マラリア新ワクチン承認 ガーナで世界初、80%予防
2023年4月17日 (月)配信共同通信社
【ナイロビ共同】英オックスフォード大は15日までに、西アフリカのガーナが同大学開発のマラリア用の高性能な新ワクチンを世界で初めて承認したと発表した。複数回の接種で、80%弱の予防効果を期待できるとみられる。AP通信によると、既存のマラリアワクチンの予防効果は30%程度だった。
ガーナの隣国ブルキナファソで行われた小規模な臨床試験で、高い予防効果が確認された。世界保健機関(WHO)は予防効果が少なくとも75%あるマラリアワクチンの開発目標を掲げてきた。今回のワクチンは目標を初めて満たす水準となり、マラリアがまん延する発展途上国で広く普及する可能性がある。
アフリカの複数国で実施した大規模試験の結果は未公表だが、ガーナ政府は十分な効果を見込めると判断したとみられる。投与対象は致死率の高い生後5カ月~3歳の子どもという。
マラリアはエイズや結核と並び、最も被害が深刻な「三大感染症」の一つ。東南アジアやアフリカなどに生息する蚊が媒介し、ロイター通信によると、毎年世界で60万人以上が命を落としている
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