てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

日暮れて道遠し

2006-09-24 20:40:14 | パソコンとインターネット
 私の住む学区には20の町内会がある。その町内会長が一堂に会して「安心、安全ネットワークづくり」について意見交換の場をもった。地域で活躍する民生委員、体協委員、PTA役員、市の関係者にも加わって貰った。

 各町内会とも運営上の共通の問題点は、情報の伝達がスムーズに行かないこと。主因としては核家族化、個人情報の保護、転入世帯の急激な増加などに伴う、コミュニケーション不足が挙げられる。

 かつては向こう三軒両隣が和気藹々とやって来たものだが、最近は近所付き合いがめっきり減った。 卑近な例だが、うちの近所が宅地造成され、この3年足らずで11軒が新築転入してきた。入居に際し、挨拶に見えたのは3軒だが、内2軒は以前からの顔見知りだったので実質1軒のみ。だから未だに住人の顔さえ知らない有様。
 加えて他所から転入者は、町内会には加入しても葬式の時の「講組み」には入らない家が多い。墓が故郷にあったり、菩提寺がほかにあるなどのケース。つまりは定住ではなく仮住まいということ。全くお寒い限りで、これでは胸襟を開いてのお付合いも出来かねる。

 意見交換のあと、既に電子町内会に取り組んでいる中井賞田の2町内会長から、事例発表があった。それによると町内会ホームページの「掲示板」や「伝言板」を通して、情報の伝達、意見交換を密に行っている。また警察署からの「安全情報」や、消費生活相談員協会からの「見守り新鮮情報」の配信が安心・安全な生活の一助となっている。
 付帯意見として「連合町内会で小・中学校の安全安心に関する情報を共有し、速やかに伝達する方法を検討して欲しい」という声が出された。

 電子町内会事業を推進している岡山市市民企画総務課からは、インターネットを活用して「生活に役立つ情報を…」との要望があった。市の財政状況からして「口は出すが、お金は出さない」ことは目に見えている。
 今日参加した町内会のトップリーダーが、電子町内会の果す役割や必要性をどの程度認識したかにかかるが、立ち上げるにしてもサイト管理者や経費面でクリアしなければならない課題がある。日暮れて道遠しの感はまぬがれない。

   

   
コメント (4)
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