「うぅ・・・、ほぉ~。ふぅ~。あぁ~」いい温泉にはいると、思わず心の底から声がでてしまう。みるみる身体の強ばりがほどけていく。良い香りの、生まれたての温泉を、掬うように湯の中で腕に、脚に、首に揉みこむ。溜まった疲れも、じんわりと湯に溶けだしていく。涼しい風が火照った身体を冷ますようにわたっていった . . . 本文を読む
6月は、なんともはや悔しいことがあった。交通違反で捕まったことである。それも訊いたこともない違反で。(単に不勉強なのだけれど)毎年二万キロ以上のドライブをしているわたしだが、極めて安全運転なので免許もゴールドである。安全運転で肝要なのは、前後に適切な車間距離を置き、適切な速度を保つことだ。珍しく追越車線を走っているとき、バックミラーに映っていたセルシオ二台のうち、すぐ後ろのベージュのほうの車の屋根から赤色灯がせり上がってきてサイレンが轟いた . . . 本文を読む
北陸道の富山を走っていると、両脇の砺波平野に広がる田畑のなかにポツンポツンと、小さな森のような樹木たち(屋敷林)に囲まれた民家が点在している。一般的には「散村」というのだが、富山ではとくにこれを「散居村(さんきょそん)」と呼ぶ。いつも高速道から通過途中、車窓から見ているのだが、一度ゆっくり見てみようとずっと思っていた。今回、ようやっと訪れることができた。砺波(となみ)インターで高速を降りると、散居村が一望できる丘を目指す。季節はちょうど、なんとも狙ったような麦秋(ばくしゅう)・・・梅雨前の初夏、最高のタイミングである . . . 本文を読む