市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

【速報:鉛・ヒ素入りスラグ問題】カドミ公害で有名な安中の茂木市長からの問合わせに不愛想な東邦亜鉛

2019-08-22 22:16:00 | スラグ不法投棄問題
■今朝の朝刊に、東邦亜鉛の有毒スラグの事が報じられました。安中市の茂木市長が、毎月下旬に開いている定例記者会見で、8月21日の定例記者発表の席で、「K砕」と称する鉛・ヒ素入りの非鉄スラグについて、排出元の東邦亜鉛に「迅速な対応と情報提供を申し入れた」ことを表明したとあります。


 この「K砕」は、2年前に当会が岡田工務店のHPに記載されていて、東邦亜鉛の水質分析結果なども載っていたことから、長年にわたり東邦亜鉛が違法に岡田工務店に大量に出荷していたことを突き止めたのが、発端です。その後、県道高渋バイパスの路盤材として使用されていたことを突き止め、実際に現場で高崎土木事務所立会いのもとにサンプリングをしたものを当会が分析したところ、基準値を大幅に上回る鉛が含まれていることを確認し、東邦亜鉛と群馬県に報告しました。しかし、なぜか、双方とも全く動じることなく、事の重大性から目を背けた対応をとってきました。

 昨年9月になり、隣接の高崎市箕郷町で大量に民有地や公有地内に投棄されていることが明るみに出て、ようやく地元の高崎市が動いて、岡田工務店に主な場所のみ数か所だけ、昨年11月から12月にかけて有毒スラグを撤去させたことが分かりました。しかし、依然として、群馬県も高崎市も排出者が東邦亜鉛であることを「依然調査中だ」というだけで公表しようとしませんでした。

 そうした中、今年の8月9日に、東邦亜鉛がしぶしぶHPで有毒スラグを出荷していた事実を認めたのでした。

■それでは報道記事を見てみましょう。

**********上毛新聞2019年8月22日
ZIP ⇒ 20190822vlimxoslj.zip
スラグ使用の有無 公共施設で調査へ 安中市
 東邦亜鉛の安中製錬所(安中市中宿)から出た非鉄スラグが県内の公園などで使われ、 一部で土壌環境基準を超える鉛やヒ素が検出された問題について、同市の茂木英子市長は12日の定例会見で、市内の公共施設などで問題のスラグが使われていないかを調査する方針を示した。同社に迅速な対応や情報提供を申し入れたことも明らかにした。
 市内の建設業者が利用する再生砕石販売業社から、問題のスラグを取り扱っていないかなど任意の聞き取り調査を行う予定。
 市は、問題のスラグが使われた場所などについて、同社や県から具体的な情報提供がないとした。茂木市長は「 市民の不安を払拭するために、市としてできる範囲で調べていく。(東邦亜鉛は)早く調査を進め、しっかりと対応してもらいたい:」と述べた。

**********毎日新聞地方版2019年8月22日
有害スラグ 情報提供「不十分」 安中市長が東邦亜鉛に申し入れ /群馬
 環境基準を大きく超える鉛やヒ素を含んだ砂利状の金属片「スラグ」が県内の一般住宅などに流通していた問題で、排出元の東邦亜鉛安中精錬所を抱える安中市の茂木英子市長は21日の定例記者会見で、同社からの情報提供が不十分との認識を示し、対応を申し入れたことを明らかにした。
 茂木市長は会見で、同社の市への説明について、「新聞報道以上の内容は出てこなかった。市内で使用された場所なども『調査中』で残念だった」と述べた。
 市によると、同社担当者が9、19日に市役所を訪れたが、スラグの卸先とその数など、具体的な情報提供はなかったという。
 東邦亜鉛総務部は市の申し入れへの対応について「当該製品が使用された可能性のある箇所の情報提供を呼び掛けており、使用が特定された場合は当社負担で生活環境上の支障を除去してまいります」とコメントした。【増田勝彦】
**********

■以上の茂木市長の会見発表内容から、次の事が分かります。

(1)東邦亜鉛の担当者が8月9日と19日に安中市役所を訪問したこと。

(2)しかし、その時、肝心の「K砕」の卸先とその数などについて、具体的な情報はなにも明かされなかったこと。

(3)しかも東邦亜鉛から安中市への説明では、新聞報道以上の内容は出てこないまま、市内で使われた場所等についても、「調査中」だと言うだけであったこと。

(4)これに対し安中市長は「東邦亜鉛からの情報提供が不十分」との認識を示していること。

(5)そのため安中市長は東邦亜鉛に、「迅速な対応と情報提供」を申し入れたこと。

(6)安中市として、「安中市内の建設業者が利用する再生砕石販売業の会社から、問題のスラグを取り扱っていないか」などの任意期の聞き取り調査を実施すること。

(7)安中市長は、群馬県にも「K砕」が使われたことについて問い合わせたが、群馬県からも具体的な情報がないことが表明したこと。


 茂木市長の自宅は北野殿の中組に位置しており、東邦亜鉛の主排気塔から約400メートル離れた場所にあります。地元選挙区が安中公害地のため、東邦亜鉛の公害問題に関心が高くなるのは当然です。毎年3月の施政方針の中でも、「5.『地域の資源をつなぎ、活力を創造するまちづくり』の推進について申し上げます。」として、「また、活力ある農業農村の実現に向けて、秋間梅林を中心とする梅と観光を組み合わせた地域振興や、農業生産基盤の整備、耕作放棄地対策に取り組み、農村環境の維持・向上を図るとともに、「公害防除特別土地改良事業」につきましても事業の積極的な推進により、早期の着工に向けて取り組んで参ります。」(平成31年度施政方針)。

■しかし、なぜか、「市長の部屋」の「8月定例記者発表(8月21日)」に掲載されている定例記者発表の説明要旨と資料を見ても、どこにも上記の記者会見発表内容が見当たりません。本当に、発表したのでしょうか。

 通常、記者会見発表内容は、高崎市役所の記者クラブにもFAXで送っているはずです。したがって、8月定例記者発表の説明資料と資料に含まれているはずです。なにかの手違い何でしょうか。明日、市役所に確認してみたいと思います。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※参考情報「安中市長の8月定例記者発表(8月21日)」
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https://www.city.annaka.lg.jp/aisatsu/20190821kishahappyou.html
定例記者発表の説明要旨と資料を掲載します。
【第1回安中市男女共同参画標語コンクールの実施について】
 女性も男性も個性や能力に応じて、あらゆる分野で責任を持ちながら活躍できる社会の形成に向け、男女共同参画について市民の理解と関心を深めるために標語のコンクールを実施します。
●テーマ 家庭、地域、学校、職場などにおける男女共同参画に関する標語
●対象 安中市に在住、在学または在勤の人
   【小学生の部】/【中学生の部】/【一般の部】(高校生以上)
   ※小学生は、親子で考えた作品も応募できます
●応募方法 裏面の応募用紙を提出してください
●応募期間 令和元年9月2日(月)~9月30日(月) (必着)
●審査 安中市男女共同参画推進委員会で審査します
●表彰/発表
・各部門につき、最優秀賞1点(賞状、副賞、図書カード5,000円)
        優秀賞 4点(賞状、副賞、図書カード1,000円)
・応募者全員に参加賞を進呈します
・入賞者は、応募者本人に通知します
・表彰式は市役所本庁で行います(詳細が決まり次第、入賞者に連絡します)
●主催 安中市・安中市男女共同参画推進委員会
●問合せ 市民部市民生活課(内線:1139)
■第1回安中市男女共同参画標語コンクールの実施について
・概要
PDFファイル(465KB)⇒
https://www.city.annaka.lg.jp/aisatsu/files/danjo-gaiyou.pdf
■第1回安中市男女共同参画標語コンクールの実施について
・チラシ
PDFファイル(847KB)⇒
https://www.city.annaka.lg.jp/aisatsu/files/danjo-hyougochirashi.pdf

【インクカートリッジ回収ボックスの設置について】
●主旨
 循環型社会の実現に向けた取組の一環として、カラープリンターの使用済みインクカートリッジの分別回収ボックスを設置する。分別品目を増やすことで、市民の分別意識の向上とリサイクルの実践及び家庭から排出される可燃ごみの減少を図る。
●回収品目
インクジェット式プリンターの使用済インクカートリッジ
 ただし、国内で流通している物であれば、メーカーは問わない。汎用品(メーカーの純正で ないもの)も、回収可能
●設置場所
 安中市役所本庁舎、松井田庁舎、碓氷川クリーンセンター
●設置日 令和元年8月26日
●問合せ 市民部環境政策課(内線:1881)
■インクカートリッジ回収ボックスの設置について
・概要
PDFファイル(477KB)⇒
https://www.city.annaka.lg.jp/aisatsu/files/ink-gaiyou.pdf
■インクカートリッジ回収ボックスの設置について
・写真
PDFファイル(422KB)⇒
https://www.city.annaka.lg.jp/aisatsu/files/ink-shashin.pdf

【第19回福祉ふれあいまつり2019について】
 市内の社会福祉の向上に活躍している団体が一堂に会して、子どもからお年寄り、障害を持つ人が一緒に集いふれあえる「福祉ふれあいまつり」を以下のとおり開催いたします。
●開催日時 令和元年9月15日(日) 午前9時~午後3時(雨天決行)
●会場 安中市スポーツセンター
●共催 安中市、安中市社会福祉協議会、福祉ふれあいまつり実行委員会
●後援 安中市区長会 安中市民生委員児童委員協議会、安中市ボランティア連絡協議会 、
    安中市婦人団体連絡協議会、安中市老人クラブ連合会
●来場者 7,000名(予定)
●開催内容 別添資料のとおり
●問合せ  保健福祉部福祉課(内線:1152)
■第19回福祉ふれあいまつり2019について
・概要
PDFファイル(479KB)⇒
https://www.city.annaka.lg.jp/aisatsu/files/fukushi-fureai-gaiyou.pdf
■第19回福祉ふれあいまつり2019について
・要項
PDFファイル(123KB)⇒
https://www.city.annaka.lg.jp/aisatsu/files/fukushi-fureai-youkou.pdf

【安中市健康増進施設「恵みの湯」指定管理者の公募について】
●概要
 市民の健康増進、福祉の向上、地域間交流の促進を効果的かつ効率的に達成するため、指定管理者制度を導入することにより、民間のノウハウを幅広く活用し、一層の住民サービス向上と、施設維持管理に係る経費の縮減を図る。
●開館 2001年(平成13年)7月12日
●延べ床面積 地上2階、地下1階 合計2,866.62㎡
●公募期間 令和元年9月2日から10月8日まで
●指定期間 令和2年4月1日から令和5年3月31日まで
●業務の範囲 恵みの湯の施設及び設備の維持管理と運用
●条件
 恵みの湯の管理運営を安定的に行う能力と意欲があること、サービ スの向上及び経費の縮減、地域観光との連携・協調や自主事業の積極的な展開が図れること
●現地説明会 9月3日、17日(計2回)いずれも休館日
●募集要項配布 8月15日以降恵みの湯にて配布、市ホームページからも入手可能
●問合せ 恵みの湯(電話番号:027-385-1126)
■安中市健康増進施設「恵みの湯」指定管理者の公募について
・概要
PDFファイル(502KB)⇒
https://www.city.annaka.lg.jp/aisatsu/files/meguminoyu-gaiyou.pdf
■安中市健康増進施設「恵みの湯」指定管理者の公募について
・要項
PDFファイル(298KB)⇒
https://www.city.annaka.lg.jp/aisatsu/files/meguminoyu-youkou.pdf

【「碓氷峠の森公園ふれあい広場オープニングセレモニー」について】
 平成30年度より整備をしてきました「碓氷峠の森公園ふれあい広場」が完成しましたので、オープニングセレモニーを実施します。
●日にち 8月31日(土)
●催し
1.オープニングセレモニー (10:00~) (市長・議長あいさつ)(来賓者紹介)
 ※オープニングセレモニーの前後で Green Crest Takasaki(農大二高校 OB 外)
2.Green Crest Takasaki による演奏会 二部制(11:00~・14:00~)
●展示(はたらく車シリーズ)
・安中警察署
・安中消防署
・安中市消防団
・県建設業協会安中支部
・県トラック協会
●出店(峠マルシェを同時開催)
・安中市観光機構
・おぎのや
・峠マルシェ(15軒を予定)
・なつかしのファミコン大会
・観光課(園内5種類のマンホール缶バッチのプレゼントがあります)
 ※式典終了後、イベントを開始します。
●問合せ 産業政策部観光課(内線:2622)
■「碓氷峠の森公園ふれあい広場オープニングセレモニー」について
・概要
PDFファイル(479KB)⇒
https://www.city.annaka.lg.jp/aisatsu/files/tougenomori-gaiyou3.pdf
■「碓氷峠の森公園ふれあい広場オープニングセレモニー」について
・完成図
PDFファイル(2159KB)⇒
https://www.city.annaka.lg.jp/aisatsu/files/tounomori-kansei.pdf

【令和元年度 人権と平和を考える講座開催について】
 教育委員会(生涯学習課)では、令和元年度人権と平和を考える講座を下記のとおり開催します。本年度の安中市人権教育推進委員会の人権課題は「女性の人権」です。人はだれでも幸せに暮らし、平和に過ごしたいという願いを持っています。 「自分」にも、「相手」にも、「まわりの人」にもある『人権』について、この機会に考えてみませんか?皆様のご参加をお待ちしています。
●日時:9/10(火)・9/18(水)・9/27(金)・10/9(水)・10/29(火)
    各回とも13:30~15:00(受付13:00~)
●場所:松井田文化会館 小ホール
●定員:50名(講座ごとの申し込みも可)
●対象:市内在住・在勤の人
●その他:子育て世代の方々に参加していただきやすいように、本年度、初めて無料託児サービスを行います。(人数制限あり、開催日2週間前までに申込み)
※ 詳細、別添チラシのとおり
●問合せ 教育部生涯学習課(内線:2245)
■令和元年度 人権と平和を考える講座開催について
・概要
PDFファイル(466KB)⇒
https://www.city.annaka.lg.jp/aisatsu/files/jinkenheiwa.pdf
■令和元年度 人権と平和を考える講座開催について
・チラシ
PDFファイル(1272KB)⇒
https://www.city.annaka.lg.jp/aisatsu/files/jinkenheiwa-chirashi.pdf
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