家の前の町道に沿い、3メートルの高さに伸びたイタドリの垣根。
夏の間、砂利道を結構なスピードで走り抜ける車の埃を防ぎ、
家じゅうの窓を開けっ放しにしていても繁った葉が目隠しになり、
冬にはすっかり葉を落とし、潔く一本の棒となるイタドリの存在が
いつの間にか家族のように思えるこの頃だ。
目の前のマオイ山の木々はまだまだモコモコでワサワサで
深い緑のかたまりだというのに、イタドリは下半分の葉が落ちた。
スカスカの足元から道を通る車が見える。
夏の終わりを告げている。 イタドリのどんどん枯れていく様子に胸がズキズキする。
と、思えば 9月の声をきいた途端、田圃の稲が黄金に染まり頭を垂れて、次の季節の始まりを告げる。
ズキズキの胸があっけなくドキドキワクワクに変わる。イタドリを思わない日は無いが、節操ないな。。。。
故星野道夫著「旅をする木」の1冊が、ひとりの若者の遊び心で“木”に”一”が書き足され
「旅をする本」という「本」として、旅人の手から手に渡りながらスペインから始まって
北極、南極にまで旅をしたという番組を観た。
南極の植物研究調査に行くと言う娘さんにはインドにいた友人から届き、「本」は南極に行く。
そこで隊員の安全をサポートする仕事をしていた札幌在住のカメラマンの男性に引き継がれた「本」は
日本に戻り、偶然知り合う道内の冒険家の若者によって北極に旅をする。
その一冊にどれだけ励まされ、癒され、生きようという気持ちになって今も生きている、という各々の
物語が本の存在をいっそう興味深くさせ、読んでみたくなる。
あれ?そういえばたしか、、と本棚を見たらあった。 昔一度読んだはずがすっかり忘れている。
さっそく読み始めた。助手席で夢中で読んでいると、運転しながら聴いていたラジオを夫が消した。
ほほお~、そんな気の使い方出来るようになったんでしょ、と 夫の成長を腹の中で称える。。。。
あとはせめて自分が使った茶碗くらい流しに運べるようになるといいけどね。。。。。と腹で悪態つく妻。
四半世紀、本人の自主性の発露を待っておれずに、つい自ら動いてしまった結末に自戒の念。
後日、そういえばTさんの娘さんも女性隊員をサポートする医師として今年の初め南極に行った。
子どもの頃から夢だった南極に行くために医者を目指したそうだ。願書を出し続けてようやく叶った。
南極の海に潜って植物調査をする女性がいるので同行できるよう潜水のライセンスも取得したという。
南極にも植物が存在しているんだ!!!!
Tさんから聞いたその話がとても印象的だったのでもしやと思い録画してあった番組を見てもらうと、
「そうそう、この女性よ」ということで、ひとの物語は面白すぎる。
夏の間、砂利道を結構なスピードで走り抜ける車の埃を防ぎ、
家じゅうの窓を開けっ放しにしていても繁った葉が目隠しになり、
冬にはすっかり葉を落とし、潔く一本の棒となるイタドリの存在が
いつの間にか家族のように思えるこの頃だ。
目の前のマオイ山の木々はまだまだモコモコでワサワサで
深い緑のかたまりだというのに、イタドリは下半分の葉が落ちた。
スカスカの足元から道を通る車が見える。
夏の終わりを告げている。 イタドリのどんどん枯れていく様子に胸がズキズキする。
と、思えば 9月の声をきいた途端、田圃の稲が黄金に染まり頭を垂れて、次の季節の始まりを告げる。
ズキズキの胸があっけなくドキドキワクワクに変わる。イタドリを思わない日は無いが、節操ないな。。。。
故星野道夫著「旅をする木」の1冊が、ひとりの若者の遊び心で“木”に”一”が書き足され
「旅をする本」という「本」として、旅人の手から手に渡りながらスペインから始まって
北極、南極にまで旅をしたという番組を観た。
南極の植物研究調査に行くと言う娘さんにはインドにいた友人から届き、「本」は南極に行く。
そこで隊員の安全をサポートする仕事をしていた札幌在住のカメラマンの男性に引き継がれた「本」は
日本に戻り、偶然知り合う道内の冒険家の若者によって北極に旅をする。
その一冊にどれだけ励まされ、癒され、生きようという気持ちになって今も生きている、という各々の
物語が本の存在をいっそう興味深くさせ、読んでみたくなる。
あれ?そういえばたしか、、と本棚を見たらあった。 昔一度読んだはずがすっかり忘れている。
さっそく読み始めた。助手席で夢中で読んでいると、運転しながら聴いていたラジオを夫が消した。
ほほお~、そんな気の使い方出来るようになったんでしょ、と 夫の成長を腹の中で称える。。。。
あとはせめて自分が使った茶碗くらい流しに運べるようになるといいけどね。。。。。と腹で悪態つく妻。
四半世紀、本人の自主性の発露を待っておれずに、つい自ら動いてしまった結末に自戒の念。
後日、そういえばTさんの娘さんも女性隊員をサポートする医師として今年の初め南極に行った。
子どもの頃から夢だった南極に行くために医者を目指したそうだ。願書を出し続けてようやく叶った。
南極の海に潜って植物調査をする女性がいるので同行できるよう潜水のライセンスも取得したという。
南極にも植物が存在しているんだ!!!!
Tさんから聞いたその話がとても印象的だったのでもしやと思い録画してあった番組を見てもらうと、
「そうそう、この女性よ」ということで、ひとの物語は面白すぎる。