大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

人生相談

2019-06-23 | 日記
大雨の後の太陽はほんとうに気持ちが明るくなる。

最近民放ラジオの「人生相談」が楽しみの一つになっている。
先週の或る日の相談者は45歳の独身男性だった。両親と弟と同居。
友人に貸したお金が1年たっても返してもらえないことが相談内容だった。
「、、なるほど、それで、金額はいくらなんですか?」番組進行の加藤諦三さん
「はい、2000円です」 一瞬聞いている自分もラジオの中も時間が止まる。
「、、、はっきり言って、返ってこないと思いますよ」回答者の女性弁護士さん。
だが、彼は納得がいかない様子でモジョモジョと自分の状況をあーだこーだと説明している。
友人がいかに間違ったことをしているか。自分は正しく、そして被害者なんだということを淡々と訴えている。
「、、だから、あなた、もっとバイト頑張りなさいよ、ね、」と弁護士さんが現実的解決策を提案して回答となる。
進行の加藤さんがそれを引継いでひと言相談者に投げかける。 ここからがクライマックスのお楽しみ。
「もしかしてあなた、45年間ずっと、何かに怒りを持ちながら生きてきたのではありませんか?」加藤さんそこ!?
「あ。。はい、じぶんは子供の時ずっといじめられていました。友達、先生、、、それと祖母から、、、、」 そうなのか!
それまで乾いた音で感情もなく淡々と話す彼の声に血液が流れ出した。(おお!!自分の胸が熱くなる)
「、、、2000円はきっかけなんですよ。あなたの怒りの根源が誰なのか、どこなのか、そこがはっきりするとね。。
あなたの人生はまったくちがったものになっていきますよ。2000円はきっかけなんですよ。」
 と、こんな感じで毎回相談の内容は様々だが、序盤は相談者があまりにも幼稚なことや、自己中なことに
呆れつつ、回答者の現実的な解決策にも今ひとつ納得いかない相談者の奥の奥に隠れている悩みの根っこを
進行役の加藤諦三さんが見つけ出す。この時点で相談者の口調が全く変化するのが最大の関心事だ。
人が幸福になるためには自身も気づいていない悩みの本質に気付くことから始まるのだと実感する。
回答者が現実的な解決策で揺さぶり、進行役が内面に迫って揺さぶるのはセットなのだと最近気づく。
ということは捕まった犯人に机をバン!!と叩いて迫る役と「腹減ってないか?」と情で迫る役もセット?!
正反対な現象が実は、あれも、これも、それも、、、、セットだったか。。。ここ数日に起こった出来事を振り返る。
人生、深いなあ、63さいまだまだひよっこ。