀臣撮影↑
環境基準を大きく超える鉛やヒ素が含まれる砂利状の金属片「スラグ」が、群馬県内の公園、駐車場、住宅の庭などで使用されていた。東証1部上場の金属メーカー「東邦亜鉛」の安中製錬所(群馬県安中市)から排出されたもので、毎日新聞の取材に対し、同社の取引先の建設会社は自社工事分だけで使用が数十カ所に上ると明らかにした。東邦亜鉛は9日、有害なスラグの出荷を認めて関係者に謝罪。同社負担で回収・撤去する方針を示し、費用が約69億円に上る可能性があると発表した。
スラグは金属製錬の際に炉にたまる金属くずで、基準を超える有害物質が含まれていないことなどを条件に建設資材に再生利用されるケースもある。毎日新聞は同社製スラグを取引先から入手し、国指定の検査機関に分析を依頼したところ環境基準の55倍の鉛と6倍のヒ素が検出された。
同県高崎市の建設会社などによると、東邦亜鉛は少なくとも10年前からスラグを販売。建設会社は公園整備や道路舗装などの公共工事に利用したほか、県内のガーデニング会社に転売し、住宅の庭や駐車場に敷き詰められていた。専門家から子どもの健康被害などを懸念する声が出ている。
昨年9月、この建設会社も整備に関わった高崎市の公園駐車場などを群馬県や同市が調査し、基準の最大57倍の鉛や同3倍のヒ素を検出。県などは廃棄物処理法違反の疑いがあるとみて既に東邦亜鉛を立ち入り検査した。違反が認められれば行政処分や刑事告発などが行われる可能性もある。
建設会社社長は「東邦亜鉛から安全な資材と説明され、有害物質が検出されなかったという検査結果も受け取っていた」と話した。東邦亜鉛総務部は8日、毎日新聞の取材に「環境基準を超過する製品(スラグ)が出荷され、一部販売先で品質管理が十分されていなかった」とコメント。出荷件数などは調査中とした。
東邦亜鉛は1937年創業。群馬県安中市のほか広島県大崎上島町、福島県いわき市に製錬所を持ち、亜鉛製品や鉛、硫酸などを製造販売する。72年には、安中製錬所から排出されたカドミウム汚染水などが農作物に影響を与えたとして、地元農家らが損害賠償を求め提訴し、会社側が4億5000万円を支払うことなどで86年に和解している。【杉本修作、畠山哲郎】
東京農工大の渡辺泉教授(環境毒性学)の話 人体への影響が最も懸念されるのは鉛で、環境学者から見ても異常な濃度。敷いた上を歩く程度ならリスクは低いが、子どもが口に入れるなどすれば神経系の発達に深刻な影響を及ぼしかねず、すぐに撤去すべきだ。工事の作業員の健康被害も懸念される。これだけの濃度を把握しながら商業ベースに乗せていたとすれば企業として問題で、行政は即応すべきだ。
**********毎日新聞2019年8月9日 19時10分(最終更新 8月9日 20時08分)
東邦亜鉛 有害スラグ 住民や関係者に不安 健康被害や撤去費用負担巡り
↑毎日新聞が入手した東邦亜鉛製のスラグ=東京都千代田区で2019年8月9日、竹内紀臣撮影↑
↑スラグとみられる砂利が敷かれた駐車場=群馬県高崎市で、畠山哲郎撮影↑
環境基準を大きく超える有害物質を含む金属片「スラグ」が、群馬県内の住宅などに使われていた。健康被害や撤去費用の負担を巡り、住民や関係者に不安が広がっている。
「使用された場所の数がよく分からない」。東証1部上場の「東邦亜鉛」の安中製錬所(群馬県安中市)からスラグを購入した同県高崎市の建設会社社長は、こう言って声を落とした。東邦亜鉛からは当時、有害物質の説明は受けていなかったという。
この建設会社は公園などの工事に利用した数十カ所のスラグを撤去中だ。ただ、スラグは県内の別のガーデニング会社など複数の業者に転売され、全容を把握しきれていない。
スラグとみられる赤褐色の砂利を自宅の庭に利用した高崎市の女性(36)は「危険だという説明があれば選ばなかった」と悔やむ。庭の砂利からは環境基準の73倍の鉛と5倍のヒ素が検出された。
マイホームの庭に砂利を敷き詰めたのは昨年の夏前。知り合いから紹介された業者に3種の砂利を見せられ、一番安いものを選んだという。検査結果を受け、3人の子どもが触ったりなめたりしないよう、別の業者に撤去を依頼した。「子どもの将来に影響が出ることを大企業が説明もなくやっていたなら、悲しい」と話す。
県内のある寺では駐車場の20平方メートル分に敷かれた砂利から、基準の100倍の鉛と6倍のヒ素が検出された。住職だった男性(72)によると、十数年前に知り合いの建設会社に敷いてもらったという。東邦亜鉛製のスラグの可能性があり、男性は「危機管理はどうなっているのか」と憤った。【畠山哲郎、杉本修作】
**********毎日新聞2019年8月9日 19時13分(最終更新 8月9日 20時32分)
東邦亜鉛 有害スラグ 使用箇所の調査をするも公表せず 関係者に謝罪
↑毎日新聞が入手した東邦亜鉛製のスラグ=東京都千代田区で2019年8月9日、竹内紀臣撮影↑
毎日新聞は、当時の取引先を通じて入手した東邦亜鉛製のスラグ1検体と、同社製スラグの可能性がある群馬県高崎市の住宅の砂利など2検体について住民の許可を得て、国指定の検査機関に成分分析を依頼。その上で東京農工大の渡辺泉教授の研究室に成分比較や詳細な分析を頼んだ。
鉛、ヒ素、銅など30種類の物質濃度が酷似し、自然界では珍しいアンチモン、ビスマス、インジウムなどの物質も高濃度で検出された。これらの点から、渡辺教授は「自然界のものより濃縮されている可能性がある。同一の工場から排出されたとみて間違いない」と指摘した。鉛は中毒になれば脳障害などを引き起こすという。
東邦亜鉛によると、安中製錬所では年5万トンのスラグが発生し、砂利などの建設資材のほか、セメントの原料として販売。ただ、建設資材用のスラグは、業界内での利用厳格化の流れを受けて2016年4月から出荷を停止。使用箇所の調査を続けていたが、公表はしていなかった。
東邦亜鉛の元社員によると、同社は海外から亜鉛原料になる鉱石を輸入。鉱石には健康被害が懸念される物質が含まれ、スラグにも残存するという。元社員は「少なくとも直接触れる可能性がある使い方はすべきでなかった」と話す。
同社はスラグに関する地域住民向けの問い合わせ窓口(平日03・6212・1722)を開設した。
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■あらためて、東邦亜鉛のHPを見てみましょう。東邦亜鉛が本日プレスリリース及びIR発表したのは次の4件です。いずれも非鉄スラグの不法投棄に関する事案です。
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2019年08月09日 プレス
「当社の非鉄スラグ製品に関するお知らせ」PDF および「当社の非鉄スラグ製品の調査・回収について」PDF を掲載しました。
2019年08月09日 IR
「2019年度Q1連結累計期間決算及び業績予想(上期・通期)修正説明資料」を掲載しました。
2019年08月09日 IR
「業績予想の修正に関するお知らせ」PDFを掲載しました。
2019年08月09日 IR
「第121期(2020年3月期)第1四半期決算短信」を掲載しました。
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それではそれぞれのPDFにはどのようなことが書かれているのでしょう。
*****当社の非鉄スラグ製品に関するお知らせ*****ZIP ⇒ news_20190809_1.zip
2019年8月9日
各位
会社名 東邦亜鉛株式会社
代表社名 代表取締役社長 丸崎公康
(コード5707 東証一部)
問合せ先 執行役員総務本部長 大久保浩
電話番号 03-6212-1711
当社の非鉄スラグ製品に関するお知らせ
本年7月下旬、当社安中製錬所(群馬県安中市)が過去に出荷した非鉄スラグ製品(以下、K砕製品という。)の一部において、土壌汚染対策法(以下、土対法という。)の土壌環境基準を超過した製品があること、ならびに、当社の管理不足により不適切な使用混入がなされた可能性のあることが、調査の結果判明いたしましたのでお知らせいたします。
当該基準超過製品は2016年4月以降、出荷を停止しておりますが当社では出荷済みK砕製品の使用状況を調査するとともに、土対法の基準を超過するK砕製品が使用混入された可能性のある箇所については関係者と協議しながら修補工事を行う等、対応を進めております。当社ではこれまで各種法令を順守しながら資源の有効利用をするべく、K砕製品を取り扱ってまいりましたが、当社の土壌環境基準に対する認識不足と不十分な出荷先管理により、地域住民の皆様や関係各方面の皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけする事態となりましたことを心よりお詫び申し上げます。地域の皆様におかれましては、生活環境上の支障を除去する措置が必要な場合、当社負担にて回収・撤去等を進めてまいりますので、以下のお問い合わせ窓口までご連絡ください。
【お問い合わせ窓口】
東邦亜鉛株式会社
総務本部 総務部
電 話:03-6212-1722
メ ー ル:Honsha_Soumubu@toho-zinc.co.jp
受付時間:平日(月曜日~金曜日)9:00~17:30
1.当社の対応
2014年に起きた群馬県内の他社工場における路盤材向けスラグの品質問題を受け、2016年2月に日本鉱業協会の「非鉄スラグガイドライン」が改定されました。
これらを受け、当社ではK砕製品の販売先を見直し、品質管理・出荷管理基準を改定したうえで、新たな運用を開始し、2016年4月から路盤材向けの出荷を完全に停止しました。
その後、当社ではK砕製品の不適切な使用・混入がないかの調査に着手したものの、最終需要家の把握が困難だったため、調査に時間を要しておりました。しかし、2018年5月以降、販売先の協力を得ることができ、2018年8月に対策チームを設置し、2016年3月以前に路盤材業者に販売されたK砕製品の最終需要家ならびに使用場所の特定作業が進展いたしました。
さらに、2019年5月には問題解決の促進を図るべく、新たに対策本部を設置し、①販売されたK砕製品の最終需要家・使用場所の調査及び必要な対応、②基準超過品が出荷された原因の解明、③内部統制の強化・改善を進めております。
2.土対法の基準超過品を出荷した原因
2016年3月までは、環境省環境管理局水環境部長による通知、すなわち平成15年(2003年)2月4日付け環水土第20号(現在は、平成31年(2019年)3月1日付け環水大土発第1903015号*)において、「土木用・道路用資材等として用いられ、かつ、周辺土壌と区別して用いられている場合は、そもそも土壌とはみなされない」との記載があり、このため当社はK砕製品を路盤材として出荷することが可能であると判断しておりました。この結果、土対法の土壌環境基準を超過するK砕製品が出荷されておりました。
また、一部販売先におけるK砕製品の保管や品質管理、用途の限定等に関して当社の出荷先管理が十分になされておりませんでした。
(*)環水大土発第1903015号(平成31年(2019年)3月1日)
非鉄製錬業や鉄鋼業の製錬・製鋼プロセスで副生成物として得られるスラグ等や石炭火力発電に伴い排出される石炭灰等が土木用・道路用資材等として用いられ、かつ、周辺土壌と区別して用いられている場合は、そもそも土壌とはみなされない。
3.再発防止に向けた取り組み
(1)安中製錬所におけるK砕製品の路盤材向け販売停止
安中製錬所におけるK砕製品の路盤材向け出荷は、2016年4月から停止しており、製品の環境安全品質を完全に確保できるまで停止を継続いたします。
また、K砕製品の販売業者や需要家等、関係各所へ在庫品の使用停止の要請や在庫品の回収等、必要な対応を進めております。
(2)K砕製品に関する定期調査及び品質安全総点検の実施
2016年4月以降につきましては、各出荷先との契約書の整備、使用用途の実態把握、現地確認及び指導を実施し、適切な出荷先であることを確認する定期調査を実施しております。
また、2018年8月から進展したK砕製品の最終需要家・使用場所の特定作業において判明した路盤材業者による不適切な使用・混入を受けて、2019年5月からK砕製品に関する品質、安全総点検を実施しております。当社では今後も定期的に調査・確認を行ってまいります。
4.今後の対応
今回の経験を経営の大きな反省材料とし、上記の再発防止はもちろん、地域社会の信頼回復に向けた取組みを徹底し、地域の一員として認められ、地域にとって存在価値のある会社を目指してまいります。なお、出荷済みK砕製品の使用状況の調査につきましては今後も継続して真摯に対応することをお約束申し上げます。
出荷済製品への対応につきましても、生活環境上の支障を除去する措置が必要な場合は、当社負担にて回収・撤去等を進めてまいります。
当社といたしましては関係各所と協議の上、これからも誠意をもって適切な対応を行ってまいります。
5.業績への影響について
本件については、現在までに約19億円を費用計上済みです。また、今後50億円規模の費用が発生する可能性がありますが、調査の状況や所有者の意向で変動するため、時期については未定であります。なお、今後の調査結果によって費用は変動することがあります。
以上
*****当社の非鉄スラグ製品の調査・回収について*****ZIP ⇒ news_20190809_2.zip
2019年8月9日
東邦亜鉛株式会社
当社の非鉄スラグ製品の調査・回収について
このたび、当社安中製錬所(群馬県安中市)が過去に出荷した非鉄スラグ製品(以下、K砕製品という。)の一部において、土壌汚染対策法の土壌環境基準を超過した製品があること、ならびに、当社の管理不足により不適切な使用混入がなされた可能性のあることが、調査の結果判明いたしました。
弊社といたしましては、生活環境上の支障を除去する措置が必要な場合は、当社負担にて回収・撤去等を進めてまいります。
下記のようなK砕製品が使用された可能性がある箇所を発見された場合には、お問い合わせ窓口ヘご連絡ください。当社スタッフが現地を訪問し、判別調査をいたします。なお、当該対象物を口に入れないようにし、触れた場合は手を洗うようにしてください。
今後とも地域住民の方々の健康を第一に対応してまいりますので、何卒ご協力賜りますようよろしくお願い申し上げます。
本件に関しまして、皆様に多大なご迷惑、ご心配をおかけしていることを深くお詫び申し上げます。
記
<K砕製品の特徴>
外観:赤茶黒色、数mm~20mmのゴロゴロとした塊
性状:手や足でつぶしても崩れず硬い、通常の石より重く感じる
臭い:無臭
↑外観↑
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【お問い合わせ窓口】
東邦亜鉛株式会社 総務本部 総務部
電 話:03-6212-1722
メ ー ル:Honsha_Soumubu@toho-zinc.co.jp
受付時間:平日(月曜日~金曜日)9:00~17:30
以上
*****2019年度Q1連結累計期間決算及び業績予想(上期・通期)修正説明資料*****ZIP ⇒ ziejc.zip
*****業績予想の修正に関するお知らせ*****ZIP ⇒ news_20190809.zip
*****第121期(2020年3月期)第1四半期決算短信*****ZIP ⇒ 2020_1q_gaikyo.zip
■以上の通り、東邦亜鉛はいかにももうしわけなさそうに謝罪の意を表明していますが、どうも額面通りには受け取れません。なにしろ、公害企業としてさまざまなルール違反を平然とやってのけてきた企業です。
今回も2016年4月以降、出荷を停止していると言っていますが、とうてい信用できません。現在もなお、得体のしれない深アオリのダンプトラックが頻繁に東邦亜鉛のスラグ置き場からスラグを積んで東毛方面に向かっているからです。
また、東邦亜鉛は今でも日本鉱業協会のスラグ委員会のメンバーに所属していません。K砕はスラグではないというのがその理由だというのです。この自分勝手な理屈を、東邦亜鉛はどう説明するのか、このあと、日本鉱業協会と東邦亜鉛に直接ヒヤリングしてみたいと考えています。
噴飯ものなのが、「2016年3月までは、K砕を路盤材として使う場合は、土壌とはみなされない」と判断して、長年にわたり平然と有毒物質交じりの産廃を出荷していたことを正当化していることです。これでは、本当に反省しているのかどうか、極めて大きな疑問符を付けざるを得ません。
■今回のプレス発表時期も実に微妙なタイミングです。盆休みの直前に発表したからです。やはり公害企業の体質はいまだに厳然と残っていると言えます。
【ひらく会と市民オンブズマン群馬事務局からの報告】