てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

汝の敵を愛せよ

2006-09-25 10:48:02 | ビジネスと社会
 またまた夢の話。他人の夢と夫婦喧嘩は犬も食わぬので書かぬ積もりでいましたが、夢は心を映す鏡といいながら、自分のことは存外分からぬものなので、第三者に夢判断を仰ぎたいとの思いで、もう一度だけ書きます。どうか聞き流さないで、適切なる分析とご教授をお願いします。

 私が会社を辞めた直接の理由は、ある人と悉くソリが合わず、価値観を全く異にすることにあった。夢の中で、そのある人のJr.を部下に頂くことになった。
 このJr.は親とは似ても似つかず、温厚篤実な性格で、仕事に専心して非の打ち所がない。加えて端整にして精悍なマスクで、歌舞伎役者にでもしたいほどの美男子。
 にもかかわらず他の人のケアレスミスが誘引となって、仕事上のトラブルに巻き込まれ「指を詰めろ」の大事に至った。私は「君の責任ではない。親から授けられた大切な身体を絶対に傷つけてはならぬ」と、別の解決策を一緒になって探ろうと説得するのだが、Jr.は裾をめくって脛の傷や足の小指の無いのを見せて「これが今までの名誉傷。かくなる上は手の小指の1本位…」と頑なに譲らない。
 困り果てた私は親父との関係を吐露し、「親を泣かせる気か!」といってやっと思い留まらせた。どうにか別の形で落とし前をつけてハッピーエンドとなる。

 自分なりにこの夢を顧みるに、あれほどまで確執した仲を水に流し、許せという天の啓示なのか? 私はクリスチャンではないが、聖書の有名な言葉に「神を愛せよ→隣人を愛せよ→敵を愛せよ」とある。
 黒人の公民権運動に立ち上がったマルチン・ルーサー・キング牧師は「愛の力」という本の中に次のように書いている。

 『「汝の敵を愛せよ」というキリストの命令は、単なる人間の理想的命令ではなく、私たちが生きてゆくためにはどうしても必要なものだ。敵にさえ向ける愛こそがこの世界の問題を解決するカギだ。憎しみを憎しみで返せば憎しみは増加する。闇は闇を追い出せない。光だけが追い出せる。憎しみは憎しみを追い出せない。愛だけが追い出せる。
 愛は敵を友人に変えることができる唯一の力だ。相手に対する敵意をなくすことで目に見える敵をなくすのだ。憎しみは傷つけ破壊するものだが、愛は創造し建て上げる。愛には贖いの力があり、憎しみを一変させることができる』
コメント (8)
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