使わなくなった化粧品、キラキラ発色のクレヨンに
2022/10/29 19:27
福岡市の会社員の女性が、不用になった化粧品をクレヨンに生まれ変わらせるリサイクルに取り組んでいる。捨てるはずの化粧品を画材にすることで、「持続可能な社会の実現につなげたい」と話している。(香月大輝)
「プラスコスメプロジェクト」に取り組んでいる坂口翠さん(14日、福岡市博多区で)=浦上太介撮影
取り組んでいるのは、同市の坂口翠さん(40)。使わなくなったり、試供品で余ったりしたパウダータイプのファンデーションやアイシャドー、頬紅、口紅などを使う。化粧品会社などから集めたものを細かく砕いてからミツロウなどを混ぜ、熱した後冷やし固めてクレヨンにしている。化粧品ならではのキラキラとした発色が特徴。段ボール1箱分の化粧品から約200個ができる。
坂口さんは、大学卒業後に化粧品メーカーに就職。販売などを担当した時に、シーズン後に試供品が大量に廃棄されることを知った。百貨店で働いていた時には「ゴミ捨て場に中身が入ったままの化粧品がたくさん廃棄されていたのを見たこともある」という。
「もったいない。廃棄を減らしたい」。そんな思いもあり、2010年にメーカーを退社。11年に化粧品について学ぶため九州大大学院に進学し、任意団体「プラスコスメプロジェクト」を結成して模索を始めた。
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