大差否決、首相
大差否決、首相表情崩さず=鳩山氏安堵、小沢氏姿見せず-造反議員「自分で決めた」
内閣不信任決議案の採決は午後3時5分すぎ、野党議員の投票で始まり、「賛成」の白票が続いた。しかし与党議員に移ると、「反対」を示す青票が演壇に積み上がっていった。菅直人首相は充血した目で口を真一文字に結んだまま、硬い表情でじっと様子を見守った。自ら投票の際は、議長席に一礼し職員に青票を手渡した。
大量の造反議員が出るとの前夜までの予想は一転、結果は大差の否決。「菅内閣不信任決議案は否決されました」。横路孝弘衆院議長が結果を告げると議場からは拍手が湧き起こったが、菅首相は表情を崩すことなく、深々とお辞儀すると足早に立ち去った。
賛成を表明していたものの、一転反対に回った鳩山由紀夫前首相は、腕を組み神妙な面持ちで前を見据え、否決が決まると2度ほどうなずいた。議場の外に出ると安堵(あんど)した表情を浮かべ、菅首相から辞任の言葉を引き出したことについて「分裂は回避できたと思う」とほっとした様子。第2次補正予算案編成のめどが付いた段階で菅首相が退陣すると確認したと強調した上で「首相には身を引く決断を固めていただいたので、実現されるようわれわれとしても手続きを踏みたい」と話した。
一方、賛成を表明して菅首相との対決姿勢を鮮明にし、多数派工作を続けていた小沢一郎元代表は、午後0時40分すぎに衆院第1議員会館に到着するも事務所に閉じこもったまま。側近議員約20人が集結し「自主判断」と決まった後も事務所を出ず本会議を欠席した。
数少ない造反議員の一人、松木謙公前農林水産政務官。白票を投じた際には、野党席から大歓声が上がった。採決後、松木氏は「自分で決めたんだよ。小沢さんは小沢さん。僕は僕。自分で決める。最後は」と説明。さらに「(菅首相を)信任できないから賛成した。俺が言いたいことはそれだけだ」と声を荒らげた。
同じく賛成票を投じた横粂勝仁議員は「敗戦にも匹敵する国難の中で、菅首相は国民を率いていけるリーダーではない」と断じた。(2011/06/02-20:58)
大差否決、首相表情崩さず=鳩山氏安堵、小沢氏姿見せず-造反議員「自分で決めた」
内閣不信任決議案の採決は午後3時5分すぎ、野党議員の投票で始まり、「賛成」の白票が続いた。しかし与党議員に移ると、「反対」を示す青票が演壇に積み上がっていった。菅直人首相は充血した目で口を真一文字に結んだまま、硬い表情でじっと様子を見守った。自ら投票の際は、議長席に一礼し職員に青票を手渡した。
大量の造反議員が出るとの前夜までの予想は一転、結果は大差の否決。「菅内閣不信任決議案は否決されました」。横路孝弘衆院議長が結果を告げると議場からは拍手が湧き起こったが、菅首相は表情を崩すことなく、深々とお辞儀すると足早に立ち去った。
賛成を表明していたものの、一転反対に回った鳩山由紀夫前首相は、腕を組み神妙な面持ちで前を見据え、否決が決まると2度ほどうなずいた。議場の外に出ると安堵(あんど)した表情を浮かべ、菅首相から辞任の言葉を引き出したことについて「分裂は回避できたと思う」とほっとした様子。第2次補正予算案編成のめどが付いた段階で菅首相が退陣すると確認したと強調した上で「首相には身を引く決断を固めていただいたので、実現されるようわれわれとしても手続きを踏みたい」と話した。
一方、賛成を表明して菅首相との対決姿勢を鮮明にし、多数派工作を続けていた小沢一郎元代表は、午後0時40分すぎに衆院第1議員会館に到着するも事務所に閉じこもったまま。側近議員約20人が集結し「自主判断」と決まった後も事務所を出ず本会議を欠席した。
数少ない造反議員の一人、松木謙公前農林水産政務官。白票を投じた際には、野党席から大歓声が上がった。採決後、松木氏は「自分で決めたんだよ。小沢さんは小沢さん。僕は僕。自分で決める。最後は」と説明。さらに「(菅首相を)信任できないから賛成した。俺が言いたいことはそれだけだ」と声を荒らげた。
同じく賛成票を投じた横粂勝仁議員は「敗戦にも匹敵する国難の中で、菅首相は国民を率いていけるリーダーではない」と断じた。(2011/06/02-20:58)