「土の洗浄」に関して。
「土の洗浄」と聞いてもあまりピンとこない人がほとんどであろうが、昔の園芸書の一部にはこの件に関する記述があったのだが・・・・。
最近の園芸書にはほとんどこの件に関する記述がなくなってしまったようです。
その原因として考えられるのは、根腐れの原因を「水のやり過ぎ」だという話が広まってしまったことにあるのかも。
そう、土の洗浄には「たくさんの水」をやらないといけないため、内容に矛盾が出てくるのです。
ちなみに、私はこの「土の洗浄」を、腎不全を起こした人に必要不可欠な「人工透析」と同じだと思っています。
で、水遣りに関してよく出てくる「鉢底から流れ出るくらい」が、私の言うところの「土の洗浄」に当たります。
が、私はこれをさらに徹底したやるのだが・・・・。
そのやり方は・・・・。
まず初めに、1度たっぷりと鉢底から水が流れ出すまで水をやります。
これで終わりではありません。
この後少し間を開けて、再び同じように水をやりまし。
1回目で十分水が行きわったっているが、そこにまたさらに水をやる。
が、これで終わりではありません。
翌日また同じように水をやります。
そして、さらにまた少し間を開けて4回目の水やりを。
2日間で4回の水やりをするのだが、時間的には「1日チョットで4回」もの水をやるのです。
常識的には有り得ないやり方だと思うかもしれないが、これをすると後の育ちが良くなるのです。
そう、じん不全の人が人工透析をするのと同じで、鉢の中にたまっている「無機塩類などの老廃物」が洗い流されるので、根の調子が良くなるのです。
ちなみに、無機塩類とはどんなものなのか。
素焼きの鉢などでは表面に白い結晶ができるが、これも無機塩類です。
プラ鉢だと土の表面にカビのようにできることもあるが、鉢の縁に白く結晶が出来ることも。
これは鉢の中に過剰に溜まった無機塩類が結晶化してできるので、鉢底から流れ出すまで水をやることでそれを減らすことが出来るのです。
過剰に溜まると浸透圧の影響で根が水を吸いにくくなり、それで根腐れが起きることも。
水のやり過ぎを根腐れの原因にしがちだが、実際は水をやらなさ過ぎても根腐れは起きるのです。
ということで、「1日余りで4回も水をやる」という、一見無謀なように思われることをしても根腐れが起きたことは全くないのです。
むしろ、これで元気になることの方が多いので。
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