大牟田・オープンシャッター・サロン茶塘

商店街の活性化を目指して、大牟田市新栄町の空き店舗を改装、サロン茶塘が開設された。茶塘や商店街のイベントを紹介します。

和食に続いて和紙 無形文化遺産に

2014年11月02日 11時35分30秒 | 日記

「和食」に続いて「和紙」がユネスコの無形文化遺産に登録されることになりました。もともと「石州半紙」(島根県浜田市)が2009年に単独で無形文化遺産に登録されていました。今回は、「本美濃紙」(岐阜県美濃市)、「細川紙」(埼玉県小川市、東秩父村)を追加し「和紙 日本の手漉和紙技術」としてグループ化して申請、登録を目指したものです。「ユネスコでは登録件数が増えるにつれて同じ分野の文化財の登録が厳しくなって」いました。2011年申請した「本美濃紙」が類似のものとして登録が見送られたことから、「和紙」としてまとめての再申請がされ成功したものです。山鉾・山車などの日本の祭の申請にもつながるものだと思います。

 ところで、この「和紙・手漉き和紙の技術」が「ケータイ」にも関係していることご存知ですか?『和紙とケータイ』(共同通信社編集委員会 2005年発行 草思社)P12「和紙 常識をこえて進化し続ける紙」には、「燃えない紙、水をはじく紙、抗菌紙、、。常識を破る<機能紙>」が生まれていると、紹介されています。和紙の素材(コウゾやトロロアオイ等)の吟味、技術の駆使・精密化が進んでいます。本では高知土佐、阿波製紙、王子製紙等の例が挙げられ、「和紙」の地域も沢山あるようです。伝統技術の基本とその工夫や応用、「ナノ」化などの先端技術の組み合わせで携帯に使われている「アラミド紙の配線板」が生まれたそうです。「電子メディアの発達で紙がなくなるといわれていたが、時代に応じて新しい紙が生まれ、なくなることはない」(P15)と関係者が話されています。

(下㊤:『和紙とケータイ』の表紙 下㊦:2014年10月29日朝日新聞・藤井裕介「和紙 無形文化遺産へ 『グループ化』で初登録」より)

*工芸品にさりげなく和紙が使われていて~ほっとするような温かさがありますね。ーーで、常識を破る<機能紙>って?どこに使われている?探して探して!換気扇や掃除機のフィルターなども、もしかしたら紙漉き技術の応用?