てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

敬老会

2006-09-16 22:06:00 | 暮らしと生活
 敬老の日に先駆けて、おふくろがお世話になっている特養施設が敬老会を催してくださり出席した。当園では折にふれて利用者との交流の場を設けてくださる。8月には夏祭りがあったばかり。

 施設長から米寿以上の8人へのお祝いのプレゼントが手渡されて会の幕が開いた。最高齢は101歳のおばあさんで、車椅子ながら介添えもなくちゃんと返礼されたのには驚いた。

 日頃の園での様子が細かくビデオショットで流され「ここでお世話になれてよかった」と安心した。入園者は遠く県外や県北に及び、その方の故郷を紹介するビデオレターもあった。

 介護師、看護師はもとより事務職の方まで総動員しての対応。各テーブルには2組の家族に分かれ、園への要望を中心に質疑が進む。傍らでは昼食を入園者に食べさせながら。
 相席のカナザワさんは、息子さんが広島から駆けつけた。お母さんの嚥下能力の低下を嘆いて、胃ろう(PEG)施術を検討されている様なので、義母の例をお話した。「(本人にとって)延命がいいのかどうか」と迷っておられた。

 この施設へおふくろを託してよかった。身内でもなかなか行き届かないのに、痒いところまで手の届く介護に頭が下がる。今日はおふくろと一緒に美味しい弁当をいただき、心のこもった手作りの“ソフト・フード”の試食まであった。

 今日はこちらまで敬老会を祝って貰った気分だ。平均寿命がどんどん延び、敬老の日は結構だが、「いずれ我がたどる道」と思いをいたす時、やはり最後まで周りの手を煩わすことなく、自身のことだけでもしっかりとやり果せたい。どうも「傾老」はいただけない。できれば「慶老」、せめて「軽老」にとどめたいものだ。


祝福を受ける米寿以上の8人

コメント (4)
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