12歳未満にも安楽死認める オランダ、対象年齢拡大
2023年4月17日 (月)配信共同通信社
【ブリュッセル共同】オランダ政府は14日、医師による安楽死を12歳未満の子どもにも認める方針を発表した。これまでは12歳以上に限定していたが、対象年齢を拡大した。耐えがたい苦痛を受け、緩和ケアでも和らげられず、命が助かる見込みがない子どもが対象で、年間5~10人に適用されるとみている。
カウパース保健相は声明で「非常に複雑な問題であり、誰も望まない悲惨な状況を扱っている。全ての関係者との集中的な協議の結果、解決策にたどり着いたことをうれしく思う」と述べた。
オランダは2002年に安楽死を国家レベルで初めて合法化。12歳以上の子どもは既に安楽死が認められているが、16歳になるまでは親の同意が必要となっている。
隣国ベルギーでは14年から全ての未成年に安楽死を認めている。安楽死はオランダ、ベルギーのほか、ルクセンブルクやカナダなどでも認められている。
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