アクシデント発生

新穂高ロープウェイには支柱が３本ある。
その支柱を通過する時には多少の揺れがあるのは致し方ない。

さて、帰りのゴンドラが３本目の支柱を過ぎたとたんに大きく揺れる。
「オイオイ、サービスしすぎだよ」と男性の声。
いやいや、これはただ事ではない揺れ方だ。

「安全装置が作動したので急停止しました」
とガイドさんが説明する。
「安全確認が終わるまでしばらくお待ちください」
３本目の支柱を見ると１５６４ｍと書かれている。




宙ぶらりんのゴンドラ内ではさわぐ事もなくいたって静かだ。
ちょうど止まった所から槍ヶ岳が見える。
景色もいいので写真を撮ったりして再開を待つ。






だが、次第に不安の声がチラホラ聞こえてくる。
ふと見るととても不安そうな目をした女性がいる。
そんな時に運転再開の案内あり。


下の駅まではすぐである。
駅では一部始終を見ていたお客さんから拍手で迎えられる。

１０分や１５分でよかった。
これが２時間だの３時間になってはのんきに写真など撮っていられない。
もしかしたらニュースになって救出劇が放映されたかもしれない。
「怖かったですぅ」とインタビューに答えてたかもしれない。

幸いなことに母と妹はこの後のゴンドラに乗ったので
よけいな心配をしないでよかった。


その後、何事もなかったかのようにロープウェイは多くの観光客を運んでいた。