男鹿の大晦日

半年ほど前にお嫁ちゃんから男鹿で大晦日を過ごす誘いがあった。
民宿に泊まってナマハゲを体験するというものだ。
すでに５人部屋を予約したという。
とても興味がありその時点では行く気満々であった。

年末年始のシフトを組む時期になり、現実は難しい・・・・・
盆も正月もない業界のパート勤め。
お正月は誰だって休みたい。

誰もが１日は休めるようにシフトを組む。
残念ながら年末年始のカレンダーに土日は無い。
古株だからって３１日と元旦に休みを取るわけにもいかず、
ナマハゲの権利を次男たちに譲った。

長男一家と年末年始を秋田で過ごした次男が楽しそうな画像を持って来た。

ナマハゲに囲まれる孫は泣き叫んだらしい。



ナマハゲさんには儀式が終わるとお酒を振るまうらしい。



宿で年越しそばを食べてから近くのお寺で除夜の鐘。
深々と降る雪の中を１０分くらい歩いたという。





翌朝はナマハゲで有名な真山神社へ初詣。


まことに羨ましい大晦日だ。


元旦にかかって来た孫からの電話。
「ナマハゲ、怖かったよ」
「バァバもナマハゲを見たいから来年一緒に行こうね」
「・・・・・」しばし無言。
多分、怖くて二度と行きたくないのだろう。

その彼はナマハゲに連れて行かれそうになった時、
「言うことききます、言うことききます！！」と泣きながら叫んだそうだが、
その１時間後にはいつものワンパク坊主に戻ったという。