大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

大きいって言うなーー!

2020-06-14 | 日記
土曜日の午後、バラバラバラ!っと突然雹(ヒョウ)が降る。ビックリ
蒔いた大豆に雨よ来い、、と思っていたところに、、ヒョウか、うひょひょー、、

寒い時期は防寒になっていたマスクがだんだんうっとうしくなってきた。
そんな今頃になって郵便屋さんが『アベのマスク』を配達に来た。
ホントに来た!!これが噂の。。居合わせたM君と顔見合わせて笑う。
M君の通勤途中に札幌市の回収ボックスがあるというので即刻託した。
アベのマスク、大きなかぶに一泊もせずお別れ。バイバイ・アベのマスク♪必要な人のところで働いておくれ♪

野菜を買いに来た若いお母さんの胸に大きな赤ちゃんがコアラのようにしがみついている。
「まあ!大きいね!」と思わず口に出る。その途端、、、「うううううううう、、うわあああーん!」と泣き出した。
「ああああ、ごめんねえ」 「うっうっうっ・・・」もっと悲しそうに泣き続ける。お母さんはニコニコ
「体重何キロ?」「10kです」「えええー米袋一つだー!お母さんえらいねー!」
お母さんが小柄できゃしゃだから余計に大きく感じるのかも知れないが頭の大きさはお母さん以上に見える。
子育て真っ最中の若いお母さんたちの日常を思うだけで涙が出るほど愛おしくなる。
こんな苦労、あらかじめ解っていたなら決して産めない。何も知らないって事がどれほど大切なことかと思う。
もちろん嬉しいことだって数え切れないほど有ったにしても24時間365日お母さんを休めない。
息子と娘は0歳児から保育ママさんや保育園、学童保育、あの人この人、、ほとんど人に育てて貰った。
しかしそれだって、家の中で自分以外の小さな命に向き合うというのは無意識に常に身心のどこかが緊張している。
かわいいなんて思える余裕の瞬間はごま塩の中のごま粒だ。このふたつの命を毎日生かすことで精一杯。
毎日毎日の暮らしの連続が、子どもの成長と同じ位自分の心の成長を観察することで乗り越えてきた。
二人がいたから、この子らに恥じないようにとここまで生きてこれた。しかし恥ずかしながらこの程度だが。。。
なんとかかんとか、息子も40過ぎた。娘もそのくらい、、幾つになったのかもう数える事もしなくなった。
ああ、ほんとに体力のある若い時だから出来た。。がんばった自分を思い出し、今頃しばし酔いしれる。。

赤ちゃんはお母さんが買い物を済ませてもずっと変わらず泣き続けた。。。。。
 (大きいって言うなよー!!お母さんが大変だってぼく(わたし?)が一番分かってるんだ!)
(おかあさん、大丈夫かなって一番気になってるんだ!)(お母さんありがとねっていつも思ってるんだ!)
(だから、それ以上大きいって言うな!!!!!うわあああーーーーーーん!)
突然赤ちゃん目線に切り替わった。そ、そうだよね、、すごくよく分かるよ、ごめんね、ごめんね!!
この日は思い出すたびお母さん立場でうううと泣いて、赤ちゃん立場でおんおん泣いて、一人二役だった。。