鳴子御殿駅にほど近い所に建つ鉄筋3階建ての旅館。
人の気配が無い玄関で声をかける。
とっても人柄の良さそうな御主人が出て来られる。
「女性風呂は2つありますのでごゆっくりどうぞ」
と、お風呂を案内していただく。
何ともうれしいお言葉。
まずは手前の大浴場へ。
きちんと手入れされた脱衣室と洗面所。
洗面台などはピカピカ光っている。
大きさの違うタイル張りの浴槽が2つ。
両方合わせて14,5人入れそうな広さだ。
どちらかが熱いお湯なのかと思ったら同じくらいの湯温。
ピラミッドみたいな湯口から熱いお湯が投入されている。
お湯は少し黄色がかった透明。
軟らかなやさしいお湯である。
わずかだがだがアブラ臭がする。
やはり、ここは東鳴子だ。
高い所にある窓から入って来る外気がとても気持ちいい。
静かにのんびりくつろげるお湯だ。
ここは時間を忘れそう。
1人でもったいない。
脱衣室に貼ってある湯使いの表示。
高温のため10%の加水。
その他は加温、循環、消毒などない源泉掛け流し。
誠実な感じのする宿である。
東鳴子混合泉
ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉
74.6℃ pH8.0
のんびりするどころか、逆につかれちゃったかもしれません。
それと比べると、勘七湯はうらやましいですね~。
手書きの掲示もいいですね。ようは、気持ちの伝わるシンプルな情報公開が必要なのです。
温泉も人もみなあったかで益々鳴子が好きになりましたよ。