■凄惨な被害を出した群馬高専アカハラ事件の犯人である雑賀洋平氏が、今年度から「人事交流」名目で沼津高専に逃亡していることは既報のとおりです。調査の結果、雑賀氏がほとんど同校で講義を受け持っておらず、勤務実態が不明であり、年間1千万円に及ぶ人件費が完全にドブ捨てになっていること、しかも沼津高専現校長の藤本晶氏と雑賀氏には昔の職場でのコネクションがあり、私的な縁故で便宜を図ったようであることが明るみに出ました。更に、沼津高専内部関係者からの情報提供で、実際に藤本校長の強い意向とパワハラ紛いの手法で雑賀氏を同校にねじ込んだ経緯があったこともわかりました。
そうした状況を受け、当会では8月5日を回答期限として藤本晶校長および同校教育後援会宛に公開質問状を提出していました。経緯は以下の記事をご覧ください。
○2019年4月11日:【群馬高専】アカハラ主犯の雑賀教授が沼津高専に「人事交流」異動↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2929.html
○2019年7月18日:【群馬高専】アカハラ犯雑賀氏の沼津逃亡はコネの賜物?…アカハラ隠蔽協力・血税濫費・学校私物化を糺す公開質問状!↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2985.html
○2019年7月25日:【緊急報告】沼津高専によるアカハラ犯雑賀氏受入れの内幕が明らかに…同校に響き渡った藤本校長の怒声!↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2988.html
■すると、回答期限に先立つ8月1日付で、まずは沼津高専教育後援会から回答が届きました。
注目の沼津高専教育後援会からの回答内容は次のとおりです。
*****公開質問状に対する回答の送付について*****ZIP ⇒ 20190801.zip
令和元年8月1日
市民オンブズマン群馬
代表 小川 賢 様
沼津工業高等専門学校 教育後援会
会長 井出 悟
公開質問状に対する回答の送付について
令和元年7月18日付当会に対する公開質問状につき、別紙のとおり回答申し上げます。
教育後援会の役割のひとつでもあります、学生が安全安心に学生生活を送ることができるよう引き続き見守ってまいります。
何卒宜しくお願いいたします。
記
一、 公開質問状(回答記入) 一通
以上
*****回答内容(抜粋)*****ZIP ⇒ 20190801.zip
【質問1】
群馬高専において重大なハラスメント事件をはたらいた上に処分を免れて反省もしておらず、今後もハラスメント事件を起こす可能性のある危険人物を、個人的な繋がりの深い藤本校長が教員として沼津高専に迎えいれた事実について、把握していましたか。また、このことについて、(特に学校の私物化や学生の安全の観点から)後援会としてどのように感じていますか。
☐ 知っていた ☐ 知らなかった
☐ 問題があると感じる ☐ 問題はないと感じる ☑ わからない
【質問2】
藤本校長が、雑賀氏をわざわざ群馬から招聘しているにも関わらず、「人事交流」の本来の目的に反し、講義等も受け持たせずただ沼津高専に所属だけさせて年一千万円近くの人件費を無駄遣いしている現状について、どう感じますか。
☐ 問題があると感じる ☐ 問題はないと感じる ☑ わからない
【質問3】
後援会において、沼津高専に雑賀教授が所属している現状について、どう感じますか。また、制度上彼の「人事交流」が延長される可能性もあることについて、どう感じますか。
☐ 沼津高専に所属させるのをやめてほしい
☐ 沼津高専に所属していてもいいが、来年度以降の延長はやめてほしい
☐ 沼津高専に所属していていいし、何年間いてくれても構わない
☑ わからない
以上
**********
■という訳で、当会が「逃げ」の為に用意していた「わからない」選択肢を三連続チェックしておしまい、という案の定の回答が寄せられてきました。学校を敵に回したくもない、かといってアカハラ擁護と取られる回答をするわけにもいかない、という苦渋の判断、悪く言えば保身に走ったさまが見て取れます。
とはいえ、校長のあまりに身勝手な裁定によって、突然かつ一方的に一連の事件の関係先として巻き込まれた沼津高専やその学生・保護者の立場を慮って、当会としてそのような回答項目をあえて設けたわけですから、後援会としてのこうした態度をそれほど強く非難するつもりはありません。
しかし、回答どうこうよりも、沼津高専の保護者の方々ひとりひとりにキチンと情報が与えられ、この問題についてしっかり考える機会が設けられていたのか、という点は重要です。会長個人や一部幹部のみで情報や決定権を掌握し、一般の保護者らには何も知らせず、好き勝手に校長におもねる方向で回答を作っていたとなれば、これは極めて問題です。
■本来であれば、「親としての責任」「後援会幹部としての責任」がある以上、このような日和見・保身回答は極めて無責任なものです。ですが、会長以下後援会の幹部らが、何の後ろ盾も権力ももたない一般人である以上は、現実的に絶対的な権力をもつ校長相手にやり合うことは難しいでしょうから、当会では「この問題について知ってもらい、自らの頭でしっかりと考えていただく」ことを主眼に置くことにし、多少の「無責任さ」には目をつぶることにしていました。
しかし、調査してみるとひとつ気になることがありました。回答をよこした沼津高専教育後援会会長である「井出 悟」氏の名前を検索してみると、その名前で静岡県裾野市市議会議員のページがヒットしました。
◎参考サイト:裾野市議会議員・井出さとる オフィシャルサイト 常に現地現物
http://ide-satoru.net/
ネット上にアップされている写真から、この市議会議員の「井出悟」氏と、後援会会長の「井出悟」氏の容貌を比較してみると、酷似しており、同一人物である可能性が高いものとみられます。
◎参考サイト:裾野市HP/議員紹介
http://www.city.susono.shizuoka.jp/shisei/2/1/3408.html
◎参考サイト:沼津高専HP 教育後援会 理事会を開催しました(2019.05.14)
http://www.numazu-ct.ac.jp/news/15195.html
・校長挨拶時の写真(井出氏:左から三番目)↓
http://www.numazu-ct.ac.jp/wp-content/uploads/2019/05/kouenkai_kouchouaisatu.jpg
・後援会会長挨拶時の写真↓
http://www.numazu-ct.ac.jp/wp-content/uploads/2019/05/kouenkai_kaichouaisatu.jpg
■そこから、市議会議員「井出悟」氏の素性を追ってみると、トヨタ自動車の技術畑の社員から、2014年10月に初当選して市議会議員に転身し、以後現職(現在二期目)にあることがわかります。しかも、労働組合の強力な支援を得て、18年10月の市議選ではトップ当選するなど、政治家としての資質に優れていることがわかります。
◎参考サイト:井出さとる 自己紹介
http://ide-satoru.net/2018/04/13/%e8%87%aa%e5%b7%b1%e7%b4%b9%e4%bb%8b/
◎参考サイト:静岡新聞「裾野市議 19人決まる(2018/10/8)」
https://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/550707.html
このように、リーダーシップに優れている御仁だからこそ、沼津高専の教育後援会の会長として立候補したのも、さもありなんというわけです。
■井出氏のオフィシャルサイトや他報道を見ると、市政について、極めて精力的かつ責任感をもって活動しているのが見てとれます。市議選の際は、国民民主党の国会議員までもが激励に訪れるなど、リベラル派の強いバックアップがあることもわかります。
◎参考サイト:参議院議員はまぐち誠公式サイト 2018年9月30(日)の活動報告
https://www.hamaguchimakoto.com/activity/report/20181003-9885
ですが、市政ではこのように「理想の政治」を力強く掲げ、時に権力者を舌鋒鋭く批判し、有権者から一身に浴びた期待に恥じぬ働きをする一方で、同じく自分自身の意思で立候補してなった後援会会長としての働きが、しかも自分の子供が青春を捧げる学校の事件に対しての態度が、こうも「知らぬ存ぜぬ」で無責任なものであるというのは、筋が通りません。
自分の名前を正々堂々出して送る回答が、「ワタシ、ニホンゴワカリマセン」も同然の小学生の言い合いのような代物では、沼津高専の保護者らの見識や倫理観が疑われるのみでなく、井出氏個人がこれまで培ってきた市政への信頼や説得力も、「普段は美辞麗句を並べ立てておいて、いざ自分が矢面に立てば保身か」「偉そうなことを言って、結局、ただ口から出まかせのキレイゴトを並べただけだったのか」とばかりに失われかねません。当会としては、井出氏がそのあたりをキチンと自覚しているのかどうか、不安が拭えません。
こうした事案に際し、後援会幹部の方々が難しい立場に置かれることは当会としても理解はしますが、せめて最低限、「学生・保護者・OB達を取りまとめる後援会幹部」そして「親」としての責任を自覚して、子供たちにこれが模範だと示せるような活動をしてほしいものです。
■さて、沼津高専教育後援会からの回答が来たことで、あとは校長・藤本氏からの回答を待つばかりとなりました。
当会では、藤本氏の回答に引き続き注視するとともに、後援会の内情をしっかりと確かめつつ、沼津高専に対する更なるアクションを行っていく所存です。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
※参考情報1 「沼津高専教育後援会会長の新年度挨拶」
沼津高専だより第115号(http://www.numazu-ct.ac.jp/wp-content/uploads/01college/6magazine/kousendayori115.pdf)、P15より
**********
技術者育成と教育後援会の関わり
教育後援会会長 井 出 悟
沼津高専は、「人柄のよい優秀な技術者となって世の期待にこたえよ」を教育理念とし、全人教育を軸とした、指導力ある実践的技術者の育成を目指しています。つまり寮生活や学生生活全般を通じ、知識・技能教育に偏ることなく人間性も伸ばすことが、次世代の技術開発を担う、実践的技術者には必要不可欠だと考えます。
保護者アンケートの結果には、沼津高専の志望動機の1番は本人の強い希望(65%)、2番は教育内容(60%)と、沼津高専を強い意思で選択したお子様、および保護者が多い事が、沼津高専の強みだと考えます。これら強みを支えることが教育後援会の役割です。教育後援会は、保護者の我々がこれまでの義務教育で関わってきた「PTA」とは、活動に求められるものが異なっています。学生が存分に高専での活動が出来るよう支援していくことが、教育後援会の役割です。
是非とも保護者の皆さま方には、高専の目指す、全人教育を軸とした実践的技術者を育成するための学生支援活動に対し、ご理解・ご協力を賜りたいと存じます。沼津高専の特徴的な教育に、特に中学校を卒業したばかりで、親元を離れ寮生活と学生生活という、これまでと全く異なる環境下にお子様を送り出した、会員の方々の不安はさぞかしかと存じます。その様な時には、各支部の経験豊富な理事の皆さま方が、優しく不安を解消して頂ければと存じます。
中学卒業まで過ごしてきた自宅での生活に比べ、勝手良く過ごせない事は当たり前であり、寮生活や学生生活全般を通じ、知識・技能教育に偏ることなく、人間性を伸ばしていく過程が沼津高専の特色だと考えます。学生生活には学生会という組織があり、寮生活には寮生会という組織があります。また学校も様々な相談体制を強化していますが、次世代の技術開発を担う実践的技術者には、自ら「報告・連絡・相談」できることが大変重要だと考えます。
是非とも保護者の皆さま方には、「少し不便で、少し窮屈な学生生活、寮生活は、優秀な技術者として成長する為の大切なプロセスである」ことを念頭に、学校や寮での困り事などは、「まずは学生会、寮生会の先輩や役員に積極的に相談してごらん。」と、お子様にご指南頂ければと存じます。
元号が平成から令和に変わり、沼津高専が新しい時代に向け更なる飛躍ができる様、教育後援会としても最大限の学生支援をしていく必要があると考えます。会員の皆さま方の絶大なるご協力を賜りますようお願い申し上げます。
**********
※参考情報2 レポート No0019-①「木を見て森を見ず」 → 「森を見てから木を見る」|裾野市議会議員 井出さとる
http://ide-satoru.net/2019/07/09/%e3%83%ac%e3%83%9d%e3%83%bc%e3%83%88-no0019-%e2%91%a0%e3%80%8c%e6%9c%a8%e3%82%92%e8%a6%8b%e3%81%a6%e6%a3%ae%e3%82%92%e8%a6%8b%e3%81%9a%e3%80%8d%e3%80%80%e2%86%92%e3%80%80%e3%80%8c%e6%a3%ae%e3%82%92/
*****(抜粋)*****
真の要因は表から見えない所にある
一般質問は時間が限られているので仕方ないのですが、積極的に問題を深掘りして議論するという状況にはなりませんでした。問題解決の初期の段階で起こりがちな、対策案に誘導するための現状把握、要因解析になっていないかと危惧します。
モノづくりの現場は「都合の悪いデータにこそ本質があり、思い込みがちな視点を変えるきっかけを与えてくれる」と、わたしに気づきを与えてくれました。問題解決で「ナゼ」を5回繰り返す、という事を口酸っぱく徹底的に叩き込まれましたが、これは「真の要因(真因)は、問題を起こす原因の更に向こうに隠れているので、問題を起こしている現象からは見えない遠い所にある」という事を示唆していると思います。
裾野市がいう「子育て世代の転出が超過しているのはナゼか?→住む場所(家を建てる土地)が無いからだ」では、子育て世代への訴求力を高める事は出来ません。都合の悪いデータから目を背けず、裾野市の政策全体を棚卸するところから始める必要があります。
【注:太字当会】
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そうした状況を受け、当会では8月5日を回答期限として藤本晶校長および同校教育後援会宛に公開質問状を提出していました。経緯は以下の記事をご覧ください。
○2019年4月11日:【群馬高専】アカハラ主犯の雑賀教授が沼津高専に「人事交流」異動↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2929.html
○2019年7月18日:【群馬高専】アカハラ犯雑賀氏の沼津逃亡はコネの賜物?…アカハラ隠蔽協力・血税濫費・学校私物化を糺す公開質問状!↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2985.html
○2019年7月25日:【緊急報告】沼津高専によるアカハラ犯雑賀氏受入れの内幕が明らかに…同校に響き渡った藤本校長の怒声!↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2988.html
■すると、回答期限に先立つ8月1日付で、まずは沼津高専教育後援会から回答が届きました。
注目の沼津高専教育後援会からの回答内容は次のとおりです。
*****公開質問状に対する回答の送付について*****ZIP ⇒ 20190801.zip
令和元年8月1日
市民オンブズマン群馬
代表 小川 賢 様
沼津工業高等専門学校 教育後援会
会長 井出 悟
公開質問状に対する回答の送付について
令和元年7月18日付当会に対する公開質問状につき、別紙のとおり回答申し上げます。
教育後援会の役割のひとつでもあります、学生が安全安心に学生生活を送ることができるよう引き続き見守ってまいります。
何卒宜しくお願いいたします。
記
一、 公開質問状(回答記入) 一通
以上
*****回答内容(抜粋)*****ZIP ⇒ 20190801.zip
【質問1】
群馬高専において重大なハラスメント事件をはたらいた上に処分を免れて反省もしておらず、今後もハラスメント事件を起こす可能性のある危険人物を、個人的な繋がりの深い藤本校長が教員として沼津高専に迎えいれた事実について、把握していましたか。また、このことについて、(特に学校の私物化や学生の安全の観点から)後援会としてどのように感じていますか。
☐ 知っていた ☐ 知らなかった
☐ 問題があると感じる ☐ 問題はないと感じる ☑ わからない
【質問2】
藤本校長が、雑賀氏をわざわざ群馬から招聘しているにも関わらず、「人事交流」の本来の目的に反し、講義等も受け持たせずただ沼津高専に所属だけさせて年一千万円近くの人件費を無駄遣いしている現状について、どう感じますか。
☐ 問題があると感じる ☐ 問題はないと感じる ☑ わからない
【質問3】
後援会において、沼津高専に雑賀教授が所属している現状について、どう感じますか。また、制度上彼の「人事交流」が延長される可能性もあることについて、どう感じますか。
☐ 沼津高専に所属させるのをやめてほしい
☐ 沼津高専に所属していてもいいが、来年度以降の延長はやめてほしい
☐ 沼津高専に所属していていいし、何年間いてくれても構わない
☑ わからない
以上
**********
■という訳で、当会が「逃げ」の為に用意していた「わからない」選択肢を三連続チェックしておしまい、という案の定の回答が寄せられてきました。学校を敵に回したくもない、かといってアカハラ擁護と取られる回答をするわけにもいかない、という苦渋の判断、悪く言えば保身に走ったさまが見て取れます。
とはいえ、校長のあまりに身勝手な裁定によって、突然かつ一方的に一連の事件の関係先として巻き込まれた沼津高専やその学生・保護者の立場を慮って、当会としてそのような回答項目をあえて設けたわけですから、後援会としてのこうした態度をそれほど強く非難するつもりはありません。
しかし、回答どうこうよりも、沼津高専の保護者の方々ひとりひとりにキチンと情報が与えられ、この問題についてしっかり考える機会が設けられていたのか、という点は重要です。会長個人や一部幹部のみで情報や決定権を掌握し、一般の保護者らには何も知らせず、好き勝手に校長におもねる方向で回答を作っていたとなれば、これは極めて問題です。
■本来であれば、「親としての責任」「後援会幹部としての責任」がある以上、このような日和見・保身回答は極めて無責任なものです。ですが、会長以下後援会の幹部らが、何の後ろ盾も権力ももたない一般人である以上は、現実的に絶対的な権力をもつ校長相手にやり合うことは難しいでしょうから、当会では「この問題について知ってもらい、自らの頭でしっかりと考えていただく」ことを主眼に置くことにし、多少の「無責任さ」には目をつぶることにしていました。
しかし、調査してみるとひとつ気になることがありました。回答をよこした沼津高専教育後援会会長である「井出 悟」氏の名前を検索してみると、その名前で静岡県裾野市市議会議員のページがヒットしました。
◎参考サイト:裾野市議会議員・井出さとる オフィシャルサイト 常に現地現物
http://ide-satoru.net/
ネット上にアップされている写真から、この市議会議員の「井出悟」氏と、後援会会長の「井出悟」氏の容貌を比較してみると、酷似しており、同一人物である可能性が高いものとみられます。
◎参考サイト:裾野市HP/議員紹介
http://www.city.susono.shizuoka.jp/shisei/2/1/3408.html
◎参考サイト:沼津高専HP 教育後援会 理事会を開催しました(2019.05.14)
http://www.numazu-ct.ac.jp/news/15195.html
・校長挨拶時の写真(井出氏:左から三番目)↓
http://www.numazu-ct.ac.jp/wp-content/uploads/2019/05/kouenkai_kouchouaisatu.jpg
・後援会会長挨拶時の写真↓
http://www.numazu-ct.ac.jp/wp-content/uploads/2019/05/kouenkai_kaichouaisatu.jpg
■そこから、市議会議員「井出悟」氏の素性を追ってみると、トヨタ自動車の技術畑の社員から、2014年10月に初当選して市議会議員に転身し、以後現職(現在二期目)にあることがわかります。しかも、労働組合の強力な支援を得て、18年10月の市議選ではトップ当選するなど、政治家としての資質に優れていることがわかります。
◎参考サイト:井出さとる 自己紹介
http://ide-satoru.net/2018/04/13/%e8%87%aa%e5%b7%b1%e7%b4%b9%e4%bb%8b/
◎参考サイト:静岡新聞「裾野市議 19人決まる(2018/10/8)」
https://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/550707.html
このように、リーダーシップに優れている御仁だからこそ、沼津高専の教育後援会の会長として立候補したのも、さもありなんというわけです。
■井出氏のオフィシャルサイトや他報道を見ると、市政について、極めて精力的かつ責任感をもって活動しているのが見てとれます。市議選の際は、国民民主党の国会議員までもが激励に訪れるなど、リベラル派の強いバックアップがあることもわかります。
◎参考サイト:参議院議員はまぐち誠公式サイト 2018年9月30(日)の活動報告
https://www.hamaguchimakoto.com/activity/report/20181003-9885
ですが、市政ではこのように「理想の政治」を力強く掲げ、時に権力者を舌鋒鋭く批判し、有権者から一身に浴びた期待に恥じぬ働きをする一方で、同じく自分自身の意思で立候補してなった後援会会長としての働きが、しかも自分の子供が青春を捧げる学校の事件に対しての態度が、こうも「知らぬ存ぜぬ」で無責任なものであるというのは、筋が通りません。
自分の名前を正々堂々出して送る回答が、「ワタシ、ニホンゴワカリマセン」も同然の小学生の言い合いのような代物では、沼津高専の保護者らの見識や倫理観が疑われるのみでなく、井出氏個人がこれまで培ってきた市政への信頼や説得力も、「普段は美辞麗句を並べ立てておいて、いざ自分が矢面に立てば保身か」「偉そうなことを言って、結局、ただ口から出まかせのキレイゴトを並べただけだったのか」とばかりに失われかねません。当会としては、井出氏がそのあたりをキチンと自覚しているのかどうか、不安が拭えません。
こうした事案に際し、後援会幹部の方々が難しい立場に置かれることは当会としても理解はしますが、せめて最低限、「学生・保護者・OB達を取りまとめる後援会幹部」そして「親」としての責任を自覚して、子供たちにこれが模範だと示せるような活動をしてほしいものです。
■さて、沼津高専教育後援会からの回答が来たことで、あとは校長・藤本氏からの回答を待つばかりとなりました。
当会では、藤本氏の回答に引き続き注視するとともに、後援会の内情をしっかりと確かめつつ、沼津高専に対する更なるアクションを行っていく所存です。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
※参考情報1 「沼津高専教育後援会会長の新年度挨拶」
沼津高専だより第115号(http://www.numazu-ct.ac.jp/wp-content/uploads/01college/6magazine/kousendayori115.pdf)、P15より
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技術者育成と教育後援会の関わり
教育後援会会長 井 出 悟
沼津高専は、「人柄のよい優秀な技術者となって世の期待にこたえよ」を教育理念とし、全人教育を軸とした、指導力ある実践的技術者の育成を目指しています。つまり寮生活や学生生活全般を通じ、知識・技能教育に偏ることなく人間性も伸ばすことが、次世代の技術開発を担う、実践的技術者には必要不可欠だと考えます。
保護者アンケートの結果には、沼津高専の志望動機の1番は本人の強い希望(65%)、2番は教育内容(60%)と、沼津高専を強い意思で選択したお子様、および保護者が多い事が、沼津高専の強みだと考えます。これら強みを支えることが教育後援会の役割です。教育後援会は、保護者の我々がこれまでの義務教育で関わってきた「PTA」とは、活動に求められるものが異なっています。学生が存分に高専での活動が出来るよう支援していくことが、教育後援会の役割です。
是非とも保護者の皆さま方には、高専の目指す、全人教育を軸とした実践的技術者を育成するための学生支援活動に対し、ご理解・ご協力を賜りたいと存じます。沼津高専の特徴的な教育に、特に中学校を卒業したばかりで、親元を離れ寮生活と学生生活という、これまでと全く異なる環境下にお子様を送り出した、会員の方々の不安はさぞかしかと存じます。その様な時には、各支部の経験豊富な理事の皆さま方が、優しく不安を解消して頂ければと存じます。
中学卒業まで過ごしてきた自宅での生活に比べ、勝手良く過ごせない事は当たり前であり、寮生活や学生生活全般を通じ、知識・技能教育に偏ることなく、人間性を伸ばしていく過程が沼津高専の特色だと考えます。学生生活には学生会という組織があり、寮生活には寮生会という組織があります。また学校も様々な相談体制を強化していますが、次世代の技術開発を担う実践的技術者には、自ら「報告・連絡・相談」できることが大変重要だと考えます。
是非とも保護者の皆さま方には、「少し不便で、少し窮屈な学生生活、寮生活は、優秀な技術者として成長する為の大切なプロセスである」ことを念頭に、学校や寮での困り事などは、「まずは学生会、寮生会の先輩や役員に積極的に相談してごらん。」と、お子様にご指南頂ければと存じます。
元号が平成から令和に変わり、沼津高専が新しい時代に向け更なる飛躍ができる様、教育後援会としても最大限の学生支援をしていく必要があると考えます。会員の皆さま方の絶大なるご協力を賜りますようお願い申し上げます。
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※参考情報2 レポート No0019-①「木を見て森を見ず」 → 「森を見てから木を見る」|裾野市議会議員 井出さとる
http://ide-satoru.net/2019/07/09/%e3%83%ac%e3%83%9d%e3%83%bc%e3%83%88-no0019-%e2%91%a0%e3%80%8c%e6%9c%a8%e3%82%92%e8%a6%8b%e3%81%a6%e6%a3%ae%e3%82%92%e8%a6%8b%e3%81%9a%e3%80%8d%e3%80%80%e2%86%92%e3%80%80%e3%80%8c%e6%a3%ae%e3%82%92/
*****(抜粋)*****
真の要因は表から見えない所にある
一般質問は時間が限られているので仕方ないのですが、積極的に問題を深掘りして議論するという状況にはなりませんでした。問題解決の初期の段階で起こりがちな、対策案に誘導するための現状把握、要因解析になっていないかと危惧します。
モノづくりの現場は「都合の悪いデータにこそ本質があり、思い込みがちな視点を変えるきっかけを与えてくれる」と、わたしに気づきを与えてくれました。問題解決で「ナゼ」を5回繰り返す、という事を口酸っぱく徹底的に叩き込まれましたが、これは「真の要因(真因)は、問題を起こす原因の更に向こうに隠れているので、問題を起こしている現象からは見えない遠い所にある」という事を示唆していると思います。
裾野市がいう「子育て世代の転出が超過しているのはナゼか?→住む場所(家を建てる土地)が無いからだ」では、子育て世代への訴求力を高める事は出来ません。都合の悪いデータから目を背けず、裾野市の政策全体を棚卸するところから始める必要があります。
【注:太字当会】
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