夜間・休日、医療外診療費請求へ 軽症患者に3360円 群馬・桐生厚生総合病院
2010年11月6日 提供:毎日新聞社
桐生厚生総合病院:夜間・休日、医療外診療費請求へ 軽症患者に3360円 /群馬
桐生市と近隣自治体が運営する桐生厚生総合病院(病床数514、丸田栄院長)は来年2月から、軽症患者が平日の夜間や休日に診療を受ける場合、一回3360円の医療外診療費を新たに請求することを決めた。「深夜と休日は待たなくてすむ」「処方薬がなくなっていた」などの理由で受診する「コンビニ受診」のケースが多く、丸田院長は「地域医療拠点を守るため、受診者も協力してほしい」と訴えている。
同病院は桐生市、みどり市を基盤に、地域基幹病院として高度医療を担っている。埼玉県熊谷市や栃木県足利市など隣接県からも患者が救急搬送される。
丸田院長によると、新臨床研修制度の導入などが影響し、医師数は06年の74人から65人に減少。過酷な勤務をこなしながら地域医療を守り続けているが、自家用車代わりに救急車で搬送されてくる軽症患者や、軽症にもかかわらず夜間に酔って診断に訪れ、医師に絡む事例もあるという。
同病院は、掛かり付け医や地域の当番医の受診を呼びかけているが実効性が上がらないため、医療外診療費の請求を決めた。治療に当たる医師が請求の是非を判断する。丸田院長は「専門医による適切な診察を受けるためにも、なるべく時間内に受診してほしい」と話している。
同様の制度は既に群馬大医学部付属病院と前橋赤十字病院でも導入され、時間外の利用者が3割程度減ったという。【塚本英夫】
2010年11月6日 提供:毎日新聞社
桐生厚生総合病院:夜間・休日、医療外診療費請求へ 軽症患者に3360円 /群馬
桐生市と近隣自治体が運営する桐生厚生総合病院(病床数514、丸田栄院長)は来年2月から、軽症患者が平日の夜間や休日に診療を受ける場合、一回3360円の医療外診療費を新たに請求することを決めた。「深夜と休日は待たなくてすむ」「処方薬がなくなっていた」などの理由で受診する「コンビニ受診」のケースが多く、丸田院長は「地域医療拠点を守るため、受診者も協力してほしい」と訴えている。
同病院は桐生市、みどり市を基盤に、地域基幹病院として高度医療を担っている。埼玉県熊谷市や栃木県足利市など隣接県からも患者が救急搬送される。
丸田院長によると、新臨床研修制度の導入などが影響し、医師数は06年の74人から65人に減少。過酷な勤務をこなしながら地域医療を守り続けているが、自家用車代わりに救急車で搬送されてくる軽症患者や、軽症にもかかわらず夜間に酔って診断に訪れ、医師に絡む事例もあるという。
同病院は、掛かり付け医や地域の当番医の受診を呼びかけているが実効性が上がらないため、医療外診療費の請求を決めた。治療に当たる医師が請求の是非を判断する。丸田院長は「専門医による適切な診察を受けるためにも、なるべく時間内に受診してほしい」と話している。
同様の制度は既に群馬大医学部付属病院と前橋赤十字病院でも導入され、時間外の利用者が3割程度減ったという。【塚本英夫】